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第五十七話 偉大なり義務教育
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ワンサイドゲーム!此方は軽傷者のみ向こうは全滅です。一番に突撃しようとしましたら、寄って集って羽交い絞めにされて止められしまったのが口惜しいですが、、、
大丈夫よ!私を信じて!無理してないから!その証拠に例の毛皮鎧を着込んでます。もうモッコモッコですよ、モッコモッコ、動きにくくて仕方がない。
鎧全体にくまなく永氷を縫い付ける完全防御式はクッソ寒いと大不評でしたから、手足と胴回りの急所防御に切り替えましたが、オークの用いる武器では傷一つ付かない事確実です。
頭が痛くなってくるのも我慢して兜までしてるの!指揮官先頭!指揮官先頭!駄目?駄目なの?あっ!泣かないで!皆して悲しそうな顔しちゃやーよ!お母さん何処にもいかないからね?
くっ!供回りが心配性で困ります。これも乙女ちゃんと息子の差し金ですか、、ガッチリ周りを固められて突貫できない。
いえ、私が無理しすぎたのも悪いとは思うんですが。でもなぁ、悪巧みは良いんですが、事戦闘となると私に後方指揮の才能無いので一緒に突っ込む事くらいしかやる事ないんですよ。
私たちの新エルフの戦い方は狩りから派生した物で、そうなって来ると前に出るのが指揮官の役目でしょう?帝国式の軍事教育を教えられるのは森にいるお兄さまだけですし、それはそれで野生化に生きる私たち野良エルフに教育となると、狩りの熟達に時間を取られてしまう訳で、思わぬ事故にあってしまう可能性が増えてしまいます。
所詮我らは蛮族。もしもですが地球世界全盛期のローマ軍辺りとかち合ったら、数に差があった場合は包囲殲滅される可能性すらあります。まあ平原で戦ったらと言う但し書きはつきますが。
森、丘陵、山岳、市街とかでしたらフィジカルで押し切れるでしょう。そも基本的に決戦を避けます、我らに決戦とか会戦の発想なし、夜襲&奇襲そして暗殺、ヒットアンドウェイを繰り返すのが悪エルフ。
オークを相手にしている今はそんな事しませんよ。特に暗殺はダメ、それをしたら彼らも警戒して侵攻して来ない可能性がでてしまいます。
いま我らがしたい事はオークの正面戦力を削る事です。もっと数がいれば勝てたかもしれないと可能性を残して置かねば再度のご挑戦を期待出来ません。
何度でも来て欲しいのです。それこそ赤い玉がコロリと出て来るまで。打ち止めとなったら逆侵攻と言う奴です。
「婆様。回収終わりました。他の所も終わったようです。デカい奴ら慌てて逃げている様ですが、どうします?」
ん?余計な事考えている内に終わった様ですね。ええ、そうです私たちは散らばって戦果を拡大しようとしていた少数部隊を各個撃破していた所なんです。今報告してくれたのは私の供回りに配属されたオークの女の子。
流石は戦闘民族であるオークと言った所でしょうか、ブスゾネス軍団の表の統治者である乙女ちゃん
は解放ないし征服したオークを纏め上げて部隊単位にまで編成してくれました。
ここが今のエルフには出来ない所。私が前線指揮から離れられない訳も幾分かこれにあります。すっごい適当ですからね我ら。
部隊編成が家族単位、父ちゃん母ちゃんが主力で補助が息子か娘、用事があるとか母ちゃんが産み月だとかで数が増減します。寝坊とかディフォルトです。
エルフと言う種は根が生真面目ですから揃うには揃いますし、軍事行動が無理とは言いませんが、まぁ気ままに生きてますからねぇ。
ああ懲罰とか無理ですよ。鞭打ち何てやる方が「兄弟を傷つけたくない」と嫌がりますし、禁固でもしようものなら喜んで何か月でも寝てます。食事抜きも駄目、純エルフは食わないなら食わないで先ず死にませんし、ハーフも大変に小食、、、本当なら。
見てて気づいたのですが、新種族であるエルフ類ハーフエルフ目ハーフオーク科が大食なのは、食に喜びを覚えているからなんです。ハーフヒューマン科に比べてもこれは明らか、ハーフヒューマン科は酒に対して執着が強い様に思えます。私の血を継ぐ以上魂的に悪影響でもあったんでしょうかね。私は自堕落な元人間でしたから。
そんな彼らに飯抜きは無意味です。徒党を組んで食糧庫を襲うか、そんな事しなくても「内緒だぞ」と皆で食事を出すでしょう。私の子育て経験から言って間違いないと断言できます(悪戯したあの子らに、おやつ抜きを言い渡すと、すーぐ泥棒猫の目に変わるんですよ!戸棚から何回盗まれたことか!)
