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第1話 クロスブラッド誕生
Part15 蒼い瞳の少年
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俺とミライ――彼を数に数えて良いものか分からないが――が商店街前の交差点までやって来た所で、その商店街を抜け、横断歩道を渡って来たらしい人物が、俺の前に立っていた。
俺と同じような詰襟の学生服だが、左胸には牡丹坂高校の校章が縫い付けられている。厚手の制服越しにも、均整の取れた体格をしており、長く伸びたズボンにはアイロンで付けた折り目以外には皺一つ見付からなかった。黒いローファーも空が映り込むくらい磨かれており、ソールの脇にすら汚れもないようである。
男にしては髪が長く、襟足はうなじをすっかり隠していた。眼に掛かる前髪は毛先を持ち上げて額の横にピンで留めているのだが、左側は伸ばしっ放しで瞼の下まで伸びている。
ぱっちりと大きな、蒼っぽい瞳の持ち主だった。睫毛が長く、上に向かってカールしている。細い眉は垂れがちなのだろうが、それを嫌がるように、外側を少しばかり剃り落しているみたいだった。
一度聞いただけでは、男とも女とも分からない、中性的な声で、右手に鞄を持った彼は俺に呼び掛けた。
「……貴方は?」
そうです、と答えても良かったのだが、昨今の事情を考えると何があるか分からない。名前を答えた瞬間に拉致されてしまうやもしれないのだ。
「ああ、いきなり声掛けられたら、びっくりするよね。僕は、妹尾トラスっていうんだ。牡丹坂高校の、三年生」
せのお――すぐには字が分からなかった――トラスと名乗った彼は、左胸ポケットから生徒手帳を取り出した。片手で手帳の最後のページを開くと、手帳のカバーの下に学生証が差し込まれている。
有効期限が来年の三月三一日までの学生証に、彼の顔写真と共に、“妹尾トラス”という名前が記載されていた。
「はぁ……」
「これ、君の鞄だろう?」
妹尾トラスは、右手に持った鞄を突き出した。
俺はキーホルダーの類を付けていないから、ぱっと見は分からなかったのだが、これを受け取って中身を確認すると、確かに俺のものであった。
「そ、そうです」
昨日、リアライバルから逃げる時に放置してしまったものだった。
「うちの学校に、投げ捨ててあったんだ。何だか気になって中身を見てしまったけど……」
「い、いえ」
誰のものか分からない鞄が落ちていたなら、やる事は二つだ。
一つは中身を確認せずに、責任ある人間に預ける事。
もう一つは中身を見て、それが誰のものであるか確かめる事。
「携帯電話や財布まで入っていたから。それにしても、いけないよ、その辺りに置いて行くなんて。悪い人が拾っていたら、どうなっていたか分からないからね」
「そうですね……」
妹尾トラスは、恐らく、俺の生徒手帳に挟まっていた学生証を見たのだろう。学生証には彼のものと同じで俺の顔写真が印刷されている。生徒手帳には緊急連絡先として俺の住所が記してあった。だから、登校時にはこの道を使うだろうと予測して、待っていたのだろうか。
「お宅に伺っても良かったんだけど、朝早くから迷惑かと思って……」
「そうなんですか。ありがとう御座います」
「ううん、良いんだ。……でも、どうしてうちの学校に、君の鞄が置いてあったんだろうね。君、牡丹坂中学の生徒でしょう?」
「は、はぁ……」
答えようと思えば答えられないではないが、それを話そうと思うと昨日の一連の出来事を話さなければいけなくなる。それにしたって、俺自身の不可解な行動……あやちゃんを迎えにゆくという名目で高校までの坂を上がった話を避けては通れない。
それは何となく、俺の中で酷く羞恥心を掻き立てて、言葉を詰まらせた。
だから俺は、話を逸らす事にした。
「あの――そう言えば、昨日、高校の方で何か変な事ありませんでしたか?」
「変な事?」
「警察とか消防が来たとか……夜、サイレンの音が聞こえたので」
「うちの学校に? うーん、今朝は、別に変わった事はなかったけどなぁ」
「そう……なんですか?」
それはそれで、おかしい事のように思う。だってリアライバルは、昇降口や教室を破壊しているのだ。昨夜の今朝でそれが修繕される訳などなく、あの惨状を見て置きながら変わった事がないと言えるのならば、それはこの妹尾トラスの方が変である。
「知り合いが、牡丹坂高校にいるので、気になっちゃって……」
「そうなんだ。でも、別に何ともなかったよ」
妹尾トラスは、恐らく俺が何かを隠そうとして話題を変えた事に感付いているだろう。だが特に追及はせずに、会話を切り上げてくれた。
彼にしても、最初に発見してしまったから――あの、地震にでもあったかのような現場で?――、それをどうにか処理しなくてはいけないという責任感が働いただけで、俺の事など興味がないというのが本音だろう。
「そうですか。……鞄、ありがとう御座います。助かりました」
「構わないよ。でも、中身はちゃんと確認して置く事してね。僕より先に誰か悪い人が見付けて、何か大切なものを盗られているかもしれないからね」
「はい」
「そろそろ行こう、朔耶、早くしないと遅刻するぞ」
妹尾トラスに頭を下げる俺に、ミライが囁いた。
俺はもう一度妹尾トラスに礼をして、学校へ急いだ。
「――飛鳥朔耶、ねぇ……彼が」
飛鳥朔耶を見送って、妹尾トラスは独り言ちた。
左手で前髪を捌くと、その左の瞳には、右眼とは反対に、血の色を透かした赤色が生じていた。
赤い瞳で、朔耶の後姿を眺めながら、妹尾トラスはズボンのポケットから一枚のメダルを取り出した。片面が黒で、真ん中に星のようなマークが刻印されている。もう片方の面には赤地に、黒い人型のシルエットが描き出されていた。
妹尾トラスはこのメダルを右手の中で弄び、親指の上に持って来ると、甲高い金属音と共に宙へ向かって跳ね上げさせた。回転しながら上昇し、降下するメダルは、表面と裏面をそれぞれ入れ替え、傍からは両面の模様が重なって一つになっているように見える。
メダルは妹尾トラスの手の中に納まった。この時、上を向けた掌の中で妹尾トラスを見上げていたのは、人型のシルエットの面であった。
「まさか俺たちの他にブラッド粒子を扱える人間がいるとは思わなかったよ。しかもリアライバルを中和するまでの能力とはね。ふ……面白い事になりそうだ」
妹尾トラスは朔耶に向けていた優しげな笑みを引っ込め、代わりに不気味に眼を細めた顔を作ると、メダルをポケットに戻し、踵を返した。
横断歩道の信号は赤だったが、構わずに交差点に踏み込んでゆく。
するとその妹尾トラスに向かって、青信号を直進しようとした大型トラックが突っ込んでゆく。急ブレーキを掛ける間もなく、妹尾トラスの身体を突き抜けるトラックであったが、その速度に変更はなく、又、妹尾トラスが宙に舞ったりタイヤに押し潰されたりする事もなかった。
ともすると運転手は、妹尾トラスを撥ねた事さえ、気付かなかったのかもしれない。
この事故を目撃した人間はいたのだが、それが幻覚だったのだろうと決着した。
妹尾トラスは無事に横断歩道を渡り切って、牡丹坂高校への道となる商店街を歩いていたのだから。
学校に到着したのは、朝のチャイムが鳴る一、二分前であった。
昇降口でスニーカーを履き替え、教室まで歩いてゆくと、その途中で反対側の廊下から歩いて来る石川と遭遇した。
「げ」
俺は自分でも、あからさまに嫌な顔をしているのが分かった。石川はそれとは反対で、獲物を見付けた猫のようににんまりと笑うと、大股で俺に近付き、挨拶代わりにヘッドロックを仕掛けて来た。
「あれあれあれぇ? どうしたのかしらぁ飛鳥くぅん。遅刻なんて珍しいねぇ?」
「遅刻じゃねぇっての! まだチャイム前だから!」
「でもいっつも朝早くに登校して、お勉強してるガリ勉くんにしては遅いんじゃない? 男の子だもんねぇ、たまにはそういう事もあるかぁ! あはははははっ!」
廊下でじゃれている間にチャイムが鳴り、殆どの生徒たちが教室に入ってゆく。しかし石川はヘッドロックを解こうとはせずに、俺が教室に入ろうとすると廊下に引き摺り出してしまう。
「羨ましいこった。今の内に楽しんで置けよ」
と、ミライ。何が羨ましいものか。何が楽しいものか。
結局、先生がやって来て石川の頭を出席簿で叩くまで、この一方的なじゃれ合いは続いたのであった。
俺と同じような詰襟の学生服だが、左胸には牡丹坂高校の校章が縫い付けられている。厚手の制服越しにも、均整の取れた体格をしており、長く伸びたズボンにはアイロンで付けた折り目以外には皺一つ見付からなかった。黒いローファーも空が映り込むくらい磨かれており、ソールの脇にすら汚れもないようである。
男にしては髪が長く、襟足はうなじをすっかり隠していた。眼に掛かる前髪は毛先を持ち上げて額の横にピンで留めているのだが、左側は伸ばしっ放しで瞼の下まで伸びている。
ぱっちりと大きな、蒼っぽい瞳の持ち主だった。睫毛が長く、上に向かってカールしている。細い眉は垂れがちなのだろうが、それを嫌がるように、外側を少しばかり剃り落しているみたいだった。
一度聞いただけでは、男とも女とも分からない、中性的な声で、右手に鞄を持った彼は俺に呼び掛けた。
「……貴方は?」
そうです、と答えても良かったのだが、昨今の事情を考えると何があるか分からない。名前を答えた瞬間に拉致されてしまうやもしれないのだ。
「ああ、いきなり声掛けられたら、びっくりするよね。僕は、妹尾トラスっていうんだ。牡丹坂高校の、三年生」
せのお――すぐには字が分からなかった――トラスと名乗った彼は、左胸ポケットから生徒手帳を取り出した。片手で手帳の最後のページを開くと、手帳のカバーの下に学生証が差し込まれている。
有効期限が来年の三月三一日までの学生証に、彼の顔写真と共に、“妹尾トラス”という名前が記載されていた。
「はぁ……」
「これ、君の鞄だろう?」
妹尾トラスは、右手に持った鞄を突き出した。
俺はキーホルダーの類を付けていないから、ぱっと見は分からなかったのだが、これを受け取って中身を確認すると、確かに俺のものであった。
「そ、そうです」
昨日、リアライバルから逃げる時に放置してしまったものだった。
「うちの学校に、投げ捨ててあったんだ。何だか気になって中身を見てしまったけど……」
「い、いえ」
誰のものか分からない鞄が落ちていたなら、やる事は二つだ。
一つは中身を確認せずに、責任ある人間に預ける事。
もう一つは中身を見て、それが誰のものであるか確かめる事。
「携帯電話や財布まで入っていたから。それにしても、いけないよ、その辺りに置いて行くなんて。悪い人が拾っていたら、どうなっていたか分からないからね」
「そうですね……」
妹尾トラスは、恐らく、俺の生徒手帳に挟まっていた学生証を見たのだろう。学生証には彼のものと同じで俺の顔写真が印刷されている。生徒手帳には緊急連絡先として俺の住所が記してあった。だから、登校時にはこの道を使うだろうと予測して、待っていたのだろうか。
「お宅に伺っても良かったんだけど、朝早くから迷惑かと思って……」
「そうなんですか。ありがとう御座います」
「ううん、良いんだ。……でも、どうしてうちの学校に、君の鞄が置いてあったんだろうね。君、牡丹坂中学の生徒でしょう?」
「は、はぁ……」
答えようと思えば答えられないではないが、それを話そうと思うと昨日の一連の出来事を話さなければいけなくなる。それにしたって、俺自身の不可解な行動……あやちゃんを迎えにゆくという名目で高校までの坂を上がった話を避けては通れない。
それは何となく、俺の中で酷く羞恥心を掻き立てて、言葉を詰まらせた。
だから俺は、話を逸らす事にした。
「あの――そう言えば、昨日、高校の方で何か変な事ありませんでしたか?」
「変な事?」
「警察とか消防が来たとか……夜、サイレンの音が聞こえたので」
「うちの学校に? うーん、今朝は、別に変わった事はなかったけどなぁ」
「そう……なんですか?」
それはそれで、おかしい事のように思う。だってリアライバルは、昇降口や教室を破壊しているのだ。昨夜の今朝でそれが修繕される訳などなく、あの惨状を見て置きながら変わった事がないと言えるのならば、それはこの妹尾トラスの方が変である。
