110 / 120
第六章 簒奪編
第110話 絶望的な状況
しおりを挟む
ブローリ公爵は執務室で出兵の最終確認のため書類を広げていた。そこへ、家令が入室し、セリア王妃からの密書を差し出した。彼は、訝し気に密書を読んだ。
(誘いに乗ったように見せかけるか。いや、欲の皮が張った女だが、妙に切れる。見破られたら寝首をかかれるうえに、ミレーヌにもあらぬ疑いをかけられ、分割統治の約束が反故されかねんな)
公爵は、密書を机に置き、セリアの焦りに静かに笑った。この書簡が自分の元に届くほど、彼女は追い詰められているのだ。彼にとって、セリアはもはや風前の灯。組みする必要などあるまい。公爵は書簡を、ミレーヌとの盟約を確固とするための証とすることを決め、家令に命じ、ミレーヌに届けさせようとした。
その時、部下が報告にやってきた。
「密偵からの連絡です。帝国軍が大規模な動員を実施しています」
「動員だと? どの程度か?」
「十五万程度と思われます」
「侵攻先はわかるか?」
「噂とのことですが、グラッセ公爵領ではないかと」
ブローリ公爵は目を閉じて深く考え込んだ。ヴィスタ帝国が十五万もの兵を動員するとなれば、この戦いの図式は根本から覆る。
(ミレーヌは帝国とセリアを相手にすることになるのか。座して死を待つようなミレーヌとも思えんが……。まあ、考えても仕方あるまい。あの小娘がこの危機を脱すれば、当初の予定どおり共同でセリアを滅ぼす。そうでなければ……)
「書簡をミレーヌに届けるのは止めだ。あと、出陣は遅らせるぞ」
家令に命じたブローリ公爵は、同盟者の真価を見極めることにした。
◇◆◇◆
ほぼ同じ頃、領都の公爵家の館の会議室では、ジャックとゲオルクが軍事配置図を広げ、議論を交わしていた。ジャックの慎重な声と、ゲオルクの豪胆な発言が、室内に熱気を生んでいた。ミレーヌは、優雅にアールグレイを飲みながら、彼らの議論を静かに見守っている。軍事的な専門知識は二人に委ね、自身は最終的な判断を下すつもりだ。その時、扉が激しい音を立てて開いた。慌てて飛び込んできたのは、商人服のままのラウールである。彼の顔には、普段の満足げな笑みはなく、緊張の色が浮かんでいた。
「ヴィスタ帝国が動員を実施中です。噂では、グラッセ公爵領への侵攻とのことで、皇帝自ら出馬するとのことです」
その報告に、会議室の空気は一瞬で凍りついた。帝国軍は、カッツー王国と異なり、貴族連合の烏合の衆ではない。しかも、総兵力十五万という数字は、ミレーヌの軍にとって計り知れない脅威であった。
「となると、セリアとの二正面作戦となりますね。カッツー王国への出征は取り止めとするべきでは?」
ジャックが二正面作戦を避けるという戦略的な思考から許可を求めると、ミレーヌは静かに目を閉じ、右手の人差し指でテーブルを数回叩いた。静かな音を立てていた指が止まった瞬間、彼女は目を開き、断言した。
「いや、三正面作戦よ。たぶんセリアはブローリ公爵に、裏切りを誘う密書を送っているはず」
ミレーヌの言葉は推測に過ぎなかったが、家臣たちはそれを疑うことはなかった。今までミレーヌが判断を間違ったことがないという、絶対的な信頼がそこにはあった。ゲオルクは、主の判断に異を唱えることなく、その対応策についてミレーヌに問いかけた。
「どうする? また要塞都市に籠るのか」
ヴィスタ帝国の帝都からミレーヌの領都までは街道が通っており、途中にはガレルッオ要塞都市が要衝としてそびえ立っていた。大軍は、行軍の容易さと補給物資の運搬を考慮して、必ず街道を通る。そのため、ゲオルクだけでなく、誰もがガレルッオで防ぐことを思いつく。そんな常識的な質問に、ミレーヌは涼やかに微笑んだ。
「今回は持久戦は無しよ」
その言葉に、一同が再び息をのんだ。
