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第1話 クロスブラッド誕生
Part8 さかしまの流れ星
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商店街のアーケードは、夜八時を過ぎると殆どの店がシャッターを下ろしてしまう。ここ最近の不景気で店仕舞いをする所も少なくない。
そう遠くない場所に全国展開のショッピングモールやスーパーマーケットが出来たのは何年前の話だろうか。少なくとも俺が生まれた頃には、既に客足がそちらに流れていた。
俺は、さっきまでの寂しい住宅街との違いが、天井が塞がれたくらいしかないような商店街を足早に抜けると、幅の広い交差点に直面した。
横断歩道を真っ直ぐ渡ると、その先が坂になっており、この坂を上がると牡丹坂高校がある。
その方面から、高校の制服を着た人たちがぽろぽろとやって来ていた。だがやはり下校時刻のピークは過ぎているようで、その間隔はまばらである。
俺はまだどうにかやっていた肉屋さんで、最後の一つのコロッケとメンチカツを一つずつ買い、アーケードを抜けた所でメンチカツを食べた。
車通りが段々と少なくなってゆく。
人は、もう殆ど歩いていない。
すっかり冷えてしまったコロッケを口に入れた。衣はサクサク感を失っていたが、甘辛いソースが磨り潰されたジャガイモとみじん切りの玉ねぎに絡んで旨い。
割りと長い時間、この秋の夜の寒さの中で立っていたのだが、坂を下りて来る学生の姿は見えなくなった。あやちゃんは、もうとっくに帰ってしまったのだろう。
何やってんだか。
まるでストーカーのような……いや、違う、この例えは良くない。言うなれば……そう、アイドルの出待ちをするファンのようにあやちゃんを待っていたが、普段からそんな約束はしていないし、互いにそんな義理もない。
俺はその場で屈伸をして固まった膝をほぐすと、真っ暗になったアーケードを引き返そうとした。
だがその時、坂の上の方で、きらりと光るものを見た。
流れ星?
違う。
流れ星なら、上からやって来る。だがその光は下――と言ってもここからでは坂の上だが――から、空の三日月に向かって突き上がってゆくようだった。
何となく、妙だった。
そもそも、坂の下から、坂をだいぶ上がった先にある校舎が発する光など、殆ど見えない筈なのだ。高校までの坂に街灯は立っているが、その光なら特に注目する訳もない。
それは、きっと俺の誇大な妄想力が生んだ、錯覚なのだろう。
俺はそう決着を付けて、踵を返そうとした。
その筈だったのだが、最後に一度、牡丹坂高校の方向を見やった俺の前で、横断歩道が青く光っていた。俺は青い光に浮かび上がる、歩く人型に吸い寄せられるように道路に踏み出しており、半分渡り終えようとする所で点滅し始めたので急いで渡り切った。
別に、もう一度信号が変わるのを待つくらいの余裕はあるが、何となくという予感に引っ張られるようにして、俺はわざわざ行った事もない高校への坂を上り始めてしまうのだった。
牡丹坂高校の敷地までの坂は、思っていた以上に長く、平らな地面に辿り着く頃には俺は肩で息をしていた。背中にじっとりと汗を掻いており、失っただけの水分を補給したかった。
人のいない校門は、半分だけ開けられている。その向こうに、殆ど明かりの点いていない校舎が佇んでいた。殆どと言うのは、昇降口の明かりだけはまだ灯されているからだ。