「知り合いが、牡丹坂高校にいるので、気になっちゃって……」
「そうなんだ。でも、別に何ともなかったよ」
妹尾トラスは、恐らく俺が何かを隠そうとして話題を変えた事に感付いているだろう。だが特に追及はせずに、会話を切り上げてくれた。
彼にしても、最初に発見してしまったから――あの、地震にでもあったかのような現場で?――、それをどうにか処理しなくてはいけないという責任感が働いただけで、俺の事など興味がないというのが本音だろう。
「そうですか。……鞄、ありがとう御座います。助かりました」
「構わないよ。でも、中身はちゃんと確認して置く事してね。僕より先に誰か悪い人が見付けて、何か大切なものを盗られているかもしれないからね」
「はい」
「そろそろ行こう、朔耶、早くしないと遅刻するぞ」
妹尾トラスに頭を下げる俺に、ミライが囁いた。
俺はもう一度妹尾トラスに礼をして、学校へ急いだ。
「――飛鳥朔耶、ねぇ……彼が」
飛鳥朔耶を見送って、妹尾トラスは独り言ちた。
左手で前髪を捌くと、その左の瞳には、右眼とは反対に、血の色を透かした赤色が生じていた。
赤い瞳で、朔耶の後姿を眺めながら、妹尾トラスはズボンのポケットから一枚のメダルを取り出した。片面が黒で、真ん中に星のようなマークが刻印されている。もう片方の面には赤地に、黒い人型のシルエットが描き出されていた。
妹尾トラスはこのメダルを右手の中で弄び、親指の上に持って来ると、甲高い金属音と共に宙へ向かって跳ね上げさせた。回転しながら上昇し、降下するメダルは、表面と裏面をそれぞれ入れ替え、傍からは両面の模様が重なって一つになっているように見える。
メダルは妹尾トラスの手の中に納まった。この時、上を向けた掌の中で妹尾トラスを見上げていたのは、人型のシルエットの面であった。
「まさか俺たちの他にブラッド粒子を扱える人間がいるとは思わなかったよ。しかもリアライバルを中和するまでの能力とはね。ふ……面白い事になりそうだ」
妹尾トラスは朔耶に向けていた優しげな笑みを引っ込め、代わりに不気味に眼を細めた顔を作ると、メダルをポケットに戻し、踵を返した。
横断歩道の信号は赤だったが、構わずに交差点に踏み込んでゆく。
するとその妹尾トラスに向かって、青信号を直進しようとした大型トラックが突っ込んでゆく。急ブレーキを掛ける間もなく、妹尾トラスの身体を突き抜けるトラックであったが、その速度に変更はなく、又、妹尾トラスが宙に舞ったりタイヤに押し潰されたりする事もなかった。
ともすると運転手は、妹尾トラスを撥ねた事さえ、気付かなかったのかもしれない。
この事故を目撃した人間はいたのだが、それが幻覚だったのだろうと決着した。
妹尾トラスは無事に横断歩道を渡り切って、牡丹坂高校への道となる商店街を歩いていたのだから。
学校に到着したのは、朝のチャイムが鳴る一、二分前であった。
昇降口でスニーカーを履き替え、教室まで歩いてゆくと、その途中で反対側の廊下から歩いて来る石川と遭遇した。
「げ」
俺は自分でも、あからさまに嫌な顔をしているのが分かった。石川はそれとは反対で、獲物を見付けた猫のようににんまりと笑うと、大股で俺に近付き、挨拶代わりにヘッドロックを仕掛けて来た。
「あれあれあれぇ? どうしたのかしらぁ飛鳥くぅん。遅刻なんて珍しいねぇ?」
「遅刻じゃねぇっての! まだチャイム前だから!」
「でもいっつも朝早くに登校して、お勉強してるガリ勉くんにしては遅いんじゃない? 男の子だもんねぇ、たまにはそういう事もあるかぁ! あはははははっ!」
廊下でじゃれている間にチャイムが鳴り、殆どの生徒たちが教室に入ってゆく。しかし石川はヘッドロックを解こうとはせずに、俺が教室に入ろうとすると廊下に引き摺り出してしまう。
「羨ましいこった。今の内に楽しんで置けよ」
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