「なぜ?」
ゲオルクがオウム返しに聞き返す。
「わからないの? セリアも態勢を整えて攻め込んでくるでしょうし、時間がたてばブローリ公爵はこちらに牙をむくわ」
ミレーヌの言葉は、時の経過が今回は有利に働かない事実を突き付けた。幹部は事態の深刻さを改めて想い、押し黙った。その沈黙を切り裂くように、ミレーヌは声を発した。
「ゲオルク、そういえば、ヴィスタ帝国の内乱時、皇帝の弟は死んだの?」
「クリメンスは、確かに死んだ。俺が殺したからな。突然どうした」
ゲオルクはミレーヌの言葉に戸惑いを覚えたが、ミレーヌはその動揺を一瞥しただけで、ラウールに尋ねた。
「ラウール、帝国にはどこまで食い込んでるの?」
「帝都に私の支店があります。あと、ダミー商店を四店設け、帝国に物資などを納入しています」
「皇国も同じかしら?」
バニア皇国はカッツー王国の北西に位置する国であり、ヴィスタ帝国と国境を接している。両国は、国境近くにある帝国のカルニツァ金山を巡って長年紛争を続けている。
「はい、バニア皇国も同じですが、さらに、中枢部の一人を買収済みです」
その回答に満足げに頷いたミレーヌは、いつもの定位置で気だるそうにしているリナに目を向けた。その視線に気が付いたリナは、ミレーヌに問いかけた。
「あたしにも用かな?」
「もちろん。今すぐヴィスタ帝国の宮殿に行ってきてくれない?」
「え? まじで! 久々に獲物が手に入るかも!」
リナが宮殿の財宝を盗めると歓喜しているのを無視して、ミレーヌはラウールに尋ねた。
「帝国軍が国境付近に来るのはいつ頃?」
「およそ、三週間後です」
「三週間後に、私が皇帝に会いに行くわ。それで終わりよ」
幹部は、その発言の真意が分からなかった。彼らの前には、十五万の帝国軍、セリアの軍、そして、ブローリ公爵の軍という、三つの巨大な敵が立ちはだかっている。ミレーヌは、この絶望的な状況を、どう打開するつもりなのか。
(誘いに乗ったように見せかけるか。いや、欲の皮が張った女だが、妙に切れる。見破られたら寝首をかかれるうえに、ミレーヌにもあらぬ疑いをかけられ、分割統治の約束が反故されかねんな)
公爵は、密書を机に置き、セリアの焦りに静かに笑った。この書簡が自分の元に届くほど、彼女は追い詰められているのだ。彼にとって、セリアはもはや風前の灯。組みする必要などあるまい。公爵は書簡を、ミレーヌとの盟約を確固とするための証とすることを決め、家令に命じ、ミレーヌに届けさせようとした。
その時、部下が報告にやってきた。
「密偵からの連絡です。帝国軍が大規模な動員を実施しています」
「動員だと? どの程度か?」
「十五万程度と思われます」
「侵攻先はわかるか?」
「噂とのことですが、グラッセ公爵領ではないかと」
ブローリ公爵は目を閉じて深く考え込んだ。ヴィスタ帝国が十五万もの兵を動員するとなれば、この戦いの図式は根本から覆る。
(ミレーヌは帝国とセリアを相手にすることになるのか。座して死を待つようなミレーヌとも思えんが……。まあ、考えても仕方あるまい。あの小娘がこの危機を脱すれば、当初の予定どおり共同でセリアを滅ぼす。そうでなければ……)
「書簡をミレーヌに届けるのは止めだ。あと、出陣は遅らせるぞ」
家令に命じたブローリ公爵は、同盟者の真価を見極めることにした。
◇◆◇◆
ほぼ同じ頃、領都の公爵家の館の会議室では、ジャックとゲオルクが軍事配置図を広げ、議論を交わしていた。ジャックの慎重な声と、ゲオルクの豪胆な発言が、室内に熱気を生んでいた。ミレーヌは、優雅にアールグレイを飲みながら、彼らの議論を静かに見守っている。軍事的な専門知識は二人に委ね、自身は最終的な判断を下すつもりだ。その時、扉が激しい音を立てて開いた。慌てて飛び込んできたのは、商人服のままのラウールである。彼の顔には、普段の満足げな笑みはなく、緊張の色が浮かんでいた。
「ヴィスタ帝国が動員を実施中です。噂では、グラッセ公爵領への侵攻とのことで、皇帝自ら出馬するとのことです」
その報告に、会議室の空気は一瞬で凍りついた。帝国軍は、カッツー王国と異なり、貴族連合の烏合の衆ではない。しかも、総兵力十五万という数字は、ミレーヌの軍にとって計り知れない脅威であった。
「となると、セリアとの二正面作戦となりますね。カッツー王国への出征は取り止めとするべきでは?」
ジャックが二正面作戦を避けるという戦略的な思考から許可を求めると、ミレーヌは静かに目を閉じ、右手の人差し指でテーブルを数回叩いた。静かな音を立てていた指が止まった瞬間、彼女は目を開き、断言した。
「いや、三正面作戦よ。たぶんセリアはブローリ公爵に、裏切りを誘う密書を送っているはず」
ミレーヌの言葉は推測に過ぎなかったが、家臣たちはそれを疑うことはなかった。今までミレーヌが判断を間違ったことがないという、絶対的な信頼がそこにはあった。ゲオルクは、主の判断に異を唱えることなく、その対応策についてミレーヌに問いかけた。
「どうする? また要塞都市に籠るのか」
ヴィスタ帝国の帝都からミレーヌの領都までは街道が通っており、途中にはガレルッオ要塞都市が要衝としてそびえ立っていた。大軍は、行軍の容易さと補給物資の運搬を考慮して、必ず街道を通る。そのため、ゲオルクだけでなく、誰もがガレルッオで防ぐことを思いつく。そんな常識的な質問に、ミレーヌは涼やかに微笑んだ。
「今回は持久戦は無しよ」
その言葉に、一同が再び息をのんだ。
「なぜ?」
ゲオルクがオウム返しに聞き返す。
「わからないの? セリアも態勢を整えて攻め込んでくるでしょうし、時間がたてばブローリ公爵はこちらに牙をむくわ」
ミレーヌの言葉は、時の経過が今回は有利に働かない事実を突き付けた。幹部は事態の深刻さを改めて想い、押し黙った。その沈黙を切り裂くように、ミレーヌは声を発した。
「ゲオルク、そういえば、ヴィスタ帝国の内乱時、皇帝の弟は死んだの?」
「クリメンスは、確かに死んだ。俺が殺したからな。突然どうした」
ゲオルクはミレーヌの言葉に戸惑いを覚えたが、ミレーヌはその動揺を一瞥しただけで、ラウールに尋ねた。
「ラウール、帝国にはどこまで食い込んでるの?」
「帝都に私の支店があります。あと、ダミー商店を四店設け、帝国に物資などを納入しています」
「皇国も同じかしら?」
バニア皇国はカッツー王国の北西に位置する国であり、ヴィスタ帝国と国境を接している。両国は、国境近くにある帝国のカルニツァ金山を巡って長年紛争を続けている。
「はい、バニア皇国も同じですが、さらに、中枢部の一人を買収済みです」
その回答に満足げに頷いたミレーヌは、いつもの定位置で気だるそうにしているリナに目を向けた。その視線に気が付いたリナは、ミレーヌに問いかけた。
「あたしにも用かな?」
「もちろん。今すぐヴィスタ帝国の宮殿に行ってきてくれない?」
「え? まじで! 久々に獲物が手に入るかも!」
リナが宮殿の財宝を盗めると歓喜しているのを無視して、ミレーヌはラウールに尋ねた。
「帝国軍が国境付近に来るのはいつ頃?」
「およそ、三週間後です」
「三週間後に、私が皇帝に会いに行くわ。それで終わりよ」
幹部は、その発言の真意が分からなかった。彼らの前には、十五万の帝国軍、セリアの軍、そして、ブローリ公爵の軍という、三つの巨大な敵が立ちはだかっている。ミレーヌは、この絶望的な状況を、どう打開するつもりなのか。
0
あなたにおすすめの小説
悪女として処刑されたはずが、処刑前に戻っていたので処刑を回避するために頑張ります!
