13 / 30
第1話 クロスブラッド誕生
Part13 帰宅
しおりを挟む
疲れた身体を引きずって、俺は家まで歩いた。
小さな公園にピンポイントで落下し、リアライバルと戦った時に匹敵する砂埃を上げたものの、この辺りの人間はもう家に籠っている時間であるから、目立つような事はなかった。
公園と家とは二〇〇メートルと離れていないのだが、俺の足は鉛のように重く、病弱ながら無理に参加させられた、小学校の頃のマラソン大会の、ドンケツでゴールする直前のようだった。
あの時は恥ずかしかった応援が、今は何となく欲しい気もする。ただ、実際にそうなったらやはり恥ずかしいと感じるだろうから、今の状態が良いのだろう。
「お前、いつもそんな事考えてるのか?」
と、ミライが言った。
童女よりも狭い歩幅で歩く俺の横に、向こう側が透けて見えるミライが立っている。
「あんたは……疲れてないの?」
と、訊くと、平然な顔をして頷いた。
「俺には身体がないからなー。痛みも疲れも感じられないんだ」
「羨ましいよ」
「ただ、今のお前みたいにネガティブになる事までない訳じゃないぜ。そういう時、身体があればすっきりさせる事が出来るが、この状態だとそれもままならない」
「身体があれば? ああ、鬱は運動で治るって理論だな」
「それ自体は本当さ。尤も鬱病になったらそれすらもなかなか出来なくなるというのも、多少なりと分かっているつもりだ。それに、鬱って程じゃない心の悩みは、運動していても消えないって事もね」
始終、明るい調子で、ミライは語った。半透明の表情をころころと変えている様子は、どうにも俺と話したくてしょうがないという風に見える。俺は疲れているのだから――その原因はミライにもある――黙って帰宅したいのに。
とは言え、黙って歩いていてもただ疲れるばかり、それならば、話し相手がいた方が多少は気も紛れるかもしれない。
「って言うか……あんたは、一体、誰なんだ? どうして、俺の考えている事が分かるんだよ? これも、何処から出て来たのさ」
俺はクロスピナーを取り出した。ミライの出現と共に、俺の手に現れた不思議なデバイスだ。
公園に落下した俺が拾い上げると、中に装填したメダルはなくなっていた。思い出してみるに、俺をクロスブラッドにしたあの赤と黒の光は、メダルから発生したものであった。つまり、回転によって、メダルを構成していた粒子が噴出してクロスブラッドに再結合し、粒子を使い切ってメダルは消滅した……と、考えて良いのだろうか。
「お前は察しは良くないが、呑み込みは早いみたいだな」
「また、俺の心を読んだような事を言う……」
「だから、説明は後でも良いだろうと思ってね。今は兎に角、家に帰って身体を休める事だ」
ミライはそう言って、俺の肩に手を置いた。勿論、その感覚はない。ミライは彼も言っていたように実体を持っていない、だから俺に触る事が出来ないし、その逆もしかりなのだ。
「せめて、あんたが何者かだけは教えてくれよ。何で身体がないのに、そこにいるんだ? さっき、あんたは俺の身体で、喋ったり動いたりしてたよな。それはどういう事なんだよ」
ミライに問い詰めていると、家の前に到着していた。
丁度、ガレージに車が戻って来る所であった。母さんだ。
俺が玄関の扉をスライドさせると、車から降りて来たスーツ姿の母さんがやって来た。
「サク? どうしたの、今日は遅いんじゃない?」
「ああ、ちょっとね……」
「それに、鞄はどうしたのよ。制服もそんなに汚して……。ひょっとしてあんた、イジメられてるの!?」
母さんは俺の服を、家に上がる前にぱんぱんと叩いて埃を落とした。遠慮のない張り手のような威力に、「痛い痛い」と言うも母さんは手を止めない。それが寧ろイジメのようなものだ。
「そんなんじゃないよ。今日は、色々あったんだ……」
「そんな言い方したら、益々怪しまれるぜぇ」
「うるさいなぁ」
「ま! サク! ママに向かってその言葉遣いは何?」
俺はミライに言ったつもりだったが、母さんはむっと眉を寄せて、俺の顔に手を伸ばした。そして薄っぺらい頬肉を親指の腹と人差し指の側面で掴み、ぐっと引っ張り始める。
「痛たたたた! 暴力反対! 体罰反対! PTAに訴えてやる!」
「残念でした、PTAは体罰賛成派が多数で条例が可決されていまぁす!」
何て事を言うのだ、この人は。
しかし、確かに体罰反対を訴えるのはいつも学校外の人間だ。生徒の親と教師で構成される集まりが、体罰に反対する理由はないのだ。
母さんは俺の頬が剥ぎ取られないくらいで手を止めると、小さく息を吐いて言った。
「それで? 本当は何があったの?」
「何でもないッてば。母さんには関係ないよ」
俺は靴を脱いで廊下に上がり、コート掛けに学ランを引っ掛け、さっさと洗面所に向かった。シャツと靴下を脱いで、洗濯籠に放り込む。
「手洗いとうがいは忘れるなよ。ちょっとの油断から風邪を引くからな!」
「言われなくてもやるっての……」
そう言えば、母さん、ミライには何も言っていなかったな。見えていない……って事なんだろうか。
俺はミライに言われるまでもなく、手を石鹸で念入りに洗い、砂と血の味が混じった口の中を、水でゆすいだ。そして制服のズボンをハンガーに掛け、部屋着のシャツとズボンに履き替えると、洗面所を使うのを待っていた母さんと出くわした。
「ご飯は? 何処かで食べて来たの?」
俺が鞄を持っていなかったから、一旦家に帰ってから、外食に出掛けたと考えたのだろうか。母さんはそんな風に訊いた。
夕飯は大抵、独りで食べる。父さんは夜の九時半まで道場にいるし、母さんが帰って来るのは今頃だ。俺が帰宅するのは、今回のような事がなければ遅くとも七時半を過ぎるくらいで、夕飯は勝手に炊飯器からご飯をよそい、作り置きがあればそれを、なければ冷凍食品を温めたりコンビニかスーパーで総菜を買ったりして、おかずにする。
「いや……今日は、要らない。もう寝る……」
腹は減っていたが、その一方で食欲はなかった。それよりもさっさと眠りたい。疲労がべったりと張り付いているのだった。
「そう……。それじゃあ、おにぎり作って置くから、後でお腹減ったら、食べなさいね」
階段に脚を掛けた俺に、母さんが言った。
「うん」
俺は背中越しに手を振って、二階の自室に上がった。
裸足がカーペットの肌触りを感じると、その瞬間に緊張の糸がほぐれたように、俺の全身から力が抜け落ちた。ベッドに倒れ込むと、スプリングが軋んで身体を押し返す。
「シャワーくらい浴びたらどうだ? 頭から砂が落ちて来たぞ」
ミライがそう言ってくれるのだが……俺の意識は、もう限界である。
返事をする余力もなく、俺は眠りに落ちた。
ただその前に……今日の光景を、思い返していた。
あやちゃん……
今朝、いつものように話しながら、学校の途中まで歩いたあやちゃん。
それがどうして、あんな怪物になってしまったのか。
いや、そもそも、あれは本当にあやちゃんだったのか?
リアライバルをクロスブラッドが打ち倒し、消失した怪物の身体があった位置に立っていたあやちゃん。彼女は黒と赤の粒子に包まれて再びリアライバルとなったが、気になったのは彼女の表情だ。
いつも、たおやかに微笑む彼女に、俺は――自分でも気持ち悪い感想だが――宗教画の聖女を感じていた。しかしあの時のあやちゃんは、いつも綺麗に整えられた髪が逆立ってさえいた事に加え、血管を浮かべた眼を向き、唇を耳まで吊り上げ、歯茎まで見せて牙を喰い縛っていた。
あれがあやちゃんなのか?
姿は彼女であったが、それでも俺には、彼女の存在が俺の知っているあやちゃんと乖離しているように、思えてならなかったのだ――
小さな公園にピンポイントで落下し、リアライバルと戦った時に匹敵する砂埃を上げたものの、この辺りの人間はもう家に籠っている時間であるから、目立つような事はなかった。
公園と家とは二〇〇メートルと離れていないのだが、俺の足は鉛のように重く、病弱ながら無理に参加させられた、小学校の頃のマラソン大会の、ドンケツでゴールする直前のようだった。
あの時は恥ずかしかった応援が、今は何となく欲しい気もする。ただ、実際にそうなったらやはり恥ずかしいと感じるだろうから、今の状態が良いのだろう。
「お前、いつもそんな事考えてるのか?」
と、ミライが言った。
童女よりも狭い歩幅で歩く俺の横に、向こう側が透けて見えるミライが立っている。
「あんたは……疲れてないの?」
と、訊くと、平然な顔をして頷いた。
「俺には身体がないからなー。痛みも疲れも感じられないんだ」
「羨ましいよ」
「ただ、今のお前みたいにネガティブになる事までない訳じゃないぜ。そういう時、身体があればすっきりさせる事が出来るが、この状態だとそれもままならない」
「身体があれば? ああ、鬱は運動で治るって理論だな」
「それ自体は本当さ。尤も鬱病になったらそれすらもなかなか出来なくなるというのも、多少なりと分かっているつもりだ。それに、鬱って程じゃない心の悩みは、運動していても消えないって事もね」
始終、明るい調子で、ミライは語った。半透明の表情をころころと変えている様子は、どうにも俺と話したくてしょうがないという風に見える。俺は疲れているのだから――その原因はミライにもある――黙って帰宅したいのに。
とは言え、黙って歩いていてもただ疲れるばかり、それならば、話し相手がいた方が多少は気も紛れるかもしれない。
「って言うか……あんたは、一体、誰なんだ? どうして、俺の考えている事が分かるんだよ? これも、何処から出て来たのさ」
俺はクロスピナーを取り出した。ミライの出現と共に、俺の手に現れた不思議なデバイスだ。
公園に落下した俺が拾い上げると、中に装填したメダルはなくなっていた。思い出してみるに、俺をクロスブラッドにしたあの赤と黒の光は、メダルから発生したものであった。つまり、回転によって、メダルを構成していた粒子が噴出してクロスブラッドに再結合し、粒子を使い切ってメダルは消滅した……と、考えて良いのだろうか。
「お前は察しは良くないが、呑み込みは早いみたいだな」
「また、俺の心を読んだような事を言う……」
「だから、説明は後でも良いだろうと思ってね。今は兎に角、家に帰って身体を休める事だ」
ミライはそう言って、俺の肩に手を置いた。勿論、その感覚はない。ミライは彼も言っていたように実体を持っていない、だから俺に触る事が出来ないし、その逆もしかりなのだ。
「せめて、あんたが何者かだけは教えてくれよ。何で身体がないのに、そこにいるんだ? さっき、あんたは俺の身体で、喋ったり動いたりしてたよな。それはどういう事なんだよ」
ミライに問い詰めていると、家の前に到着していた。
丁度、ガレージに車が戻って来る所であった。母さんだ。
俺が玄関の扉をスライドさせると、車から降りて来たスーツ姿の母さんがやって来た。
「サク? どうしたの、今日は遅いんじゃない?」
「ああ、ちょっとね……」
「それに、鞄はどうしたのよ。制服もそんなに汚して……。ひょっとしてあんた、イジメられてるの!?」
母さんは俺の服を、家に上がる前にぱんぱんと叩いて埃を落とした。遠慮のない張り手のような威力に、「痛い痛い」と言うも母さんは手を止めない。それが寧ろイジメのようなものだ。
「そんなんじゃないよ。今日は、色々あったんだ……」
「そんな言い方したら、益々怪しまれるぜぇ」
「うるさいなぁ」
「ま! サク! ママに向かってその言葉遣いは何?」
俺はミライに言ったつもりだったが、母さんはむっと眉を寄せて、俺の顔に手を伸ばした。そして薄っぺらい頬肉を親指の腹と人差し指の側面で掴み、ぐっと引っ張り始める。
「痛たたたた! 暴力反対! 体罰反対! PTAに訴えてやる!」
「残念でした、PTAは体罰賛成派が多数で条例が可決されていまぁす!」
何て事を言うのだ、この人は。
しかし、確かに体罰反対を訴えるのはいつも学校外の人間だ。生徒の親と教師で構成される集まりが、体罰に反対する理由はないのだ。
母さんは俺の頬が剥ぎ取られないくらいで手を止めると、小さく息を吐いて言った。
「それで? 本当は何があったの?」
「何でもないッてば。母さんには関係ないよ」
俺は靴を脱いで廊下に上がり、コート掛けに学ランを引っ掛け、さっさと洗面所に向かった。シャツと靴下を脱いで、洗濯籠に放り込む。
「手洗いとうがいは忘れるなよ。ちょっとの油断から風邪を引くからな!」
「言われなくてもやるっての……」
そう言えば、母さん、ミライには何も言っていなかったな。見えていない……って事なんだろうか。
俺はミライに言われるまでもなく、手を石鹸で念入りに洗い、砂と血の味が混じった口の中を、水でゆすいだ。そして制服のズボンをハンガーに掛け、部屋着のシャツとズボンに履き替えると、洗面所を使うのを待っていた母さんと出くわした。
「ご飯は? 何処かで食べて来たの?」
俺が鞄を持っていなかったから、一旦家に帰ってから、外食に出掛けたと考えたのだろうか。母さんはそんな風に訊いた。
夕飯は大抵、独りで食べる。父さんは夜の九時半まで道場にいるし、母さんが帰って来るのは今頃だ。俺が帰宅するのは、今回のような事がなければ遅くとも七時半を過ぎるくらいで、夕飯は勝手に炊飯器からご飯をよそい、作り置きがあればそれを、なければ冷凍食品を温めたりコンビニかスーパーで総菜を買ったりして、おかずにする。
「いや……今日は、要らない。もう寝る……」
腹は減っていたが、その一方で食欲はなかった。それよりもさっさと眠りたい。疲労がべったりと張り付いているのだった。
「そう……。それじゃあ、おにぎり作って置くから、後でお腹減ったら、食べなさいね」
階段に脚を掛けた俺に、母さんが言った。
「うん」
俺は背中越しに手を振って、二階の自室に上がった。
裸足がカーペットの肌触りを感じると、その瞬間に緊張の糸がほぐれたように、俺の全身から力が抜け落ちた。ベッドに倒れ込むと、スプリングが軋んで身体を押し返す。
「シャワーくらい浴びたらどうだ? 頭から砂が落ちて来たぞ」
ミライがそう言ってくれるのだが……俺の意識は、もう限界である。
返事をする余力もなく、俺は眠りに落ちた。
ただその前に……今日の光景を、思い返していた。
あやちゃん……
今朝、いつものように話しながら、学校の途中まで歩いたあやちゃん。
それがどうして、あんな怪物になってしまったのか。
いや、そもそも、あれは本当にあやちゃんだったのか?
リアライバルをクロスブラッドが打ち倒し、消失した怪物の身体があった位置に立っていたあやちゃん。彼女は黒と赤の粒子に包まれて再びリアライバルとなったが、気になったのは彼女の表情だ。
いつも、たおやかに微笑む彼女に、俺は――自分でも気持ち悪い感想だが――宗教画の聖女を感じていた。しかしあの時のあやちゃんは、いつも綺麗に整えられた髪が逆立ってさえいた事に加え、血管を浮かべた眼を向き、唇を耳まで吊り上げ、歯茎まで見せて牙を喰い縛っていた。
あれがあやちゃんなのか?
姿は彼女であったが、それでも俺には、彼女の存在が俺の知っているあやちゃんと乖離しているように、思えてならなかったのだ――
0
あなたにおすすめの小説
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
橘若頭と怖がり姫
真木
恋愛
八歳の希乃は、母を救うために極道・橘家の門を叩き、「大人になったら自分のすべてを差し出す」と約束する。
その言葉を受け取った橘家の若頭・司は、希乃を保護し、慈しみ、外界から遠ざけて育ててきた。
高校生になった希乃は、虚弱体質で寝込んでばかり。思いつめて、今まで養ってもらったお金を返そうと夜の街に向かうが、そこに司が現れて……。
大ッ嫌いな英雄様達に告ぐ
鮭とば
ファンタジー
剣があって、魔法があって、けれども機械はない世界。妖魔族、俗に言う魔族と人間族の、原因は最早誰にもわからない、終わらない小競り合いに、いつからあらわれたのかは皆わからないが、一旦の終止符をねじ込んだ聖女様と、それを守る5人の英雄様。
それが約50年前。
聖女様はそれから2回代替わりをし、数年前に3回目の代替わりをしたばかりで、英雄様は数え切れないぐらい替わってる。
英雄の座は常に5つで、基本的にどこから英雄を選ぶかは決まってる。
俺は、なんとしても、聖女様のすぐ隣に居たい。
でも…英雄は5人もいらないな。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる