【R18】オフィスで一人エッチしてるところを堅物上司に見られちゃって……、ってなんで溺愛が始まってるんですか!?

布団のノラネコ

文字の大きさ
5 / 19

5話

 翌週の水曜日、お昼休憩の時間に祐介とランチをすることになった。
 以前から気になっていた、オフィスのほど近くにあるアルザス料理専門店に行くことになったのだ。

 美味しそうなキッシュプレートのメニュー看板が出勤のたびに目に入っていて、ずっと行ってみたいと思っていた。

 理乃は、その日の朝から上機嫌だった。一人ではなかなか足を踏み入れる機会のない、単価が高めのレストラン。行く機会になかなか恵まれなかったのだ。

「今日は上機嫌だな」

 後ろから、達明の声がかかった。

「あ、原さん。おはようございます。今日はランチであのアルザス料理店に行くことになっていて、楽しみなんです」
「ほう? 女子社員でか」
「いえ、祐介くんと待ち合わせしていて。そうだ、原さん。プロジェクトのことで何か聞いておいた方がいいことってありますか?」

 そう言った瞬間、なぜか場の空気が酷く冷え込んだような気がした。

「そうか。いや、仕事のことはいい。楽しんでこい」

 達明はそれだけ言うと、デスクへと戻っていった。

 取引先の人間と勝手に会う約束をしてしまったのはまずかっただろうか。
 だが、祐介は大学時代からの旧友だ。会ってもトラブルになるとも思えないし、問題ないだろう。

 午前中の仕事を急いで終わらせると、理乃はレストランに赴く。

 入り口の前には、すでに祐介が待ち構えていた。

「あ、ごめん。待たせた?」
「いや、全然。それじゃあ、入ろうか」

 ラフなフレンチらしい、瀟洒でありつつも可愛らしい内装のレストランへ入ると、そこはすでに混雑していた。

「予約しておいて良かったね。じゃなかったら入れなかっただろうな」
「人気店だものね」

 席に案内されると、さっそく楽しみにしていたキッシュプレートを頼む。

「俺はパスタランチAセットで」

 祐介も注文をすると、二人で話し込む。

「明里ちゃんが結婚したの知ってる?」
「うん。式に出席したよ」
「俺は出張がかぶっちゃって行けなかったんだよなぁ」

 大学時代のゼミ仲間たちも、それぞれの人生を歩んでいるようだった。
 懐かしい友人たちの話などをして、料理が届くのを待つ。

「お待たせしました。キッシュプレートです」
「うわぁ」

 鮮やかな色のサラダに、ほうれん草とベーコンのベーシックなキッシュ。マッシュカボチャにクリームチーズとナッツを散らしたおしゃれな付け合わせ、そして小さく可愛らしいマグカップに注がれたコーンポタージュ。

 彩も豊かでいかにも美味しそうなプレートに、理乃は思わず写真を撮る。

「美味しそうだね。先食べてていいよ」
「うん。ありがとう」

 理乃は食べるのが遅い。その分、先に食べさせてもらえるのはありがたかった。

「そういえば、今度のキャンペーンの話だけど……」
「あ、うん。来週また打ち合わせだよね」
「まだ本決まりじゃないけど、一階のテナントにコンビニと小児科が入ってくれそうなんだ。ファミリー層に対する訴求力もさらに上がりそうだろ?」
「いいですね、それ! じゃあ、それもキャンペーンの軸に組み込んで……」

 仕事の話になると、一転、二人は真面目な顔で話し合う。
 外だから固有名詞は出さないように気をつけつつ小声での会話ではあるが、話はスムーズに進んだ。

 (祐介くんも社会人として頑張ってるんだなぁ。私も頑張らなくちゃ)