ゆずこしょう
恋愛
「フランチェスカ。お前を処刑する。精々あの世で悔いるが良い。」
特に何かした記憶は無いのにいつの間にか悪女としてのレッテルを貼られ処刑されたフランチェスカ・アマレッティ侯爵令嬢(18)
最後に見た光景は自分の婚約者であったはずのオルテンシア・パネットーネ王太子(23)と親友だったはずのカルミア・パンナコッタ(19)が寄り添っている姿だった。
そしてカルミアの口が動く。
「サヨナラ。かわいそうなフランチェスカ。」
オルテンシア王太子に見えないように笑った顔はまさしく悪女のようだった。
「生まれ変わるなら、自由気ままな猫になりたいわ。」
この物語は猫になりたいと願ったフランチェスカが本当に猫になって戻ってきてしまった物語である。
傍観している方が面白いのになぁ。
志位斗 茂家波
ファンタジー
「エデワール・ミッシャ令嬢!貴方にはさまざな罪があり、この場での婚約破棄と国外追放を言い渡す!」
とある夜会の中で引き起こされた婚約破棄。
その彼らの様子はまるで……
「茶番というか、喜劇ですね兄さま」
「うん、周囲が皆呆れたような目で見ているからな」
思わず漏らしたその感想は、周囲も一致しているようであった。
これは、そんな馬鹿馬鹿しい婚約破棄現場での、傍観者的な立場で見ていた者たちの語りである。
「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹でもあります。
断罪後の気楽な隠居生活をぶち壊したのは誰です!〜ここが乙女ゲームの世界だったなんて聞いていない〜
白雲八鈴
恋愛
全ては勘違いから始まった。
私はこの国の王子の一人であるラートウィンクルム殿下の婚約者だった。だけどこれは政略的な婚約。私を大人たちが良いように使おうとして『白銀の聖女』なんて通り名まで与えられた。
けれど、所詮偽物。本物が現れた時に私は気付かされた。あれ?もしかしてこの世界は乙女ゲームの世界なのでは?
関わり合う事を避け、婚約者の王子様から「貴様との婚約は破棄だ!」というお言葉をいただきました。
竜の谷に追放された私が血だらけの鎧を拾い。未だに乙女ゲームの世界から抜け出せていないのではと内心モヤモヤと思いながら過ごして行くことから始まる物語。
『私の居場所を奪った聖女様、貴女は何がしたいの?国を滅ぼしたい?』
❋王都スタンピード編完結。次回投稿までかなりの時間が開くため、一旦閉じます。完結表記ですが、王都編が完結したと捉えてもらえればありがたいです。
*乙女ゲーム要素は少ないです。どちらかと言うとファンタジー要素の方が強いです。
*表現が不適切なところがあるかもしれませんが、その事に対して推奨しているわけではありません。物語としての表現です。不快であればそのまま閉じてください。
*いつもどおり程々に誤字脱字はあると思います。確認はしておりますが、どうしても漏れてしまっています。
*他のサイトでは別のタイトル名で投稿しております。小説家になろう様では異世界恋愛部門で日間8位となる評価をいただきました。
どうやら悪役令嬢のようですが、興味が無いので錬金術師を目指します(旧:公爵令嬢ですが錬金術師を兼業します)
水神瑠架
ファンタジー
――悪役令嬢だったようですが私は今、自由に楽しく生きています! ――
乙女ゲームに酷似した世界に転生? けど私、このゲームの本筋よりも寄り道のミニゲームにはまっていたんですけど? 基本的に攻略者達の顔もうろ覚えなんですけど?! けど転生してしまったら仕方無いですよね。攻略者を助けるなんて面倒い事するような性格でも無いし好きに生きてもいいですよね? 運が良いのか悪いのか好きな事出来そうな環境に産まれたようですしヒロイン役でも無いようですので。という事で私、顔もうろ覚えのキャラの救済よりも好きな事をして生きて行きます! ……極めろ【錬金術師】! 目指せ【錬金術マスター】!
★★
乙女ゲームの本筋の恋愛じゃない所にはまっていた女性の前世が蘇った公爵令嬢が自分がゲームの中での悪役令嬢だという事も知らず大好きな【錬金術】を極めるため邁進します。流石に途中で気づきますし、相手役も出てきますが、しばらく出てこないと思います。好きに生きた結果攻略者達の悲惨なフラグを折ったりするかも? 基本的に主人公は「攻略者の救済<自分が自由に生きる事」ですので薄情に見える事もあるかもしれません。そんな主人公が生きる世界をとくと御覧あれ!
★★
この話の中での【錬金術】は学問というよりも何かを「創作」する事の出来る手段の意味合いが大きいです。ですので本来の錬金術の学術的な論理は出てきません。この世界での独自の力が【錬金術】となります。
捨てられた悪役はきっと幸せになる
ariya
恋愛
ヴィヴィア・ゴーヴァン公爵夫人は少女小説に登場する悪役だった。
強欲で傲慢で嫌われ者、夫に捨てられて惨めな最期を迎えた悪役。
その悪役に転生していたことに気づいたヴィヴィアは、夫がヒロインと結ばれたら潔く退場することを考えていた。
それまでお世話になった為、貴族夫人としての仕事の一部だけでもがんばろう。
「ヴィヴィア、あなたを愛してます」
ヒロインに惹かれつつあるはずの夫・クリスは愛をヴィヴィアに捧げると言ってきて。
そもそもクリスがヴィヴィアを娶ったのは、王位継承を狙っている疑惑から逃れる為の契約結婚だったはずでは?
愛などなかったと思っていた夫婦生活に変化が訪れる。
※本作は、一般的な爽快ざまぁ・即溺愛を主軸とした作品ではありません。
主人公は苦悩や葛藤を抱えながら選択を重ねていくタイプの物語です。
また、人によっては元鞘に見える展開や、ヒーローが執着・独占欲強め(ヤンデレ寄り)と感じられる描写があります。
残酷な描写、精神的トラウマ描写を含みますので、苦手な方はご注意ください。
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
時が巻き戻った悪役令嬢は、追放先で今度こそ幸せに暮らしたい
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【その断罪、待っていました!】
私は侯爵令嬢オフィーリア・ドヌーブ。王太子アシル・バスチエの婚約者だった。良い国母になる為、日々努力を怠らなかった。そんなある日、聖女を名乗る女性ソネットが現れ、あっという間にアシルは彼女に夢中になってしまう。妃の座を奪われることに危機感を抱いた私は、ありとあらゆる手段でソネットを陥れようとして失敗。逆に罰として侯爵家から除籍され、辺境の地へ幾人かの使用人達と共に追放されてしまう。追放先の村での暮らしは不便だったが、人々は皆親切だった。けれど元侯爵令嬢というプライドから最後まで私は素直になれなかった。そんな自分に後悔しながら長い時を孤独に過ごしていたある日。不思議な懐中時計の力によって、何故か断罪の真っ最中に時が巻き戻っていた。聖女への嫌がらせは無かったことに出来ない。それなら今世はおとなしく追放されて和やかに過ごそう。今度こそ幸せに暮らす為に——
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる