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第五章 崩壊編
第83話 攻城戦
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ジュノイー侯爵が率いる東方面軍は、総数二万八千人。これは、王家が命じた動員予定数の六割にも満たない兵力であった。侯爵自身は、王太子に不信感を抱かれるのを避けるため、最大動員数である兵四千を率いていたが、他の貴族が出してきた兵は、動員可能数の半分以下だった。
貴族たちの不服従は明らかであり、この戦いが負け戦であることは、娘の言葉を借りるまでもなく侯爵には予想できた。しかし、彼はその真実を誰にも言えず、王太子の短慮に深く憂いを募らせるばかりだった。
その東方面軍が城塞都市ロサークから一キロメートル離れた場所で布陣を終えた。ジュノイー侯爵は遠目から城壁都市ロサークを見た。城壁を囲むように巨大な土塁が整備されている。
「なんだあれは? 城壁の周りに土塁があるぞ」
「確かにそうですな」
傍に控える腹心のニコラ・マクレ子爵が答えた。若い時からジュノイー侯爵のシンパとして協力してきた彼には今回、不平貴族の不満を集めるなどを指示していた。
「誰かに物見に行かせるか……」
「それでしたら、王太子に心酔しているエルヴェシウス男爵とベルジュ男爵がよろしいかと」
「よし、二人を呼んでくれないか」
その後、エルヴェシウス男爵とベルジュ男爵がジュノイー侯爵が物見をするように指示した。
指示を受けたエルヴェシウス男爵は、自陣に戻る途中でベルジュ男爵に語り掛けた。王太子に自分たちの忠誠を証明するため、物見を利用してあの城に一番乗りを果たそうではないか、と。ベルジュ男爵も賛同し、二人の兵二百名が陣を離れ、城壁都市ロサークへと向かっていった。それを見たジュノイー侯爵が苦々しく呟いた。
「物見と言ったはずだが、奴らは何故すべての兵を向けたのだ」
「良いではないですか、奴らが敵の実力を明らかにしてくれます」
腹心のマクレ子爵が侯爵の愚痴を実務的な見解で一蹴した。
城壁都市ロサークの城壁では、ジャックと副官のジルダが敵陣を伺っていた。
「団長、敵が二百ばかり突出してきますが」
「威力偵察か」
「そんなところでしょうか。どうしますか?」
「敵は我々の銃の正確な射程距離を把握していないはず。一斉射撃用意」
「総員、射撃用意だ! 合図があるまで撃つなよ」
ジルダの掛け声により、兵士たちに緊張が走った。
「本当に突っ込んできますね。馬鹿なのでしょうか?」
「大方、戦いを経験したことの無い若い貴族だろう」
ジルダの呆れ声に、冷静に返答したジャックは、敵兵の動きを見守った。
二百の敵兵は城から百五十メートル離れた地点で一旦立ち止まる。彼らにとって、この距離は火縄銃の射程を遥かに超えた安全圏であり、偵察の定位置だった。そして、探るように近づき、城壁から百メートル離れた土塁を登ろうとした。土塁から城壁までは旧式銃の有効射程では届かず、土塁を登るのは問題ないと判断した証拠だ。土塁を登り切ったところで、彼らは念のため盾を身構えた。ほとんどの兵が土塁上に立ったのを見たジャックは叫んだ。
「撃て!」
ジャックの号令と共に、マスケット銃五百丁が一斉に火を噴いた。轟音と共に、敵兵の密集隊列が崩れ落ちる。有効射程二百メートルという脅威的な火力は、厚い盾や鎧も意味をなさず貫通し、過去にワトー侯爵軍を打ち破った銃の真の威力を、無情にも彼らに突きつけた。
「第二射用意しろ!」
ジルダの掛け声も聞くまでもなく、射撃手の後ろに控えた兵たちが弾込めを開始した。訓練を積み重ねた結果、彼らは分業制を徹底し、従来の火縄銃兵の三倍近い連射速度を実現していた。この革新的な練度が、数の劣勢を覆すための決定打だった。
「逃げるものは無視し、残った土塁上の兵を狙え。撃て!」
ジャックの指示により、狙撃を逃れた兵にもさらなる弾幕が浴びせられた。こうして、エルヴェシウス男爵とベルジュ男爵の兵は半数以上が死傷した。両男爵も帰らぬ人となった。
本陣でジュノイー侯爵はその報告を受けると、吐き捨てるように言った。
「勇んで突出してこのざまか。馬鹿な奴らよ」
「しかし、これで相手の銃の性能も解りました。我々の銃の一・四倍程度の射程でしょう」
