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第1話 クロスブラッド誕生
Part23 リアライバル
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ミライは初めから、リアライバルを人間の姿に戻すのだと、俺に言っていた。
今のあやちゃんの状態が危険だとも言った。
では、リアライバルから元のあやちゃんに戻れなかったとすると、どうなるのか。
ミライは静かに答えた。
「どうもこうもない、言葉通り……人間の姿に戻れなくなる」
「あの姿のまま、一生、過ごさなくちゃいけなくなるのか?」
「ああ。リアライバルは本人の無意識が暴走させられた状態だ。姿形はご覧の通りだが、普段は表に出ていた人格は喰い尽くされ、心まで化け物になってしまう。そして本能のままに破壊行動を続けるだろう。それで被害を受けるのは、化け物になったあやちゃん本人だけじゃない。リアライバルによって破壊される町、殺される人々……」
あの教師のように――
若しかするとあやちゃんは、あの時、人を殺した事になるのだろうか。
俺はぞっとした。
あやちゃんが、人殺し……
俺はミライに顔を向けた。ミライは俺を見つめていたが、答えなかった。
ミライには俺の疑問が分かっている筈だが、恐らく敢えて、その答えを示さなかったのだ。
リアライバルとなったあやちゃんは、あやちゃんではない。だから、彼女に人殺しの罪を問う事は出来ない――そう言ってくれれば安心するのだが、安易にそれをさせてくれなかった。
「そして厄介な事に、リアライバルは通常兵器では倒す事が出来ない。木刀だの鉄パイプだの、拳銃だの、戦車や戦闘機でも歯が立たない。警察や自衛隊、アメリカ空軍が核爆弾を引っ提げて来ても、いたずらに被害を撒き散らすだけだ」
ミライは話を続けた。
「リアライバルの身体は抵抗ブラッド粒子で構成されてしまっている。だから、仮に攻撃を加えて傷を付けても、たちまち修復されてしまう」
抵抗ブラッド粒子は全方向へ拡散するものであるとともに、流動粒子の働きによる物質の摩耗を妨げ、形態を維持するものだ。それが物質的存在に働くのなら、そういう事になる。
「それに、リアライバルは意思により流動ブラッド粒子を発動させる。例えば……朔耶、俺が今から、お前を殴るとする」
ミライは俺の顔にパンチをした。
俺は眼を瞑ったのだが、当然、当たる訳ではない。
「当たる訳ではないが、お前は眼を瞑った。それは俺が発した、攻撃する意思に感応したという事だ。気配とか、殺気ってあるよな。こいつは今から自分に暴力を加えようとしている……そういう予感だ。それは何もESP的な予知能力じゃない。視線や呼吸、体捌きから感じ取れるものだ」
仮にミライが実体を持っていたとして、俺の顔にパンチをする動きを採る。この時、寸止めするつもりであったとしても、俺にはミライの心が読めないから、若しかしたら顔に拳が炸裂するのではないか、と、その痛みを想像して眼を瞑る。
「リアライバルの場合、精神的物質が流動ブラッド粒子を働かせる事になる。相手を殴る、殴ってダメージを与える、そういう意思が、物質を損壊させる流動粒子を働かせ、実際に起こされたアクションに伴わせる」
「つまり……リアライバルが攻撃の意思を持つと、繰り出された攻撃は流動ブラッド粒子を伴っていて、物質を摩耗させる働きが起こり……リアライバルに攻撃を受けた物体は流動粒子によって脆くなる、って事?」
「脆くなり、破壊され易くなる。そして逆に、リアライバルが身を守ろうとすれば……」
「加えられる相手の攻撃に対して、流動ブラッド粒子が発動する……」
だから、物質的存在である鈍器や重火器は通用しないという訳だ。ナパーム弾にしても原子爆弾にしても、既存の物理法則を超える事はない。物質的存在に作用する法則ならば、殆どを無視する事が可能なのだろう。
「だからこそ、クロスブラッドの力……二種類のブラッド粒子を中和する重曹ブラッド粒子が必要になる」
成程、クロスブラッドは中和されたブラッド粒子が構築するパワードスーツ、だから重曹ブラッド粒子で装うという事で、“重装”と呼んでいるのか。
そう言えば――
「クロスピナー……俺は、あれをいつの間に持っていたんだろう」
クロスブラッドはリアライバルに対抗するべく開発された装備だ。その召喚に使うクロスピナーもリバーサルメダルも、リアライバルが台頭し始めて以降に造られたものであろう。
なのに俺の手に、クロスピナーが握られていたのは変ではないか。
ミライが、彼の時代から持って来たという話なら分かるが、それはあり得ない。物質的存在の過去へのタイムスリップは、彼自体が否定しているからだ。
俺の手にあったクロスピナーは実体だ。しかしこの時代には存在しないオーパーツである。
だが、どうやら俺たちの話は、気になる所で時間に邪魔をされるらしい。チャイムが鳴った。
今、何時だ!?
俺は筋肉痛に軋む身体を動かしてベッドから降り、カーテンを開けた。保健室の壁に掛けられた時計を見ると、丁度、四時間目が終わって昼休みになったタイミングである。
ぎゅー、と、腹が鳴った。特にあんな激しい運動をさせられた後の事であるから、その空腹はいつもの比ではない。
「腹が減っては何とやら、だ。飯、喰いに行くか!」
「って言っても、ミライはご飯、食べられないんだろ」
「眼で見るだけでも、多少は腹が膨れるものさ、俺ならね。それとも、俺がお前に憑依して代わりに喰ってやろうか」
「ははは……」
そんなやりとりをしながら、保健室から出てゆこうとしていると、そのドアが開いてジャージ姿の一人の女子生徒が現れた。
「中野さん」
「わ、わわ! お、起きてた……んだ、あすか、く、ん」
それが意外だったのか、クラスメイトで、同じ図書委員会に所属している中野さんは、言葉に詰まりながら言った。
「ああ。今、眼が覚めたんだ」
「だいじょ、大丈夫、だった……? き、急に倒れ、た……って」
「軽い貧血だよ」
「そうなのか?」
ミライが訊いた。
――あの感じはそうだね。
俺はそれで何度か倒れた事もあるから、分かるのだ。胸元から不快感が広がって、視界が変な色に明滅し、音が遠くなる。他の人がどうかは知らないが、俺の貧血はああいうものらしい。
「良くある事だから」
俺は保健室のデスクの上にノートを見付けた。保健室を利用した人間は名前とクラス、入退室時間をこれに記載しなければいけない。俺はノートを開いてみたが、俺の名前は既に書き込まれている。
「あの、私っ、わた……が、書いた、から……保健係、だし」
「そうなんだ。ありがとう。じゃあ、中野さんがここまで連れて来てくれたの」
「私も、一緒に……来た、けど、運んでくれ、た、の、は……い、石川、さん……」
「石川が……へぇ、あの木偶の棒も役に立つんだな。ってか、どーせ俺の事を“あんなんで倒れるなんて情けない奴!”なんて言いながら引き摺ってたんだろ」
その光景が、俺の頭の中には極めてリアルに浮かび上がっていた。気絶して抵抗しないのを良い事に、石川の奴は俺の事をさんざ罵倒したに違いない。
しかもそれを横で聞いているのが、俺から見ても気が弱く、声も身体も小さい中野さんだ。良識ある彼女は石川の口から次々吐き出される罵詈雑言を諫めようと考えただろうが、あのノッポ女はその威圧感で黙らせてしまっただろう。
「そ、んな事は……」
「え?」
「う、うう、ん、何でも、ない……。そ、それより」
中野さんは俺の手からノートを取ると、書き込まれていた入室時間の横に、今の時間を書き加えた。
「ありがとう、中野さん」
もう一度、お礼を言って置く。
「保健係、だから……」
「そっか、仕事だもんな。っと、こんな所でゆっくりしてられないな、昼休みは意外と短いからなぁ。中野さんは、もう昼飯喰ったの?」
「ま、まだ……」
「そう。だったら一緒に食べる? っても、俺、購買で買わなきゃだけど」
「そんなっ……わた、わたし、わたわた……」
中野さんはどうした訳か急にわたわたとし始め、保健室から出ると同時に廊下を駆け出して行った。あっと言う間に廊下の向こうに消える中野さん。
「相変わらず変な子だな……俺だってあそこまでコミュ障じゃねぇぞ」
人を悪く言うのは良い事ではないが、彼女の不審な挙動を見ていればそういう感想も出る。
するとミライが、にやにやと笑いながら俺の前にやって来て、こんな事を言った。
「お前さん、意外と罪作りな奴だな。このこの!」
……何を言ってるのだか、分からなかった。
今のあやちゃんの状態が危険だとも言った。
では、リアライバルから元のあやちゃんに戻れなかったとすると、どうなるのか。
ミライは静かに答えた。
「どうもこうもない、言葉通り……人間の姿に戻れなくなる」
「あの姿のまま、一生、過ごさなくちゃいけなくなるのか?」
「ああ。リアライバルは本人の無意識が暴走させられた状態だ。姿形はご覧の通りだが、普段は表に出ていた人格は喰い尽くされ、心まで化け物になってしまう。そして本能のままに破壊行動を続けるだろう。それで被害を受けるのは、化け物になったあやちゃん本人だけじゃない。リアライバルによって破壊される町、殺される人々……」
あの教師のように――
若しかするとあやちゃんは、あの時、人を殺した事になるのだろうか。
俺はぞっとした。
あやちゃんが、人殺し……
俺はミライに顔を向けた。ミライは俺を見つめていたが、答えなかった。
ミライには俺の疑問が分かっている筈だが、恐らく敢えて、その答えを示さなかったのだ。
リアライバルとなったあやちゃんは、あやちゃんではない。だから、彼女に人殺しの罪を問う事は出来ない――そう言ってくれれば安心するのだが、安易にそれをさせてくれなかった。
「そして厄介な事に、リアライバルは通常兵器では倒す事が出来ない。木刀だの鉄パイプだの、拳銃だの、戦車や戦闘機でも歯が立たない。警察や自衛隊、アメリカ空軍が核爆弾を引っ提げて来ても、いたずらに被害を撒き散らすだけだ」
ミライは話を続けた。
「リアライバルの身体は抵抗ブラッド粒子で構成されてしまっている。だから、仮に攻撃を加えて傷を付けても、たちまち修復されてしまう」
抵抗ブラッド粒子は全方向へ拡散するものであるとともに、流動粒子の働きによる物質の摩耗を妨げ、形態を維持するものだ。それが物質的存在に働くのなら、そういう事になる。
「それに、リアライバルは意思により流動ブラッド粒子を発動させる。例えば……朔耶、俺が今から、お前を殴るとする」
ミライは俺の顔にパンチをした。
俺は眼を瞑ったのだが、当然、当たる訳ではない。
「当たる訳ではないが、お前は眼を瞑った。それは俺が発した、攻撃する意思に感応したという事だ。気配とか、殺気ってあるよな。こいつは今から自分に暴力を加えようとしている……そういう予感だ。それは何もESP的な予知能力じゃない。視線や呼吸、体捌きから感じ取れるものだ」
仮にミライが実体を持っていたとして、俺の顔にパンチをする動きを採る。この時、寸止めするつもりであったとしても、俺にはミライの心が読めないから、若しかしたら顔に拳が炸裂するのではないか、と、その痛みを想像して眼を瞑る。
「リアライバルの場合、精神的物質が流動ブラッド粒子を働かせる事になる。相手を殴る、殴ってダメージを与える、そういう意思が、物質を損壊させる流動粒子を働かせ、実際に起こされたアクションに伴わせる」
「つまり……リアライバルが攻撃の意思を持つと、繰り出された攻撃は流動ブラッド粒子を伴っていて、物質を摩耗させる働きが起こり……リアライバルに攻撃を受けた物体は流動粒子によって脆くなる、って事?」
「脆くなり、破壊され易くなる。そして逆に、リアライバルが身を守ろうとすれば……」
「加えられる相手の攻撃に対して、流動ブラッド粒子が発動する……」
だから、物質的存在である鈍器や重火器は通用しないという訳だ。ナパーム弾にしても原子爆弾にしても、既存の物理法則を超える事はない。物質的存在に作用する法則ならば、殆どを無視する事が可能なのだろう。
「だからこそ、クロスブラッドの力……二種類のブラッド粒子を中和する重曹ブラッド粒子が必要になる」
成程、クロスブラッドは中和されたブラッド粒子が構築するパワードスーツ、だから重曹ブラッド粒子で装うという事で、“重装”と呼んでいるのか。
そう言えば――
「クロスピナー……俺は、あれをいつの間に持っていたんだろう」
クロスブラッドはリアライバルに対抗するべく開発された装備だ。その召喚に使うクロスピナーもリバーサルメダルも、リアライバルが台頭し始めて以降に造られたものであろう。
なのに俺の手に、クロスピナーが握られていたのは変ではないか。
ミライが、彼の時代から持って来たという話なら分かるが、それはあり得ない。物質的存在の過去へのタイムスリップは、彼自体が否定しているからだ。
俺の手にあったクロスピナーは実体だ。しかしこの時代には存在しないオーパーツである。
だが、どうやら俺たちの話は、気になる所で時間に邪魔をされるらしい。チャイムが鳴った。
今、何時だ!?
俺は筋肉痛に軋む身体を動かしてベッドから降り、カーテンを開けた。保健室の壁に掛けられた時計を見ると、丁度、四時間目が終わって昼休みになったタイミングである。
ぎゅー、と、腹が鳴った。特にあんな激しい運動をさせられた後の事であるから、その空腹はいつもの比ではない。
「腹が減っては何とやら、だ。飯、喰いに行くか!」
「って言っても、ミライはご飯、食べられないんだろ」
「眼で見るだけでも、多少は腹が膨れるものさ、俺ならね。それとも、俺がお前に憑依して代わりに喰ってやろうか」
「ははは……」
そんなやりとりをしながら、保健室から出てゆこうとしていると、そのドアが開いてジャージ姿の一人の女子生徒が現れた。
「中野さん」
「わ、わわ! お、起きてた……んだ、あすか、く、ん」
それが意外だったのか、クラスメイトで、同じ図書委員会に所属している中野さんは、言葉に詰まりながら言った。
「ああ。今、眼が覚めたんだ」
「だいじょ、大丈夫、だった……? き、急に倒れ、た……って」
「軽い貧血だよ」
「そうなのか?」
ミライが訊いた。
――あの感じはそうだね。
俺はそれで何度か倒れた事もあるから、分かるのだ。胸元から不快感が広がって、視界が変な色に明滅し、音が遠くなる。他の人がどうかは知らないが、俺の貧血はああいうものらしい。
「良くある事だから」
俺は保健室のデスクの上にノートを見付けた。保健室を利用した人間は名前とクラス、入退室時間をこれに記載しなければいけない。俺はノートを開いてみたが、俺の名前は既に書き込まれている。
「あの、私っ、わた……が、書いた、から……保健係、だし」
「そうなんだ。ありがとう。じゃあ、中野さんがここまで連れて来てくれたの」
「私も、一緒に……来た、けど、運んでくれ、た、の、は……い、石川、さん……」
「石川が……へぇ、あの木偶の棒も役に立つんだな。ってか、どーせ俺の事を“あんなんで倒れるなんて情けない奴!”なんて言いながら引き摺ってたんだろ」
その光景が、俺の頭の中には極めてリアルに浮かび上がっていた。気絶して抵抗しないのを良い事に、石川の奴は俺の事をさんざ罵倒したに違いない。
しかもそれを横で聞いているのが、俺から見ても気が弱く、声も身体も小さい中野さんだ。良識ある彼女は石川の口から次々吐き出される罵詈雑言を諫めようと考えただろうが、あのノッポ女はその威圧感で黙らせてしまっただろう。
「そ、んな事は……」
「え?」
「う、うう、ん、何でも、ない……。そ、それより」
中野さんは俺の手からノートを取ると、書き込まれていた入室時間の横に、今の時間を書き加えた。
「ありがとう、中野さん」
もう一度、お礼を言って置く。
「保健係、だから……」
「そっか、仕事だもんな。っと、こんな所でゆっくりしてられないな、昼休みは意外と短いからなぁ。中野さんは、もう昼飯喰ったの?」
「ま、まだ……」
「そう。だったら一緒に食べる? っても、俺、購買で買わなきゃだけど」
「そんなっ……わた、わたし、わたわた……」
中野さんはどうした訳か急にわたわたとし始め、保健室から出ると同時に廊下を駆け出して行った。あっと言う間に廊下の向こうに消える中野さん。
「相変わらず変な子だな……俺だってあそこまでコミュ障じゃねぇぞ」
人を悪く言うのは良い事ではないが、彼女の不審な挙動を見ていればそういう感想も出る。
するとミライが、にやにやと笑いながら俺の前にやって来て、こんな事を言った。
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