その昇降口の手前に、飲み物の自動販売機が設置されている。俺は喉が渇いたのだと言い訳して、牡丹坂高校の門を潜った。
俺は自販機でペットボトルのお茶を買い、飲んだ。
そうしていると、昇降口からスーツ姿の壮年の男性がぬっと顔を出して、俺を見て顔を顰めた。
「君は……うちの学校の生徒じゃないね」
「す、すみません……」
俺は咄嗟に頭を下げた。
「その制服、牡丹坂中学の子だね?」
「はい。実は……」
俺は何度か言葉に詰まりつつも、この学校に知り合いがいるのだという事を告げた。
壮年教師は初めこそ警戒していたし、叱り付けるつもりもあったらしいのだが、俺がしどろもどろになっているのを見て哀れに思ったのか、段々と表情を和らげてゆく。
「校舎に残っている生徒は、もういないと思うが……」
「そうですか……」
「しかし、年上の女の子が帰って来なくて心配で、わざわざ坂を上って迎えに、か。良い男じゃないか、君は」
壮年教師はそう言って、俺の肩をばしばしと叩いた。向こうからすると大した力ではないのだろうが、俺からするとだいぶ痛い。
「最後の見回りがあるから、ちょっとここで待っているかね。一人で暗い道を歩かせるのは可哀想だからねぇ」
「すみません、何だか手間ァ取らせちゃって……」
「良いんだよ。ああ、寒いから、中に入っていなさい」
俺は彼の言葉に甘えて、昇降口の中で待っている事になった。
壮年教師が、校舎の中に消えてゆく。
俺は、中学校と比べると狭い印象の高校の昇降口を眺めながら、壮年教師が戻って来るのを待っていた。中学校よりも人が多いのに、一ヶ所に下駄箱のロッカーが集中しているから、狭く感じるのかもしれない。
すると、二、三分経った頃だろうか。
「ぎゃーっ!」
男の野太い悲鳴が、校舎の中から聞こえた。
俺はびくっと身体を跳ねさせて、校舎の中に顔を向けた。
男の悲鳴はその一度きりで、以降、何が聞こえる事もなかった。
ただ、今の悲鳴があの壮年教師のものだと気付いた瞬間、俺の全身をえも言われぬ感覚が包み込んだ。
何だ、今の悲鳴は。
大の男が、どうしてあんな声を上げるのだ?
夜の校舎は確かに怖い。学校の怪談は、どんな地域であっても枚挙にいとまがない。だからと言って、悲鳴は上げない。若し悲鳴を上げるとするなら、それは、その怪談に遭遇した時だ。
幽霊でも見たか?
いや、まさか。
俺は、坂の下から見た、夜空へ突き上げる光を思い出した。
妙な感覚は、嫌な予感となって、男の悲鳴によって実感と化した。
俺はすぐにでも昇降口から飛び出して、坂を駆け下りようと考えた。
だがそれよりも先に、校舎の中から次なる異音が聞こえて来た。
甲高い音と、鈍い軋み。
ガラスが割れて、ベニヤの壁が突き破られるような音だ。
又、そこそこの質量を持つ物体が、風を切って地面や天井に激突する激しい音があった。
どかっ。
ぼこっ。
ぶぅっ……。
ばりん!
めきっ。
俺は明るい昇降口から、暗い校内を見つめながら、その闇に何かがいるのを確信した。
闇の内側で、何ものかが暴れているのだ。
風?
嵐!?
校舎の見回り中に、嵐に襲われたとなれば悲鳴も上がるだろう。だがそんな事があるのだろうか? 大気の寒暖の差で運動会の最中に竜巻が発生したというニュースは最近聞くが、それは校庭の話であって校舎の中ではあり得ないだろう。
では、何だ?
何があの教師に悲鳴を上げさせ、建物の中で暴れているのだ!?
俺はその不可思議現象への好奇心を抱きつつも、それ以上に恐怖が勝り、慌てて逃げ出そうとした。
すると、校舎の闇の向こうから、軽快に床を蹴って、まぎれもなく昇降口に接近するものの気配を感じた。それは俺が踵を返すよりも早くやって来て、そして下駄箱の列を薙ぎ倒しながら、俺の横を通り過ぎてゆく。アルミ製のロッカーは、勢い良く床に倒れてフレームを歪め、扉を開いて入れられていた上履きなどを吐き出してしまう。
俺は、それが巻き起こす風圧に後ずさりして、床に倒れ込んだ。
最後にそれは、昇降口のガラスを突き破って、校舎の外に着地した。
耳の奥で、ガラスが砕けた男がきんきんと鳴っている。俺はその不快感を堪えて、眼を開け、それを確認した。
そして、後悔した。
どうやら俺は、妄想の達人の異名を返上しなくてはならないようだ。
何故ならそこにいたのは、妄想の中にしか存在しないような怪物だったからだ。
俺の脳内と現実が、ごちゃ混ぜになっていた。
そう遠くない場所に全国展開のショッピングモールやスーパーマーケットが出来たのは何年前の話だろうか。少なくとも俺が生まれた頃には、既に客足がそちらに流れていた。
俺は、さっきまでの寂しい住宅街との違いが、天井が塞がれたくらいしかないような商店街を足早に抜けると、幅の広い交差点に直面した。
横断歩道を真っ直ぐ渡ると、その先が坂になっており、この坂を上がると牡丹坂高校がある。
その方面から、高校の制服を着た人たちがぽろぽろとやって来ていた。だがやはり下校時刻のピークは過ぎているようで、その間隔はまばらである。
俺はまだどうにかやっていた肉屋さんで、最後の一つのコロッケとメンチカツを一つずつ買い、アーケードを抜けた所でメンチカツを食べた。
車通りが段々と少なくなってゆく。
人は、もう殆ど歩いていない。
すっかり冷えてしまったコロッケを口に入れた。衣はサクサク感を失っていたが、甘辛いソースが磨り潰されたジャガイモとみじん切りの玉ねぎに絡んで旨い。
割りと長い時間、この秋の夜の寒さの中で立っていたのだが、坂を下りて来る学生の姿は見えなくなった。あやちゃんは、もうとっくに帰ってしまったのだろう。
何やってんだか。
まるでストーカーのような……いや、違う、この例えは良くない。言うなれば……そう、アイドルの出待ちをするファンのようにあやちゃんを待っていたが、普段からそんな約束はしていないし、互いにそんな義理もない。
俺はその場で屈伸をして固まった膝をほぐすと、真っ暗になったアーケードを引き返そうとした。
だがその時、坂の上の方で、きらりと光るものを見た。
流れ星?
違う。
流れ星なら、上からやって来る。だがその光は下――と言ってもここからでは坂の上だが――から、空の三日月に向かって突き上がってゆくようだった。
何となく、妙だった。
そもそも、坂の下から、坂をだいぶ上がった先にある校舎が発する光など、殆ど見えない筈なのだ。高校までの坂に街灯は立っているが、その光なら特に注目する訳もない。
それは、きっと俺の誇大な妄想力が生んだ、錯覚なのだろう。
俺はそう決着を付けて、踵を返そうとした。
その筈だったのだが、最後に一度、牡丹坂高校の方向を見やった俺の前で、横断歩道が青く光っていた。俺は青い光に浮かび上がる、歩く人型に吸い寄せられるように道路に踏み出しており、半分渡り終えようとする所で点滅し始めたので急いで渡り切った。
別に、もう一度信号が変わるのを待つくらいの余裕はあるが、何となくという予感に引っ張られるようにして、俺はわざわざ行った事もない高校への坂を上り始めてしまうのだった。
牡丹坂高校の敷地までの坂は、思っていた以上に長く、平らな地面に辿り着く頃には俺は肩で息をしていた。背中にじっとりと汗を掻いており、失っただけの水分を補給したかった。
人のいない校門は、半分だけ開けられている。その向こうに、殆ど明かりの点いていない校舎が佇んでいた。殆どと言うのは、昇降口の明かりだけはまだ灯されているからだ。
その昇降口の手前に、飲み物の自動販売機が設置されている。俺は喉が渇いたのだと言い訳して、牡丹坂高校の門を潜った。
俺は自販機でペットボトルのお茶を買い、飲んだ。
そうしていると、昇降口からスーツ姿の壮年の男性がぬっと顔を出して、俺を見て顔を顰めた。
「君は……うちの学校の生徒じゃないね」
「す、すみません……」
俺は咄嗟に頭を下げた。
「その制服、牡丹坂中学の子だね?」
「はい。実は……」
俺は何度か言葉に詰まりつつも、この学校に知り合いがいるのだという事を告げた。
壮年教師は初めこそ警戒していたし、叱り付けるつもりもあったらしいのだが、俺がしどろもどろになっているのを見て哀れに思ったのか、段々と表情を和らげてゆく。
「校舎に残っている生徒は、もういないと思うが……」
「そうですか……」
「しかし、年上の女の子が帰って来なくて心配で、わざわざ坂を上って迎えに、か。良い男じゃないか、君は」
壮年教師はそう言って、俺の肩をばしばしと叩いた。向こうからすると大した力ではないのだろうが、俺からするとだいぶ痛い。
「最後の見回りがあるから、ちょっとここで待っているかね。一人で暗い道を歩かせるのは可哀想だからねぇ」
「すみません、何だか手間ァ取らせちゃって……」
「良いんだよ。ああ、寒いから、中に入っていなさい」
俺は彼の言葉に甘えて、昇降口の中で待っている事になった。
壮年教師が、校舎の中に消えてゆく。
俺は、中学校と比べると狭い印象の高校の昇降口を眺めながら、壮年教師が戻って来るのを待っていた。中学校よりも人が多いのに、一ヶ所に下駄箱のロッカーが集中しているから、狭く感じるのかもしれない。
すると、二、三分経った頃だろうか。
「ぎゃーっ!」
男の野太い悲鳴が、校舎の中から聞こえた。
俺はびくっと身体を跳ねさせて、校舎の中に顔を向けた。
男の悲鳴はその一度きりで、以降、何が聞こえる事もなかった。
ただ、今の悲鳴があの壮年教師のものだと気付いた瞬間、俺の全身をえも言われぬ感覚が包み込んだ。
何だ、今の悲鳴は。
大の男が、どうしてあんな声を上げるのだ?
夜の校舎は確かに怖い。学校の怪談は、どんな地域であっても枚挙にいとまがない。だからと言って、悲鳴は上げない。若し悲鳴を上げるとするなら、それは、その怪談に遭遇した時だ。
幽霊でも見たか?
いや、まさか。
俺は、坂の下から見た、夜空へ突き上げる光を思い出した。
妙な感覚は、嫌な予感となって、男の悲鳴によって実感と化した。
俺はすぐにでも昇降口から飛び出して、坂を駆け下りようと考えた。
だがそれよりも先に、校舎の中から次なる異音が聞こえて来た。
甲高い音と、鈍い軋み。
ガラスが割れて、ベニヤの壁が突き破られるような音だ。
又、そこそこの質量を持つ物体が、風を切って地面や天井に激突する激しい音があった。
どかっ。
ぼこっ。
ぶぅっ……。
ばりん!
めきっ。
俺は明るい昇降口から、暗い校内を見つめながら、その闇に何かがいるのを確信した。
闇の内側で、何ものかが暴れているのだ。
風?
嵐!?
校舎の見回り中に、嵐に襲われたとなれば悲鳴も上がるだろう。だがそんな事があるのだろうか? 大気の寒暖の差で運動会の最中に竜巻が発生したというニュースは最近聞くが、それは校庭の話であって校舎の中ではあり得ないだろう。
では、何だ?
何があの教師に悲鳴を上げさせ、建物の中で暴れているのだ!?
俺はその不可思議現象への好奇心を抱きつつも、それ以上に恐怖が勝り、慌てて逃げ出そうとした。
すると、校舎の闇の向こうから、軽快に床を蹴って、まぎれもなく昇降口に接近するものの気配を感じた。それは俺が踵を返すよりも早くやって来て、そして下駄箱の列を薙ぎ倒しながら、俺の横を通り過ぎてゆく。アルミ製のロッカーは、勢い良く床に倒れてフレームを歪め、扉を開いて入れられていた上履きなどを吐き出してしまう。
俺は、それが巻き起こす風圧に後ずさりして、床に倒れ込んだ。
最後にそれは、昇降口のガラスを突き破って、校舎の外に着地した。
耳の奥で、ガラスが砕けた男がきんきんと鳴っている。俺はその不快感を堪えて、眼を開け、それを確認した。
そして、後悔した。
どうやら俺は、妄想の達人の異名を返上しなくてはならないようだ。
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