腹心のマクレ子爵がほくそ笑むように答えた。
「ならば百メートル程度か。以前にミレーヌと戦ったワトー候爵からはもっと長いと聞いていたが」
「大敗した理由を銃のせいにしただけではないでしょうか?」
「ふむ。ではアレならば問題無いな」
「はい、明日総攻撃を」
◇◆◇◆
翌日の朝、ジャックは物見から報告があり、急ぎジルダと共に城壁に駆け上がった。
「団長、あれを!」
物見の兵が指さした方向には、平原の遥か向こう、敵の陣営から、四つの巨大な影がゆっくりと近づいてくる。それは巨大な石を投擲する攻城兵器トレビュシェットだ。
その主梁は十メートルを超え、鈍色の空に骨張った巨人のように突き立っている。巨大な兵器を城まで運ぶため、百人近い兵士が四方のロープに群がり、低く唸るような掛け声と共に、車輪の軋む音を響かせながら引きずっていた。その一歩ごとの重圧は、攻城戦の始まりを告げる静かで、途方もない行進であった。
「四機か」
「はい。二百メートルからの投石はこの城壁を超えられないでしょうね。たぶん百五十メートル程度は近づくつもりかと」
副官のジルダが冷静にトレビッシュの動きを伝えた。
「総員射撃準備!」
ジャックの掛け声で四百の銃が射撃体勢に入った。
「トレビュシェットを引く兵を狙えよ」
トレビュシェットを引く兵たちがマスケット銃の有効射程距離に踏み入れて行く。
「団長」
「まだだ」
射程距離内に入ったのに命令を発しないジャックに副官のジルダが溜まらず声を掛けた。ジャックはトレビュシェットを引く兵が有効射程距離に全て入るのを待っていた。全ての兵が有効射程距離に入ったのを見届けたジャックは、焦ることなく命令した。
「撃て!」
城壁から銃撃が鳴り響くと同時に、トレビュシェットを引く兵たちが次々と倒れ伏した。「銃撃だ!」「逃げろ」混乱に陥った兵士たちは、この戦いの命運を左右する巨大な攻城兵器を置き去りにし、我先にと陣地へと逃げ戻った。
「どういうことだ! なぜ弾が届くのだ!」
その惨状を見たジュノイー侯爵が叫ぶと、マクレ子爵が冷静に返答した。
「信じられないくらい遠くまで届くようです」
「見ればわかる。今の位置で構わん、トレビュシェットで投石しろ!」
「銃撃されますので、兵士たちが近寄ろうとしません。それにあそこからでは城壁に届きません」
ジュノイー侯爵は苦々しい表情を浮かべながら、置き去りにされたトレビュシェット四機を見る。動かない巨体は、むなしく立ち尽くしていた。こうして、初戦はミレーヌ側の優位で進んだ。
貴族たちの不服従は明らかであり、この戦いが負け戦であることは、娘の言葉を借りるまでもなく侯爵には予想できた。しかし、彼はその真実を誰にも言えず、王太子の短慮に深く憂いを募らせるばかりだった。
その東方面軍が城塞都市ロサークから一キロメートル離れた場所で布陣を終えた。ジュノイー侯爵は遠目から城壁都市ロサークを見た。城壁を囲むように巨大な土塁が整備されている。
「なんだあれは? 城壁の周りに土塁があるぞ」
「確かにそうですな」
傍に控える腹心のニコラ・マクレ子爵が答えた。若い時からジュノイー侯爵のシンパとして協力してきた彼には今回、不平貴族の不満を集めるなどを指示していた。
「誰かに物見に行かせるか……」
「それでしたら、王太子に心酔しているエルヴェシウス男爵とベルジュ男爵がよろしいかと」
「よし、二人を呼んでくれないか」
その後、エルヴェシウス男爵とベルジュ男爵がジュノイー侯爵が物見をするように指示した。
指示を受けたエルヴェシウス男爵は、自陣に戻る途中でベルジュ男爵に語り掛けた。王太子に自分たちの忠誠を証明するため、物見を利用してあの城に一番乗りを果たそうではないか、と。ベルジュ男爵も賛同し、二人の兵二百名が陣を離れ、城壁都市ロサークへと向かっていった。それを見たジュノイー侯爵が苦々しく呟いた。
「物見と言ったはずだが、奴らは何故すべての兵を向けたのだ」
「良いではないですか、奴らが敵の実力を明らかにしてくれます」
腹心のマクレ子爵が侯爵の愚痴を実務的な見解で一蹴した。
城壁都市ロサークの城壁では、ジャックと副官のジルダが敵陣を伺っていた。
「団長、敵が二百ばかり突出してきますが」
「威力偵察か」
「そんなところでしょうか。どうしますか?」
「敵は我々の銃の正確な射程距離を把握していないはず。一斉射撃用意」
「総員、射撃用意だ! 合図があるまで撃つなよ」
ジルダの掛け声により、兵士たちに緊張が走った。
「本当に突っ込んできますね。馬鹿なのでしょうか?」
「大方、戦いを経験したことの無い若い貴族だろう」
ジルダの呆れ声に、冷静に返答したジャックは、敵兵の動きを見守った。
二百の敵兵は城から百五十メートル離れた地点で一旦立ち止まる。彼らにとって、この距離は火縄銃の射程を遥かに超えた安全圏であり、偵察の定位置だった。そして、探るように近づき、城壁から百メートル離れた土塁を登ろうとした。土塁から城壁までは旧式銃の有効射程では届かず、土塁を登るのは問題ないと判断した証拠だ。土塁を登り切ったところで、彼らは念のため盾を身構えた。ほとんどの兵が土塁上に立ったのを見たジャックは叫んだ。
「撃て!」
ジャックの号令と共に、マスケット銃五百丁が一斉に火を噴いた。轟音と共に、敵兵の密集隊列が崩れ落ちる。有効射程二百メートルという脅威的な火力は、厚い盾や鎧も意味をなさず貫通し、過去にワトー侯爵軍を打ち破った銃の真の威力を、無情にも彼らに突きつけた。
「第二射用意しろ!」
ジルダの掛け声も聞くまでもなく、射撃手の後ろに控えた兵たちが弾込めを開始した。訓練を積み重ねた結果、彼らは分業制を徹底し、従来の火縄銃兵の三倍近い連射速度を実現していた。この革新的な練度が、数の劣勢を覆すための決定打だった。
「逃げるものは無視し、残った土塁上の兵を狙え。撃て!」
ジャックの指示により、狙撃を逃れた兵にもさらなる弾幕が浴びせられた。こうして、エルヴェシウス男爵とベルジュ男爵の兵は半数以上が死傷した。両男爵も帰らぬ人となった。
本陣でジュノイー侯爵はその報告を受けると、吐き捨てるように言った。
「勇んで突出してこのざまか。馬鹿な奴らよ」
「しかし、これで相手の銃の性能も解りました。我々の銃の一・四倍程度の射程でしょう」
腹心のマクレ子爵がほくそ笑むように答えた。
「ならば百メートル程度か。以前にミレーヌと戦ったワトー候爵からはもっと長いと聞いていたが」
「大敗した理由を銃のせいにしただけではないでしょうか?」
「ふむ。ではアレならば問題無いな」
「はい、明日総攻撃を」
◇◆◇◆
翌日の朝、ジャックは物見から報告があり、急ぎジルダと共に城壁に駆け上がった。
「団長、あれを!」
物見の兵が指さした方向には、平原の遥か向こう、敵の陣営から、四つの巨大な影がゆっくりと近づいてくる。それは巨大な石を投擲する攻城兵器トレビュシェットだ。
その主梁は十メートルを超え、鈍色の空に骨張った巨人のように突き立っている。巨大な兵器を城まで運ぶため、百人近い兵士が四方のロープに群がり、低く唸るような掛け声と共に、車輪の軋む音を響かせながら引きずっていた。その一歩ごとの重圧は、攻城戦の始まりを告げる静かで、途方もない行進であった。
「四機か」
「はい。二百メートルからの投石はこの城壁を超えられないでしょうね。たぶん百五十メートル程度は近づくつもりかと」
副官のジルダが冷静にトレビッシュの動きを伝えた。
「総員射撃準備!」
ジャックの掛け声で四百の銃が射撃体勢に入った。
「トレビュシェットを引く兵を狙えよ」
トレビュシェットを引く兵たちがマスケット銃の有効射程距離に踏み入れて行く。
「団長」
「まだだ」
射程距離内に入ったのに命令を発しないジャックに副官のジルダが溜まらず声を掛けた。ジャックはトレビュシェットを引く兵が有効射程距離に全て入るのを待っていた。全ての兵が有効射程距離に入ったのを見届けたジャックは、焦ることなく命令した。
「撃て!」
城壁から銃撃が鳴り響くと同時に、トレビュシェットを引く兵たちが次々と倒れ伏した。「銃撃だ!」「逃げろ」混乱に陥った兵士たちは、この戦いの命運を左右する巨大な攻城兵器を置き去りにし、我先にと陣地へと逃げ戻った。
「どういうことだ! なぜ弾が届くのだ!」
その惨状を見たジュノイー侯爵が叫ぶと、マクレ子爵が冷静に返答した。
「信じられないくらい遠くまで届くようです」
「見ればわかる。今の位置で構わん、トレビュシェットで投石しろ!」
「銃撃されますので、兵士たちが近寄ろうとしません。それにあそこからでは城壁に届きません」
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