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序章 美少年
Part6 月の石の男
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龍一が、激しく咳き込みながら尻餅を付く。何度も深呼吸をしていると、今度は過呼吸気味になって身体を痙攣させ始めた。
ツナギを着た男――バイトの用務員らしい男は、龍一に歩み寄った。
志村たちはその用務員の男の動きに合わせるように、二歩、三歩と引き下がってゆく。
用務員の男は、一言で言うと分厚い男であった。
身長は、志村よりは辛うじて低い。しかし肉の厚みが、彼とは段違いだ。
頸が、一斗缶か何かのように太く、筋肉がみっしりと詰まっている。ツナギの胸元を緩く押し上げる胸板は、何重にも鉄板を仕込んでいるようにも思えた。胴体は、胸と比べると縊れていないのだが、太腿と比べてみたら驚く程、細い。見ればツナギは男の身体に合っていないようで、袖はだぶつき、手首の上で紐を使って括っていた。しかし太腿だけがぴったりと衣服を張り付けている。
帽子の下から現れた顔は、声から連想した通り、石のような印象を受けた。顎が角張っていて、そのラインを眼ですり上げてゆくと瘤のようなものが左右から生えていた。それが耳だと理解するのには、少しばかり時間が必要である。
横から見ると、鼻がないように見える。正面から見ても獅子鼻だ。鼻骨がなくなって、ふにゃふにゃになっているようだった。硬く結ばれた唇は、その顔立ち、身体付きと並んで、彼の意固地な性格を表しているのかもしれない。
但し、その眼だけが、妙に鋭い光を放っている。きゅっと両端を吊り上げた細い眼である。だがその瞳は、月嵩のような穏やかさがあった。人間界の中で他にそんな眼をする事が出来るのは、余程の修行を積み、あらゆる煩悩を捨てた沙門くらいのものであろうか。
男が一歩踏み出すと、一つの惑星が迫ったような錯覚に襲われた。三人の不良たちは、自分たちが意識する前に、後退っていたのである。
月の石を想起する用務員の男は、細かく呼吸を繰り返す龍一の傍に跪くと、軍手をした手でポケットからビニール袋を取り出し、彼の口にあてがった。
そうやって落ち着かせると、
「大丈夫か」
と、声を掛ける。涙目の龍一が答えようとすると、喋らずとも良いと言うように手を前に出した。
その手が、軍手越しであるというだけでは説明が出来ないくらい、大きかった。
指の一本一本が太く、掌が文庫本よりもずっと広く感じる。テーマパークのマスコットキャラクターが、手の部分を除いて衣装を脱げば、そのような印象になるだろう。
次に用務員の男は、志村倫正が自らの歯で噛み千切った煙草を拾い上げると、右の軍手を取り、掌の中にぎゅっと包み込んだ。拳の頭が削れた、綺麗な丸を作る手であった。忽ち煙は見えなくなってしまう。そうしてもう片方の手で吸い殻代わりの空き缶を拾い、拳の小指側からさらさらと粉末状になった煙草を入れた。
志村倫正が、口の中に残っていたフィルター部分を地面に吐き出し、次の一本を取り出して火を点けた。すると、用務員の男はぽつりと呟いた。
「吸うなとは言わん。ただ、せめて学校で隠れて吸うのではなく、自宅で存分にやれ」
用務員の男はつぃと左足を前に出し、刹那、右足を地面から跳ねさせていた。呆気に取られ、横一列に並んでいた三人の顔の前を、暴風が通り過ぎたようであった。そしてその口からは、煙草の先端が引き千切られている。何かと思えば、用務員の男の靴の先に、志村、谷尾、根元、それぞれの煙草の先が張り付いている。
既に火の消えていたそれを剥がして、空き缶に捨てる男。
「な、何でてめぇなんかに指図されなくちゃならねぇんだ」
谷尾が、我に返ったように語気を強めて言った。
「余計な仕事を増やされたくないものでね……」
「ふざけんな! てめぇ、俺たちを誰だと思ってるんだ!」
