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第四十二話 捕らわれた姫君
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物事と言うものは、常に上手く運ぶとは、いかない物ですねぇ。私、しみじみと実感しております。
オークを掌の上で転がしていたつもりが、この様ですよ。
なにがあったか?私、捕らわれの身になっております。
普通のオーク相手なら、逃げ出しようもありますし、一人二人なら蹴散らしてやれるんですが、こいつらではねぇ。
以前に、オークの生活様式は場所によって違うと、お話しした気がします。私を捕らえたのは、その中でも。一番野性味が強くて、狂暴な連中なんです。
遊牧民的生活を営む部族の中でも、狩猟と略奪で生計を立てている部族、「走り狼」「痩せ狼」とオークの中で呼称される、鼻つまみ者たちです。
こいつら、頭おかしい事に、オークから略奪するんですよ。態々強い奴からですよ!信じられます?
この大陸の、最終捕食者みたいな連中ですよホント。オークが人間や髭から略奪し、それをこいつ等が略奪して完全消費してます。
そう考えると、ハイエナか?でも大挙して、ライオンから獲物を奪う、ハイエナなんかいませんよね?
考えても仕方ないか、ここは異世界だし。
さて、こいつ等は、そう数は多くありません、オークだけに。(上手くないなこのダジャレ、、、)
当然ですよね、強者に喧嘩を売って回るわけですから、襲うのが、小さな集落でも、構成員は全部オークな訳です。
襲撃成功でも、苛烈な抵抗にあい被害続出、少し大きな集落は近くにこいつ等が居るとしれば、討伐隊を派遣して、早めに皆殺しにしようとしてきます。
でも減らない。一定数までしか減らない。それには訳があります。こいつ等ブス専なんです。
見境ないとも言います。顔の良し悪しとか考えず、女と見れば襲い浚っていく、エロ同人オークです。
扱い酷いですよ。男尊女卑の塊、女は消耗品で、孕み袋。こいつらだけ世界観がエログロダークファンタジー。
私、それに攫われました、、、、、、
あの日、私が育て上げたお坊ちゃんは、お気に入りの奴隷である、私を連れて、遠征に出かけたんです。
良いとこ見せたい気持ちがあったんですよね、まだ若いから。
遠征は成功し、幾つかの村を傘下に加え、意気揚々と戻ろうとした時、奇襲してきたんですよ、あいつ等。
実際に襲われると怖い相手です。全員が氷原狼に騎乗し、森の中から飛び出してきました。
こっちが遠征で疲れた上、大量の戦利品で動きが良くない事を、随分前から見張ってたんですねあれ、普段でしたら、私、気づいて逃げてた所なんですが、ここ最近ちょっと理由がありまして、調子が悪かったもので、逃げ遅れました。
相手も早かったんですよ。疾風とは、まさにあの事、護衛を瞬く間に切り殺すと、こちらの本隊が防御を固める前に逃げていきました。
私、隊列の先頭で、坊ちゃんと一緒だったんですが、相乗りしていた、狼君が一撃で殺られ、振り落とさた所で、横から走り込んできたのに攫われました。
最後に見たのは、突撃してきた相手を、乗っていた狼事ひっくり返し、別の奴を抜き打ちで、真っ二つしている坊ちゃんの姿でした。化け物になったな、あの子。
そんでここにいます。初日から酷かった。十人以上を相手にさせられましたからね。逃げようにも、足の腱をやられてしまいました。治りはしますエルフですから、ですがしばらくは動けないでしょう。
抵抗はしましたよ!目ぇ潰してやりました。後玉玉。
ボッコボコにされました、、、、エルフでもきつい、、、この顔はお見せできません。
呑気にすんな命の危機だぞ?それくらいは覚悟の上です。
暗くなるから言ってなかったんですが、私の子供たちの中には、私より早く逝った者も既にいます。
私が、腹を痛めて生んだ子はまだ全員無事ですが、その下、更に下となると、色々とねぇ。
狩りの事故、任務の失敗、行方不明、数人ですが今でも後悔してます。
殺った奴は、バラバラに刻んで森に撒いてやりましたが、血が繋がった者が死ぬのは辛いものです。
不老で不死、若しくは、定命から考えば、不死にも近い、生を生きる者を、私は己の野望の為に使い潰しているのです。
私、そんな外道でございますので、これ位、どうと言う事はないんですよ。死んだ所で、それまでです。
でもまあ、歯を抜かれそうになったのはキツイ。
あの野郎、見れた物でない、私の顔を掴んで、お口のお供にしようと、手ぇ突っ込んできましたからね。
嚙みちぎってやりましたとも!そのせいで、腐りかけた藁布団の上で唸っておりますが、、、、
なんで逃げない?腱を切られる前に逃げれたろ?
できないんですよ!流石の私も、身重でオークを、五人も六人も相手できません!
身重なんです!私のお腹には、お坊ちゃんの子がいるんです!
避妊に失敗しました、、、仕方ないやん!情熱的なんですよ、あの子!
あの子は気づいてないんで、そろそろ。死を偽装して。逃げようとしてたらこれです。
「痛ふぁ~い、、、死むぅ~」
声を上げても聞く者なし、、、同室の者はいますが目は虚ろで、、息だけしてる状態。
オークの女を、ここまでボロボロに出来るなんて、大した野郎どもです。
彼女らの仲間入りは勘弁。生きた死体なんて物にはなりたくない。
助けは、、、、しばらくは来ないでしょう。連絡役の子供が私の行方不明に気づくのは、一週間は掛かります。それから捜索ですから、、、一月、、、三月は掛かると思って間違いない。
捕らわれのお姫様ってやつですよ。
お腹に子供が居て、前が見えない顔をしてる、お姫様がいるならですが、、、、
オークを掌の上で転がしていたつもりが、この様ですよ。
なにがあったか?私、捕らわれの身になっております。
普通のオーク相手なら、逃げ出しようもありますし、一人二人なら蹴散らしてやれるんですが、こいつらではねぇ。
以前に、オークの生活様式は場所によって違うと、お話しした気がします。私を捕らえたのは、その中でも。一番野性味が強くて、狂暴な連中なんです。
遊牧民的生活を営む部族の中でも、狩猟と略奪で生計を立てている部族、「走り狼」「痩せ狼」とオークの中で呼称される、鼻つまみ者たちです。
こいつら、頭おかしい事に、オークから略奪するんですよ。態々強い奴からですよ!信じられます?
この大陸の、最終捕食者みたいな連中ですよホント。オークが人間や髭から略奪し、それをこいつ等が略奪して完全消費してます。
そう考えると、ハイエナか?でも大挙して、ライオンから獲物を奪う、ハイエナなんかいませんよね?
考えても仕方ないか、ここは異世界だし。
さて、こいつ等は、そう数は多くありません、オークだけに。(上手くないなこのダジャレ、、、)
当然ですよね、強者に喧嘩を売って回るわけですから、襲うのが、小さな集落でも、構成員は全部オークな訳です。
襲撃成功でも、苛烈な抵抗にあい被害続出、少し大きな集落は近くにこいつ等が居るとしれば、討伐隊を派遣して、早めに皆殺しにしようとしてきます。
でも減らない。一定数までしか減らない。それには訳があります。こいつ等ブス専なんです。
見境ないとも言います。顔の良し悪しとか考えず、女と見れば襲い浚っていく、エロ同人オークです。
扱い酷いですよ。男尊女卑の塊、女は消耗品で、孕み袋。こいつらだけ世界観がエログロダークファンタジー。
私、それに攫われました、、、、、、
あの日、私が育て上げたお坊ちゃんは、お気に入りの奴隷である、私を連れて、遠征に出かけたんです。
良いとこ見せたい気持ちがあったんですよね、まだ若いから。
遠征は成功し、幾つかの村を傘下に加え、意気揚々と戻ろうとした時、奇襲してきたんですよ、あいつ等。
実際に襲われると怖い相手です。全員が氷原狼に騎乗し、森の中から飛び出してきました。
こっちが遠征で疲れた上、大量の戦利品で動きが良くない事を、随分前から見張ってたんですねあれ、普段でしたら、私、気づいて逃げてた所なんですが、ここ最近ちょっと理由がありまして、調子が悪かったもので、逃げ遅れました。
相手も早かったんですよ。疾風とは、まさにあの事、護衛を瞬く間に切り殺すと、こちらの本隊が防御を固める前に逃げていきました。
私、隊列の先頭で、坊ちゃんと一緒だったんですが、相乗りしていた、狼君が一撃で殺られ、振り落とさた所で、横から走り込んできたのに攫われました。
最後に見たのは、突撃してきた相手を、乗っていた狼事ひっくり返し、別の奴を抜き打ちで、真っ二つしている坊ちゃんの姿でした。化け物になったな、あの子。
そんでここにいます。初日から酷かった。十人以上を相手にさせられましたからね。逃げようにも、足の腱をやられてしまいました。治りはしますエルフですから、ですがしばらくは動けないでしょう。
抵抗はしましたよ!目ぇ潰してやりました。後玉玉。
ボッコボコにされました、、、、エルフでもきつい、、、この顔はお見せできません。
呑気にすんな命の危機だぞ?それくらいは覚悟の上です。
暗くなるから言ってなかったんですが、私の子供たちの中には、私より早く逝った者も既にいます。
私が、腹を痛めて生んだ子はまだ全員無事ですが、その下、更に下となると、色々とねぇ。
狩りの事故、任務の失敗、行方不明、数人ですが今でも後悔してます。
殺った奴は、バラバラに刻んで森に撒いてやりましたが、血が繋がった者が死ぬのは辛いものです。
不老で不死、若しくは、定命から考えば、不死にも近い、生を生きる者を、私は己の野望の為に使い潰しているのです。
私、そんな外道でございますので、これ位、どうと言う事はないんですよ。死んだ所で、それまでです。
でもまあ、歯を抜かれそうになったのはキツイ。
あの野郎、見れた物でない、私の顔を掴んで、お口のお供にしようと、手ぇ突っ込んできましたからね。
嚙みちぎってやりましたとも!そのせいで、腐りかけた藁布団の上で唸っておりますが、、、、
なんで逃げない?腱を切られる前に逃げれたろ?
できないんですよ!流石の私も、身重でオークを、五人も六人も相手できません!
身重なんです!私のお腹には、お坊ちゃんの子がいるんです!
避妊に失敗しました、、、仕方ないやん!情熱的なんですよ、あの子!
あの子は気づいてないんで、そろそろ。死を偽装して。逃げようとしてたらこれです。
「痛ふぁ~い、、、死むぅ~」
声を上げても聞く者なし、、、同室の者はいますが目は虚ろで、、息だけしてる状態。
オークの女を、ここまでボロボロに出来るなんて、大した野郎どもです。
彼女らの仲間入りは勘弁。生きた死体なんて物にはなりたくない。
助けは、、、、しばらくは来ないでしょう。連絡役の子供が私の行方不明に気づくのは、一週間は掛かります。それから捜索ですから、、、一月、、、三月は掛かると思って間違いない。
捕らわれのお姫様ってやつですよ。
お腹に子供が居て、前が見えない顔をしてる、お姫様がいるならですが、、、、
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