これを考えると元の世界の義務教育は偉大でしたねぇ、一桁から強制で軍事教練と集団行動を九年も叩き込み、食事を与え、更に基礎教育までするのですから、しかも略無料で。
皮肉ではございませんよ。単純に物質文明が作り出す効率的な戦闘要員の作り方に関心しているだけです。軍事教練なんか受けた覚えない?前へ倣えをした事あるでしょう?全校集会受けて貧血したご経験は?校長先生のお話長かったですよね?
あれが基本的な軍事教練です。従軍をされた方はご存じでしょうが、軍隊で初めに習う事は「集まれ」と「並べ」です。遠く霞んだ私の過去の記憶もそうだそうだと言っております。
起床ラッパで叩き起こされ点呼と朝の運動、局所的台風、煙草と靴墨の匂い、なにかあったら連帯責任、外禁、腕立て伏せの姿勢を取れ、うっ!頭が痛い。
私は美しいエルフ!今の私は可愛い妖精さん!消えろ限界中年の幻!失礼。フラッシュバックと言う奴でして、なに話してましたっけ?ああ現代教育すげぇでしたか?
そんなすげぇ物を受けていない野生のエルフは、キッチリした作戦行動とか命令系統の確立とか苦手でして、私は前線に出張っているのです。
新エルフが無能と言うのではありません。寧ろ無能とは程遠くあります。親の欲目ではないですよ、今の彼ら彼女らは野生の感と長年の経験で困難な任務も割と簡単にこなしてしまうと言うだけです。
私はまじまじと只今報告を入れたオーク娘を見ました。向こうも報告入れたのに有らぬ方向を見て意識を飛ばしている様にしか見えない私に?マークを出して不安げに見てました。
「分かりました。追わなくとも結構です。ですが皆さまを手ぶらでお返しする訳にも参りません。先にお待ちして歓迎の準備を致しましょう。海岸へ行きますよ」
「承知しました。テメェら移動するぞ!騎乗!」
私の声に答え彼女は弾かれた様に指示に応え大声をあげます。一仕事終え緩んだ空気がピリリと引き締まり、次の行動の為に皆が動き始めます。
本当にオークは戦闘となると優秀です。それに引き換え、我が子たちときたら、、、
「尻を揉むなスケベ!」
「あんた!触り方が嫌らしいよl」
「笑うな!カミさんがこれ以外は嫌だって言うから俺だって仕方がなくやってるんだ!」
「ニヤニヤするな好きもの!そう言う意味の指示じゃない!分かってるだろ!」
男女共にナニしてるんだか、、、確実に私の遺伝子が悪さしてます。
大丈夫よ!私を信じて!無理してないから!その証拠に例の毛皮鎧を着込んでます。もうモッコモッコですよ、モッコモッコ、動きにくくて仕方がない。
鎧全体にくまなく永氷を縫い付ける完全防御式はクッソ寒いと大不評でしたから、手足と胴回りの急所防御に切り替えましたが、オークの用いる武器では傷一つ付かない事確実です。
頭が痛くなってくるのも我慢して兜までしてるの!指揮官先頭!指揮官先頭!駄目?駄目なの?あっ!泣かないで!皆して悲しそうな顔しちゃやーよ!お母さん何処にもいかないからね?
くっ!供回りが心配性で困ります。これも乙女ちゃんと息子の差し金ですか、、ガッチリ周りを固められて突貫できない。
いえ、私が無理しすぎたのも悪いとは思うんですが。でもなぁ、悪巧みは良いんですが、事戦闘となると私に後方指揮の才能無いので一緒に突っ込む事くらいしかやる事ないんですよ。
私たちの新エルフの戦い方は狩りから派生した物で、そうなって来ると前に出るのが指揮官の役目でしょう?帝国式の軍事教育を教えられるのは森にいるお兄さまだけですし、それはそれで野生化に生きる私たち野良エルフに教育となると、狩りの熟達に時間を取られてしまう訳で、思わぬ事故にあってしまう可能性が増えてしまいます。
所詮我らは蛮族。もしもですが地球世界全盛期のローマ軍辺りとかち合ったら、数に差があった場合は包囲殲滅される可能性すらあります。まあ平原で戦ったらと言う但し書きはつきますが。
森、丘陵、山岳、市街とかでしたらフィジカルで押し切れるでしょう。そも基本的に決戦を避けます、我らに決戦とか会戦の発想なし、夜襲&奇襲そして暗殺、ヒットアンドウェイを繰り返すのが悪エルフ。
オークを相手にしている今はそんな事しませんよ。特に暗殺はダメ、それをしたら彼らも警戒して侵攻して来ない可能性がでてしまいます。
いま我らがしたい事はオークの正面戦力を削る事です。もっと数がいれば勝てたかもしれないと可能性を残して置かねば再度のご挑戦を期待出来ません。
何度でも来て欲しいのです。それこそ赤い玉がコロリと出て来るまで。打ち止めとなったら逆侵攻と言う奴です。
「婆様。回収終わりました。他の所も終わったようです。デカい奴ら慌てて逃げている様ですが、どうします?」
ん?余計な事考えている内に終わった様ですね。ええ、そうです私たちは散らばって戦果を拡大しようとしていた少数部隊を各個撃破していた所なんです。今報告してくれたのは私の供回りに配属されたオークの女の子。
流石は戦闘民族であるオークと言った所でしょうか、ブスゾネス軍団の表の統治者である乙女ちゃん
は解放ないし征服したオークを纏め上げて部隊単位にまで編成してくれました。
ここが今のエルフには出来ない所。私が前線指揮から離れられない訳も幾分かこれにあります。すっごい適当ですからね我ら。
部隊編成が家族単位、父ちゃん母ちゃんが主力で補助が息子か娘、用事があるとか母ちゃんが産み月だとかで数が増減します。寝坊とかディフォルトです。
エルフと言う種は根が生真面目ですから揃うには揃いますし、軍事行動が無理とは言いませんが、まぁ気ままに生きてますからねぇ。
ああ懲罰とか無理ですよ。鞭打ち何てやる方が「兄弟を傷つけたくない」と嫌がりますし、禁固でもしようものなら喜んで何か月でも寝てます。食事抜きも駄目、純エルフは食わないなら食わないで先ず死にませんし、ハーフも大変に小食、、、本当なら。
見てて気づいたのですが、新種族であるエルフ類ハーフエルフ目ハーフオーク科が大食なのは、食に喜びを覚えているからなんです。ハーフヒューマン科に比べてもこれは明らか、ハーフヒューマン科は酒に対して執着が強い様に思えます。私の血を継ぐ以上魂的に悪影響でもあったんでしょうかね。私は自堕落な元人間でしたから。
そんな彼らに飯抜きは無意味です。徒党を組んで食糧庫を襲うか、そんな事しなくても「内緒だぞ」と皆で食事を出すでしょう。私の子育て経験から言って間違いないと断言できます(悪戯したあの子らに、おやつ抜きを言い渡すと、すーぐ泥棒猫の目に変わるんですよ!戸棚から何回盗まれたことか!)
これを考えると元の世界の義務教育は偉大でしたねぇ、一桁から強制で軍事教練と集団行動を九年も叩き込み、食事を与え、更に基礎教育までするのですから、しかも略無料で。
皮肉ではございませんよ。単純に物質文明が作り出す効率的な戦闘要員の作り方に関心しているだけです。軍事教練なんか受けた覚えない?前へ倣えをした事あるでしょう?全校集会受けて貧血したご経験は?校長先生のお話長かったですよね?
あれが基本的な軍事教練です。従軍をされた方はご存じでしょうが、軍隊で初めに習う事は「集まれ」と「並べ」です。遠く霞んだ私の過去の記憶もそうだそうだと言っております。
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私は美しいエルフ!今の私は可愛い妖精さん!消えろ限界中年の幻!失礼。フラッシュバックと言う奴でして、なに話してましたっけ?ああ現代教育すげぇでしたか?
そんなすげぇ物を受けていない野生のエルフは、キッチリした作戦行動とか命令系統の確立とか苦手でして、私は前線に出張っているのです。
新エルフが無能と言うのではありません。寧ろ無能とは程遠くあります。親の欲目ではないですよ、今の彼ら彼女らは野生の感と長年の経験で困難な任務も割と簡単にこなしてしまうと言うだけです。
私はまじまじと只今報告を入れたオーク娘を見ました。向こうも報告入れたのに有らぬ方向を見て意識を飛ばしている様にしか見えない私に?マークを出して不安げに見てました。
「分かりました。追わなくとも結構です。ですが皆さまを手ぶらでお返しする訳にも参りません。先にお待ちして歓迎の準備を致しましょう。海岸へ行きますよ」
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私の声に答え彼女は弾かれた様に指示に応え大声をあげます。一仕事終え緩んだ空気がピリリと引き締まり、次の行動の為に皆が動き始めます。
本当にオークは戦闘となると優秀です。それに引き換え、我が子たちときたら、、、
「尻を揉むなスケベ!」
「あんた!触り方が嫌らしいよl」
「笑うな!カミさんがこれ以外は嫌だって言うから俺だって仕方がなくやってるんだ!」
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