「君は兎も角、他の二人は煙草や酒をやる年齢には見えないな。一応警告してやるが、煙草は二〇歳まででやめて置く事だ。それまで、煙草が身体に悪いと一度も聞かされずに育った訳じゃないだろう」
ビール缶をポケットに仕舞い込んで、用務員の男は踵を返そうとする。
と、志村倫正がむっとした顔で彼に歩み寄り、拳を振り上げた。
「偉そうな口、利いてんじゃねぇぞ、この社会の底辺が!」
志村の、なかなかどうして腰の入った、それなりに見事なパンチが、男の顔に炸裂していた。
ばきっ! という、骨がどうにかなってしまいそうな音がその場に響き、過呼吸から戻り始めていた龍一は眼を瞑った。
にやり、と、志村は唇を吊り上げた。龍一のような、見るからに弱そうな相手を脅かすのに繰り出すパンチではない。本当の本当に喧嘩になった相手に対して、息の根を止める心算でさえ打ち込む拳だ。
だが、その笑みがすぐに引き攣ったものに変わり、膝から崩れ落ちた。
用務員の男を殴り付けたその手を押さえて、地面に蹲っている。
「手が……お、俺の手が……ぁぐぅっ」
背中から覗き込んだ谷尾と根元は、志村の右手が変形しているさまを見て気分が悪くなった。拳を開いた指先が、青紫色に変色して、先端をあらぬ方向に向けている。手の甲が裂けて、赤い液体の中から白っぽい硬質なものを飛び出させているのだった。
「社会に出た事もない小僧が、しゃしゃるな」
用務員の男は殴られた部位を手で払い、今度こそ踵を返した。
龍一に手を差し伸べて立ち上がらせ、肩越しに振り返って志村たちに言う。
「今日の事は黙っていてやる。だが、次からは校内で煙草なんて吸うなよ。それと、彼にも、二度と手を出すんじゃあないぞ」
用務員の男は返事も聞かずに、龍一を伴ってその場を離れた。
校庭を横切り、校門の前まで辿り着いて後ろを振り返ると、三人の誰一人として龍一たちを追い駆けて来るような者はいなかった。少なくとも、人目のある場所では暴れないようにしているらしい。
下校する生徒の人数がピークに達する時間が過ぎていた。ぽつぽつと昇降口から出て来る生徒は確認されるが、部活や補習のない人間が一斉に帰宅するというような風景はなくなっている。
校門で指導をするのに立っている教師も、何となく手持ち無沙汰で、委員会として参加している生徒と雑談を交わしていた。
「まずかったかな……」
男が不意に言った。
龍一が首を傾げていると、
「あの手の連中は、やたらとプライドが高く、報復精神が強い。それを刺激しないようにやる心算だったが……」
用務員の男が、殴られた手を却って骨折させた事で、志村は彼我の戦力差を思い知った事であろう。しかし、彼がいない場所で龍一に対する復讐を考えないという事は確実ではない。用務員の男に敵わないから、その傷付けられたプライドを取り戻すべく、龍一を付け狙うかもしれなかった。
「いえ、そんな事は……あっ、助けてくれてありがとう御座いました」
龍一は頭を下げて礼を言った。
「顔……大丈夫ですか?」
「平気だ。鍛えているからな」
男はツナギの胸元を開いて見せた。龍一の倍以上はありそうな太い頸が、ゴムタイヤのような胸から生えている。その太い頸が、パンチの衝撃を吸収してしまったらしい。
「気にするな。それと、連中にはああ言ったが、教師には一応、話を通した方が良いんじゃないのか。尤も、奴らの一人……根元とかいう男、あれの父親はこの学校を維持するのにかなりの寄付をしているらしいから、下手をすれば揉み消される可能性もあるがな」
俺も明日にはクビかもしれない――にこりともせずに男が言うので、龍一は、彼が自分の為に職を失う事になるとすれば申し訳ないと思い、併せて謝罪をしようとした。
「あの、僕……」
「気にするな。俺もああいう奴らは嫌いでね。何、どうせ暫くの飲み代の為に入ったバイトだ。それを貰ったら、また別の働き口を探すさ」
男は帽子を被り直して、昇降口の近くに立て掛けていた箒とちりとりを取りに戻った。その背中に、龍一が声を掛ける。
「あの――僕、八坂龍一っていいます。貴方は?」
「名乗る程の者じゃない」
男はそう言って、自分の仕事に戻った。
龍一は、彼の大きな背中を、いつまでも眺めていたい衝動に胸を焼かれていた。
ツナギを着た男――バイトの用務員らしい男は、龍一に歩み寄った。
志村たちはその用務員の男の動きに合わせるように、二歩、三歩と引き下がってゆく。
用務員の男は、一言で言うと分厚い男であった。
身長は、志村よりは辛うじて低い。しかし肉の厚みが、彼とは段違いだ。
頸が、一斗缶か何かのように太く、筋肉がみっしりと詰まっている。ツナギの胸元を緩く押し上げる胸板は、何重にも鉄板を仕込んでいるようにも思えた。胴体は、胸と比べると縊れていないのだが、太腿と比べてみたら驚く程、細い。見ればツナギは男の身体に合っていないようで、袖はだぶつき、手首の上で紐を使って括っていた。しかし太腿だけがぴったりと衣服を張り付けている。
帽子の下から現れた顔は、声から連想した通り、石のような印象を受けた。顎が角張っていて、そのラインを眼ですり上げてゆくと瘤のようなものが左右から生えていた。それが耳だと理解するのには、少しばかり時間が必要である。
横から見ると、鼻がないように見える。正面から見ても獅子鼻だ。鼻骨がなくなって、ふにゃふにゃになっているようだった。硬く結ばれた唇は、その顔立ち、身体付きと並んで、彼の意固地な性格を表しているのかもしれない。
但し、その眼だけが、妙に鋭い光を放っている。きゅっと両端を吊り上げた細い眼である。だがその瞳は、月嵩のような穏やかさがあった。人間界の中で他にそんな眼をする事が出来るのは、余程の修行を積み、あらゆる煩悩を捨てた沙門くらいのものであろうか。
男が一歩踏み出すと、一つの惑星が迫ったような錯覚に襲われた。三人の不良たちは、自分たちが意識する前に、後退っていたのである。
月の石を想起する用務員の男は、細かく呼吸を繰り返す龍一の傍に跪くと、軍手をした手でポケットからビニール袋を取り出し、彼の口にあてがった。
そうやって落ち着かせると、
「大丈夫か」
と、声を掛ける。涙目の龍一が答えようとすると、喋らずとも良いと言うように手を前に出した。
その手が、軍手越しであるというだけでは説明が出来ないくらい、大きかった。
指の一本一本が太く、掌が文庫本よりもずっと広く感じる。テーマパークのマスコットキャラクターが、手の部分を除いて衣装を脱げば、そのような印象になるだろう。
次に用務員の男は、志村倫正が自らの歯で噛み千切った煙草を拾い上げると、右の軍手を取り、掌の中にぎゅっと包み込んだ。拳の頭が削れた、綺麗な丸を作る手であった。忽ち煙は見えなくなってしまう。そうしてもう片方の手で吸い殻代わりの空き缶を拾い、拳の小指側からさらさらと粉末状になった煙草を入れた。
志村倫正が、口の中に残っていたフィルター部分を地面に吐き出し、次の一本を取り出して火を点けた。すると、用務員の男はぽつりと呟いた。
「吸うなとは言わん。ただ、せめて学校で隠れて吸うのではなく、自宅で存分にやれ」
用務員の男はつぃと左足を前に出し、刹那、右足を地面から跳ねさせていた。呆気に取られ、横一列に並んでいた三人の顔の前を、暴風が通り過ぎたようであった。そしてその口からは、煙草の先端が引き千切られている。何かと思えば、用務員の男の靴の先に、志村、谷尾、根元、それぞれの煙草の先が張り付いている。
既に火の消えていたそれを剥がして、空き缶に捨てる男。
「な、何でてめぇなんかに指図されなくちゃならねぇんだ」
谷尾が、我に返ったように語気を強めて言った。
「余計な仕事を増やされたくないものでね……」
「ふざけんな! てめぇ、俺たちを誰だと思ってるんだ!」
「君は兎も角、他の二人は煙草や酒をやる年齢には見えないな。一応警告してやるが、煙草は二〇歳まででやめて置く事だ。それまで、煙草が身体に悪いと一度も聞かされずに育った訳じゃないだろう」
ビール缶をポケットに仕舞い込んで、用務員の男は踵を返そうとする。
と、志村倫正がむっとした顔で彼に歩み寄り、拳を振り上げた。
「偉そうな口、利いてんじゃねぇぞ、この社会の底辺が!」
志村の、なかなかどうして腰の入った、それなりに見事なパンチが、男の顔に炸裂していた。
ばきっ! という、骨がどうにかなってしまいそうな音がその場に響き、過呼吸から戻り始めていた龍一は眼を瞑った。
にやり、と、志村は唇を吊り上げた。龍一のような、見るからに弱そうな相手を脅かすのに繰り出すパンチではない。本当の本当に喧嘩になった相手に対して、息の根を止める心算でさえ打ち込む拳だ。
だが、その笑みがすぐに引き攣ったものに変わり、膝から崩れ落ちた。
用務員の男を殴り付けたその手を押さえて、地面に蹲っている。
「手が……お、俺の手が……ぁぐぅっ」
背中から覗き込んだ谷尾と根元は、志村の右手が変形しているさまを見て気分が悪くなった。拳を開いた指先が、青紫色に変色して、先端をあらぬ方向に向けている。手の甲が裂けて、赤い液体の中から白っぽい硬質なものを飛び出させているのだった。
「社会に出た事もない小僧が、しゃしゃるな」
用務員の男は殴られた部位を手で払い、今度こそ踵を返した。
龍一に手を差し伸べて立ち上がらせ、肩越しに振り返って志村たちに言う。
「今日の事は黙っていてやる。だが、次からは校内で煙草なんて吸うなよ。それと、彼にも、二度と手を出すんじゃあないぞ」
用務員の男は返事も聞かずに、龍一を伴ってその場を離れた。
校庭を横切り、校門の前まで辿り着いて後ろを振り返ると、三人の誰一人として龍一たちを追い駆けて来るような者はいなかった。少なくとも、人目のある場所では暴れないようにしているらしい。
下校する生徒の人数がピークに達する時間が過ぎていた。ぽつぽつと昇降口から出て来る生徒は確認されるが、部活や補習のない人間が一斉に帰宅するというような風景はなくなっている。
校門で指導をするのに立っている教師も、何となく手持ち無沙汰で、委員会として参加している生徒と雑談を交わしていた。
「まずかったかな……」
男が不意に言った。
龍一が首を傾げていると、
「あの手の連中は、やたらとプライドが高く、報復精神が強い。それを刺激しないようにやる心算だったが……」
用務員の男が、殴られた手を却って骨折させた事で、志村は彼我の戦力差を思い知った事であろう。しかし、彼がいない場所で龍一に対する復讐を考えないという事は確実ではない。用務員の男に敵わないから、その傷付けられたプライドを取り戻すべく、龍一を付け狙うかもしれなかった。
「いえ、そんな事は……あっ、助けてくれてありがとう御座いました」
龍一は頭を下げて礼を言った。
「顔……大丈夫ですか?」
「平気だ。鍛えているからな」
男はツナギの胸元を開いて見せた。龍一の倍以上はありそうな太い頸が、ゴムタイヤのような胸から生えている。その太い頸が、パンチの衝撃を吸収してしまったらしい。
「気にするな。それと、連中にはああ言ったが、教師には一応、話を通した方が良いんじゃないのか。尤も、奴らの一人……根元とかいう男、あれの父親はこの学校を維持するのにかなりの寄付をしているらしいから、下手をすれば揉み消される可能性もあるがな」
俺も明日にはクビかもしれない――にこりともせずに男が言うので、龍一は、彼が自分の為に職を失う事になるとすれば申し訳ないと思い、併せて謝罪をしようとした。
「あの、僕……」
「気にするな。俺もああいう奴らは嫌いでね。何、どうせ暫くの飲み代の為に入ったバイトだ。それを貰ったら、また別の働き口を探すさ」
男は帽子を被り直して、昇降口の近くに立て掛けていた箒とちりとりを取りに戻った。その背中に、龍一が声を掛ける。
「あの――僕、八坂龍一っていいます。貴方は?」
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