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第1話 クロスブラッド誕生
Part30 潜入! 牡丹坂高校
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家に帰ると、まだ母さんは帰っていない。
父さんも、道場の方で指導をやっている。
習慣的に手を洗い、うがいをし、これから出掛ける事を考えて私服に着替える。
ジーパンに、濃い目の青をしたチェックのカッターシャツ。
リビングの電気を点け、冷蔵庫から作り置きのふろふき大根を取り出し、レンジで温めている間に、炊き上がっていたご飯を炊飯ジャーから茶碗によそう。
又、冷凍庫からチキンナゲットの袋を取り出して、皿に四つばかり開け、これをチンする。
「頂きます」
ふろふき大根は、今朝にも増して味が染み込んでいて、柔らかくなっており、文字通り口の中でとろける食感だった。まるで大根のジュースである。調味料も良い塩梅で、まろやかな味であった。
チキンナゲットは冷凍食品だからしょうがないが、もさもさとしている。ケチャップを掛けて、一つずつご飯と一緒に食べた。
「ご馳走さま」
使った食器は水で流して、食洗機に入れた。
買い置きしている乳酸菌飲料で口の中をすっきりさせ、隣に浮かんでいるミライを見る。
――行こうか。
「ああ」
シャツの上に、カーキ色のブルゾンを羽織る。
クロスピナーを上着のポケットに入れ、家から出た。
家の近くは街灯の間隔が広く、住宅街と言っても寂しい感じだ。
帰宅した後、外に出る事は滅多にないので、ちょっとした冒険気分である。
毎朝使う通学路なのに、明かりの量が異なるだけでこんなにも不安を掻き立てるものなのか。
殆ど店仕舞いを終えた商店街を抜け、大きな十字路に出た。
信号が変わるのを待っていると、その時間が妙に長く感じられる。
横断歩道の向こうでぼんやりと赤く光る信号が、俺を焦らしていた。
又は、“来るな”と警告しているようでもある。
しかしそういう訳にはいかないのだ。
あやちゃんを元に戻す為に、俺は彼女がリアライバルとなった理由を探し出さなければいけない。
牡丹坂高校の坂を上がりながら、俺はミライに訊いた。
――あやちゃんは、今、何処にいるのかな。若しかして家に戻っていたりはしないかな。
「考えられなくはない。一度リアライバルから元に戻った後、再びリアライバルの姿になっていたが、ブラッディストライクでかなりの量のブラッド粒子を中和する事が出来た筈だ。あの場から離れるので精いっぱいだったんではないかと思う。ただ、一旦ソウルリバーサル現象を体感してしまうと、多少はブラッド粒子をコントロール出来るようになるみたいだから、或る程度の時間、休んでいればまたリアライバルになり活動を始めるだろう。ブラッド粒子はなくなる訳じゃないからな」
――やっぱり、あやちゃんがリアライバルになった原因を突き止めないと、何度中和してもあやちゃんがリアライバルなってしまう危険があるのか……。
坂を上り終えた。
昨日よりは、目的意識があったからか、体力の消耗が小さかった。
とは言え、やはり幾らかは息を上げてしまっているのだが。
しかし、いざ辿り着いてみると校門はがっちりと閉まっていた。校舎の明かりも一部を除いて点いていない。その一部はすぐに消えて、隣の教室らしい場所に電気が点いた。
「宿直の先生が、見回りをしているって所だな」
俺の口が言った。
ミライが、俺に憑依したのだ。
――どうする?
「見付からないように、行ってみるさ」
ミライは黒い鉄の門扉の上部に手を掛けて、軽々と校門を飛び越えてしまった。
校舎に向かって真っ直ぐ歩いてゆくと、そこが昇降口になっている。
「流石、日本の職人さんだ。仕事が早い」
ミライが感心したような事を言った。
昇降口には、丸一日経っているとは言え、昨日の破壊の跡は見られなかった。
俺は詳しくないから分からないが、あれくらいの破損なら、一日で直せるものなのだろうか。
「校庭に回ってみよう」
校舎の、明かりが点いている教室を眺めて、俺たちは動いた。
見回りは、三階の中央辺りから奥に向かって進んでいる。上から順にやっているにしても、下まで来るにはまだ時間が掛かる筈である。それに、宿直員が見回るのは教室の中であって、別に校庭ではないから、見下ろされる事は最低限の警戒で充分だろう。
俺は、昨日、俺がリアライバルから逃げた道を、外側から辿るように校庭の中央に向かった。
だがやはり、リアライバルが突き破った教室の壁にも、破壊の痕跡はなかった。
「ブラッド粒子が修復したんだろうな」
――修復? そう言えば、そんな事も言ってたっけね。
ブラッド粒子が発見され、人の役に立つよう研究が進められていた。その中には、人間の病気を治したり、ものを修復したりする目的の研究もあったと。
――人間の身体の、怪我や病気なら兎も角、建物とかも、直せるものなの?
例えばリアライバルは、抵抗粒子を細胞に働かせて、身体を変化させる。それは細胞が生きているからに他ならない。
だが、建物は生きている訳ではない。コンクリートブロックやガラスに何を念じても、壊れた部分が直る訳ではないだろう。それに、そもそもコンクリやガラスは念じない。
「ものに心のあるなしは別として、ブラッド粒子の万能性はお前も見ていると思うけどな」
――ん?
「クロスブラッドだよ。クロスブラッドはクロスピナーの機能でリバーサルメダルを分解し、再構築して装着される。この理論を応用して、破損した物体を修復する技術も研究されていた。いや、逆だな。物体を修復する技術を利用して、クロスブラッドが設計された」
――ん、それじゃあ……。
昨日リアライバルに破壊された建物を、ブラッド粒子によって修復する技術が用いられ、一晩の内にリアライバルの痕跡を隠蔽した……という事にならないか。
それはつまり……
「どうやら、俺以外にもブラッド粒子の事を知る人間がいるようだな。知っているだけじゃなく、その力を使う事の出来る者が……」
――それって、ミライと同じ……。
「未来人? とは限らないだろうけどな。ブラッド粒子自体は発見される以前から存在自体はしていた。それを、世間に公表される前に、利用して研究していた者がいないとは言えない。既にこの時代にはいたのかもしれない。だが、そうだとしたら……」
――だとしたら?
「あやちゃんを人為的にリアライバルにした人間がいる――かもしれない」
――何だって!?
ミライが俺の眉を顰めて言った時である。
元から、細い月と、学校の明かりだけで暗かった校庭が、より明度を落とした。
顔を上げると、月の光を遮るようにして、巨大な獣が校舎の上に浮かんでいる。
胴体の前後に伸びる、長い頸と尻尾。背中から生えた二対の翼は、翅の一枚一枚に月の明かりを透過させている。
あやちゃんだ!
リアライバルとなったあやちゃんが、再び学校へやって来たのだ。
校舎の中からはどうだろう。辛うじて見えなかったかもしれない。しかしリアライバルはそのまま、学校の屋上へ着地したようだった。
「朔耶! 重装だ!」
ミライが、俺の身体から出た。
俺はポケットからクロスピナーを取り出した……が。
「め、メダルは? メダルをこれに入れて、それで……」
「メダルはこっちだ」
ミライは俺に手を差し出した。するとその手の表面から、片面が黒、片面が赤のメダルが落下した。
「メダルは消耗品だ。逆に言えば、材料さえあれば何度でも作れる」
リバーサルメダルは、二種類のブラッド粒子を凝縮したブラッディメタルで出来ている。ブラッド粒子がある限り、使う事が出来るという訳だ。
俺はクロスピナーのカバーと液晶画面を展開し、内側のスリットにメダルを装填した。そしてカバーを戻して、側面のリューズをひねり、本体内部でメダルを回転させる。
「重装!」
クロスピナーはこの音声で起動し始めた。
スピナー内部でメダルが回転し、カバーの窓から見えるメダルが、表と裏の模様を重ね合わせる。人型のシルエットの胸の真ん中に、赤い星が瞬いていた。
デバイスから黒と赤の粒子が吹き出し、俺の身体に絡み付く。黒い粒子はスーツとなり、赤い粒子はその上からワインレッドの装甲となった。
頭の先から足の先まで、すっぽりと俺を覆い尽くすブラッド粒子。スーツの上に装甲をベルトが固定する。最後にヘルメットの正面に、三日月型のバイザーが装着される。
クロスブラッドになった俺とミライは、校庭の真ん中に移動し、校舎の屋上を見上げた。
そこに、あの巨大なシルエットが佇んでいる。
「あやちゃん……」
俺は、刃物のような月を背にして地上を睥睨する怪物の内側に眠る、彼女の姿を思い描こうとした。
父さんも、道場の方で指導をやっている。
習慣的に手を洗い、うがいをし、これから出掛ける事を考えて私服に着替える。
ジーパンに、濃い目の青をしたチェックのカッターシャツ。
リビングの電気を点け、冷蔵庫から作り置きのふろふき大根を取り出し、レンジで温めている間に、炊き上がっていたご飯を炊飯ジャーから茶碗によそう。
又、冷凍庫からチキンナゲットの袋を取り出して、皿に四つばかり開け、これをチンする。
「頂きます」
ふろふき大根は、今朝にも増して味が染み込んでいて、柔らかくなっており、文字通り口の中でとろける食感だった。まるで大根のジュースである。調味料も良い塩梅で、まろやかな味であった。
チキンナゲットは冷凍食品だからしょうがないが、もさもさとしている。ケチャップを掛けて、一つずつご飯と一緒に食べた。
「ご馳走さま」
使った食器は水で流して、食洗機に入れた。
買い置きしている乳酸菌飲料で口の中をすっきりさせ、隣に浮かんでいるミライを見る。
――行こうか。
「ああ」
シャツの上に、カーキ色のブルゾンを羽織る。
クロスピナーを上着のポケットに入れ、家から出た。
家の近くは街灯の間隔が広く、住宅街と言っても寂しい感じだ。
帰宅した後、外に出る事は滅多にないので、ちょっとした冒険気分である。
毎朝使う通学路なのに、明かりの量が異なるだけでこんなにも不安を掻き立てるものなのか。
殆ど店仕舞いを終えた商店街を抜け、大きな十字路に出た。
信号が変わるのを待っていると、その時間が妙に長く感じられる。
横断歩道の向こうでぼんやりと赤く光る信号が、俺を焦らしていた。
又は、“来るな”と警告しているようでもある。
しかしそういう訳にはいかないのだ。
あやちゃんを元に戻す為に、俺は彼女がリアライバルとなった理由を探し出さなければいけない。
牡丹坂高校の坂を上がりながら、俺はミライに訊いた。
――あやちゃんは、今、何処にいるのかな。若しかして家に戻っていたりはしないかな。
「考えられなくはない。一度リアライバルから元に戻った後、再びリアライバルの姿になっていたが、ブラッディストライクでかなりの量のブラッド粒子を中和する事が出来た筈だ。あの場から離れるので精いっぱいだったんではないかと思う。ただ、一旦ソウルリバーサル現象を体感してしまうと、多少はブラッド粒子をコントロール出来るようになるみたいだから、或る程度の時間、休んでいればまたリアライバルになり活動を始めるだろう。ブラッド粒子はなくなる訳じゃないからな」
――やっぱり、あやちゃんがリアライバルになった原因を突き止めないと、何度中和してもあやちゃんがリアライバルなってしまう危険があるのか……。
坂を上り終えた。
昨日よりは、目的意識があったからか、体力の消耗が小さかった。
とは言え、やはり幾らかは息を上げてしまっているのだが。
しかし、いざ辿り着いてみると校門はがっちりと閉まっていた。校舎の明かりも一部を除いて点いていない。その一部はすぐに消えて、隣の教室らしい場所に電気が点いた。
「宿直の先生が、見回りをしているって所だな」
俺の口が言った。
ミライが、俺に憑依したのだ。
――どうする?
「見付からないように、行ってみるさ」
ミライは黒い鉄の門扉の上部に手を掛けて、軽々と校門を飛び越えてしまった。
校舎に向かって真っ直ぐ歩いてゆくと、そこが昇降口になっている。
「流石、日本の職人さんだ。仕事が早い」
ミライが感心したような事を言った。
昇降口には、丸一日経っているとは言え、昨日の破壊の跡は見られなかった。
俺は詳しくないから分からないが、あれくらいの破損なら、一日で直せるものなのだろうか。
「校庭に回ってみよう」
校舎の、明かりが点いている教室を眺めて、俺たちは動いた。
見回りは、三階の中央辺りから奥に向かって進んでいる。上から順にやっているにしても、下まで来るにはまだ時間が掛かる筈である。それに、宿直員が見回るのは教室の中であって、別に校庭ではないから、見下ろされる事は最低限の警戒で充分だろう。
俺は、昨日、俺がリアライバルから逃げた道を、外側から辿るように校庭の中央に向かった。
だがやはり、リアライバルが突き破った教室の壁にも、破壊の痕跡はなかった。
「ブラッド粒子が修復したんだろうな」
――修復? そう言えば、そんな事も言ってたっけね。
ブラッド粒子が発見され、人の役に立つよう研究が進められていた。その中には、人間の病気を治したり、ものを修復したりする目的の研究もあったと。
――人間の身体の、怪我や病気なら兎も角、建物とかも、直せるものなの?
例えばリアライバルは、抵抗粒子を細胞に働かせて、身体を変化させる。それは細胞が生きているからに他ならない。
だが、建物は生きている訳ではない。コンクリートブロックやガラスに何を念じても、壊れた部分が直る訳ではないだろう。それに、そもそもコンクリやガラスは念じない。
「ものに心のあるなしは別として、ブラッド粒子の万能性はお前も見ていると思うけどな」
――ん?
「クロスブラッドだよ。クロスブラッドはクロスピナーの機能でリバーサルメダルを分解し、再構築して装着される。この理論を応用して、破損した物体を修復する技術も研究されていた。いや、逆だな。物体を修復する技術を利用して、クロスブラッドが設計された」
――ん、それじゃあ……。
昨日リアライバルに破壊された建物を、ブラッド粒子によって修復する技術が用いられ、一晩の内にリアライバルの痕跡を隠蔽した……という事にならないか。
それはつまり……
「どうやら、俺以外にもブラッド粒子の事を知る人間がいるようだな。知っているだけじゃなく、その力を使う事の出来る者が……」
――それって、ミライと同じ……。
「未来人? とは限らないだろうけどな。ブラッド粒子自体は発見される以前から存在自体はしていた。それを、世間に公表される前に、利用して研究していた者がいないとは言えない。既にこの時代にはいたのかもしれない。だが、そうだとしたら……」
――だとしたら?
「あやちゃんを人為的にリアライバルにした人間がいる――かもしれない」
――何だって!?
ミライが俺の眉を顰めて言った時である。
元から、細い月と、学校の明かりだけで暗かった校庭が、より明度を落とした。
顔を上げると、月の光を遮るようにして、巨大な獣が校舎の上に浮かんでいる。
胴体の前後に伸びる、長い頸と尻尾。背中から生えた二対の翼は、翅の一枚一枚に月の明かりを透過させている。
あやちゃんだ!
リアライバルとなったあやちゃんが、再び学校へやって来たのだ。
校舎の中からはどうだろう。辛うじて見えなかったかもしれない。しかしリアライバルはそのまま、学校の屋上へ着地したようだった。
「朔耶! 重装だ!」
ミライが、俺の身体から出た。
俺はポケットからクロスピナーを取り出した……が。
「め、メダルは? メダルをこれに入れて、それで……」
「メダルはこっちだ」
ミライは俺に手を差し出した。するとその手の表面から、片面が黒、片面が赤のメダルが落下した。
「メダルは消耗品だ。逆に言えば、材料さえあれば何度でも作れる」
リバーサルメダルは、二種類のブラッド粒子を凝縮したブラッディメタルで出来ている。ブラッド粒子がある限り、使う事が出来るという訳だ。
俺はクロスピナーのカバーと液晶画面を展開し、内側のスリットにメダルを装填した。そしてカバーを戻して、側面のリューズをひねり、本体内部でメダルを回転させる。
「重装!」
クロスピナーはこの音声で起動し始めた。
スピナー内部でメダルが回転し、カバーの窓から見えるメダルが、表と裏の模様を重ね合わせる。人型のシルエットの胸の真ん中に、赤い星が瞬いていた。
デバイスから黒と赤の粒子が吹き出し、俺の身体に絡み付く。黒い粒子はスーツとなり、赤い粒子はその上からワインレッドの装甲となった。
頭の先から足の先まで、すっぽりと俺を覆い尽くすブラッド粒子。スーツの上に装甲をベルトが固定する。最後にヘルメットの正面に、三日月型のバイザーが装着される。
クロスブラッドになった俺とミライは、校庭の真ん中に移動し、校舎の屋上を見上げた。
そこに、あの巨大なシルエットが佇んでいる。
「あやちゃん……」
俺は、刃物のような月を背にして地上を睥睨する怪物の内側に眠る、彼女の姿を思い描こうとした。
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