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第六夜
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~ランディside~
リュカが出て行くのを、俺は黙って見ている事しか出来なかった……。
追ってはいけない。
何故かそう思ったんだ。
「…………怖かった~……。リュカがあんなに感情を露わにしたとこ、初めて見た……」
一番最初に口を開いたのはアセルスさんだった。
アセルスさんの方を見ると、ミルカが震えてアセルスさんの後ろに隠れてる。
「……リュカ……」
リュカは……俺を友達と思っていなかったんだ……。
あんなによく、笑ってくれたのに……そんなはず、ないよな?
でも現にリュカは「『友達』も『家族』もいない」って言ってた……。
……厚かましかった、のかな…………?
「リュカ兄……」
ホークもそれ以上言えずに黙っている。
『僕がリュカ君を守るね!』
……リュカとの、約束……。
そうだ……! 俺がリュカを守らなきゃ……!!
でもリュカは、嫌がってた……。
俺は、どうすればいいんだろう……?
リュカはもう、守られなきゃいけない程弱くはない。
「……ランディ達は? このままでいいの??」
え……?
突然のアセルスさんの言葉に、俺とホークはそっちを見る。
「リュカ、きっと苦しんでるよ? アレもデュランと一緒で、よく嘘つくから」
嘘? …………まさか……!?
「ランディならわかるでしょ? リュカは単に『認められない』だけ。ランディは友達だし、ホークは家族。でも、今までの経験からそれを認めるのを怖がってる」
やっぱりまたかぁ!! 流石に今のは傷ついたぞあんにゃろぉ!!!
俺は慌てて家を飛び出した。
だから俺は知らなかった。
その後の会話を。
「……馬鹿って、乗せやすいね~」
「…………おばあちゃん……嘘ついたの?」
「ううん、全部ホント。ただあそこまで乗せやすい人間はある意味、天然記念物ものだなぁって」
「…………」
リュカが出て行くのを、俺は黙って見ている事しか出来なかった……。
追ってはいけない。
何故かそう思ったんだ。
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一番最初に口を開いたのはアセルスさんだった。
アセルスさんの方を見ると、ミルカが震えてアセルスさんの後ろに隠れてる。
「……リュカ……」
リュカは……俺を友達と思っていなかったんだ……。
あんなによく、笑ってくれたのに……そんなはず、ないよな?
でも現にリュカは「『友達』も『家族』もいない」って言ってた……。
……厚かましかった、のかな…………?
「リュカ兄……」
ホークもそれ以上言えずに黙っている。
『僕がリュカ君を守るね!』
……リュカとの、約束……。
そうだ……! 俺がリュカを守らなきゃ……!!
でもリュカは、嫌がってた……。
俺は、どうすればいいんだろう……?
リュカはもう、守られなきゃいけない程弱くはない。
「……ランディ達は? このままでいいの??」
え……?
突然のアセルスさんの言葉に、俺とホークはそっちを見る。
「リュカ、きっと苦しんでるよ? アレもデュランと一緒で、よく嘘つくから」
嘘? …………まさか……!?
「ランディならわかるでしょ? リュカは単に『認められない』だけ。ランディは友達だし、ホークは家族。でも、今までの経験からそれを認めるのを怖がってる」
やっぱりまたかぁ!! 流石に今のは傷ついたぞあんにゃろぉ!!!
俺は慌てて家を飛び出した。
だから俺は知らなかった。
その後の会話を。
「……馬鹿って、乗せやすいね~」
「…………おばあちゃん……嘘ついたの?」
「ううん、全部ホント。ただあそこまで乗せやすい人間はある意味、天然記念物ものだなぁって」
「…………」
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