 理乃は改めてそう実感しつつ、今はランチを楽しもうとキッシュにナイフを入れる。

 そうして有意義なランチタイムを過ごし、帰社すると、達明が理乃を見るなり近寄ってきた。

「どうだった」
「……? どうだった、とは……」
「何か仕事の話はしてきたのか」
「あ、はい。テナントについて少々……」
「なら、会議室で話すぞ」

 達明は突然理乃の腕を取ると、強引に小会議室に連れて行った。

 がちゃんと乱暴にドアを閉めると、達明は後ろ手に会議室の鍵を閉める。

「原、さん……? そんな機密に関連するようなことは何も話してなッ……!?」

 達明は理乃を会議室の机の上に押し付けると、その上に覆い被さった。

「原さん!? な、何をしてっ……」
「あいつとランチデートをして、随分と浮かれてるようだな」

 達明は理乃の両腕を頭上にまとめ、左手で押さえつける。そして、右手だけで器用にブラウスをたくし上げ、下着のホックを外してしまった。
 
「べ、別にデートなんかじゃ……。それに、こんなところで何やって……!」
「こんなところで? 前にこんなところで不埒な行いをしていたのは、お前じゃないか」

 それを言われると、理乃は弱い。
 深夜のオフィスで、一人耽っていたのを見られているのだ。それを持ち出されて、羞恥のあまりカッと顔に血がのぼる。

「顔が火照ってるぞ。興奮したか?」

 それを指して、達明が揶揄うように言う。

「ち、ちが……!」

 否定しようとした瞬間、達明が理乃の乳首を摘み上げた。甘い声が漏れそうになって、慌てて口をつぐむ。
 防音になっているとはいえ、こんな声が会議室から漏れ出てしまえば、大問題だ。

「原さん……やめてください。こんなところで、他の人に見つかったら……」
「達明だ」

 達明は理乃の言葉に耳を貸さず、ごつごつとした無骨な手を理乃の肌に這わせる。
 やんわりと胸を揉まれて、理乃の息が荒くなる。

「達明さん……やめっ……」

 否定の言葉は、達明の唇に吸い込まれた。

「んっ……んうぅ!」

 怜悧な顔に似合わず柔らかい唇が、理乃のそれを食む。生暖かい舌が差し込まれ、理乃の言葉を吸い上げるように絡みついた。

「は、ぁ」

 じゅん。

 下腹部が熱くなり、蜜の溢れ出してくる感覚に理乃は焦る。

 ここを触られてしまったら、オフィスで襲われて興奮していることがバレてしまう。

 (どうしよう……どうしよう……!)

 焦り、もがくが、達明の力強い腕に抱きしめられて、身動きが取れない。

 そしてついに、スカートの奥へと、達明の手が伸ばされた。
感想 0

あなたにおすすめの小説

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。

うちの幼馴染がデレすぎてて俺の理性はもう限界。でも毎日が最高に甘いからもうどうでもいいや

静内燕
恋愛
相沢悠太の日常は、規格外の美少女である幼馴染、白石葵によって完全に支配されている。 朝のモーニングコール(ベッドへのダイブ付き)から始まり、登校中の腕組み、そして「あーん」が義務付けられた手作り弁当。誰もが羨むラブラブっぷりだが、悠太はこれを「家族愛」だと頑なに誤解(無視)している。 「ゆーたは私の運命の相手なんだもん!」と、葵のデレデレは今日も過剰の一途。周囲の冷やかしや、葵を狙う男子生徒のプレッシャーが高まる中、悠太の**「幼馴染フィルター」**はついに限界を迎える。 この溺愛っぷり、いつまで「家族」で通せるのか? 甘すぎる日常が、悠太の鈍感な理性を溶かし尽くす――最初からクライマックスの、超高濃度イチャイチャ・ラブコメ、開幕!

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

つかまえた 〜ヤンデレからは逃げられない〜

りん
恋愛
狩谷和兎には、三年前に別れた恋人がいる。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

鬼上官と、深夜のオフィス

99
恋愛
「このままでは女としての潤いがないまま、生涯を終えてしまうのではないか。」 間もなく30歳となる私は、そんな焦燥感に駆られて婚活アプリを使ってデートの約束を取り付けた。 けれどある日の残業中、アプリを操作しているところを会社の同僚の「鬼上官」こと佐久間君に見られてしまい……? 「婚活アプリで相手を探すくらいだったら、俺を相手にすりゃいい話じゃないですか。」 鬼上官な同僚に翻弄される、深夜のオフィスでの出来事。 ※性的な事柄をモチーフとしていますが その描写は薄いです。

閉じ込められて囲われて

なかな悠桃
恋愛
新藤菜乃は会社のエレベーターの故障で閉じ込められてしまう。しかも、同期で大嫌いな橋本翔真と一緒に・・・。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?