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5話
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翌週の水曜日、お昼休憩の時間に祐介とランチをすることになった。
以前から気になっていた、オフィスのほど近くにあるアルザス料理専門店に行くことになったのだ。
美味しそうなキッシュプレートのメニュー看板が出勤のたびに目に入っていて、ずっと行ってみたいと思っていた。
理乃は、その日の朝から上機嫌だった。一人ではなかなか足を踏み入れる機会のない、単価が高めのレストラン。行く機会になかなか恵まれなかったのだ。
「今日は上機嫌だな」
後ろから、達明の声がかかった。
「あ、原さん。おはようございます。今日はランチであのアルザス料理店に行くことになっていて、楽しみなんです」
「ほう? 女子社員でか」
「いえ、祐介くんと待ち合わせしていて。そうだ、原さん。プロジェクトのことで何か聞いておいた方がいいことってありますか?」
そう言った瞬間、なぜか場の空気が酷く冷え込んだような気がした。
「そうか。いや、仕事のことはいい。楽しんでこい」
達明はそれだけ言うと、デスクへと戻っていった。
取引先の人間と勝手に会う約束をしてしまったのはまずかっただろうか。
だが、祐介は大学時代からの旧友だ。会ってもトラブルになるとも思えないし、問題ないだろう。
午前中の仕事を急いで終わらせると、理乃はレストランに赴く。
入り口の前には、すでに祐介が待ち構えていた。
「あ、ごめん。待たせた?」
「いや、全然。それじゃあ、入ろうか」
ラフなフレンチらしい、瀟洒でありつつも可愛らしい内装のレストランへ入ると、そこはすでに混雑していた。
「予約しておいて良かったね。じゃなかったら入れなかっただろうな」
「人気店だものね」
席に案内されると、さっそく楽しみにしていたキッシュプレートを頼む。
「俺はパスタランチAセットで」
祐介も注文をすると、二人で話し込む。
「明里ちゃんが結婚したの知ってる?」
「うん。式に出席したよ」
「俺は出張がかぶっちゃって行けなかったんだよなぁ」
大学時代のゼミ仲間たちも、それぞれの人生を歩んでいるようだった。
懐かしい友人たちの話などをして、料理が届くのを待つ。
「お待たせしました。キッシュプレートです」
「うわぁ」
鮮やかな色のサラダに、ほうれん草とベーコンのベーシックなキッシュ。マッシュカボチャにクリームチーズとナッツを散らしたおしゃれな付け合わせ、そして小さく可愛らしいマグカップに注がれたコーンポタージュ。
彩も豊かでいかにも美味しそうなプレートに、理乃は思わず写真を撮る。
「美味しそうだね。先食べてていいよ」
「うん。ありがとう」
理乃は食べるのが遅い。その分、先に食べさせてもらえるのはありがたかった。
「そういえば、今度のキャンペーンの話だけど……」
「あ、うん。来週また打ち合わせだよね」
「まだ本決まりじゃないけど、一階のテナントにコンビニと小児科が入ってくれそうなんだ。ファミリー層に対する訴求力もさらに上がりそうだろ?」
「いいですね、それ! じゃあ、それもキャンペーンの軸に組み込んで……」
仕事の話になると、一転、二人は真面目な顔で話し合う。
外だから固有名詞は出さないように気をつけつつ小声での会話ではあるが、話はスムーズに進んだ。
(祐介くんも社会人として頑張ってるんだなぁ。私も頑張らなくちゃ)
理乃は改めてそう実感しつつ、今はランチを楽しもうとキッシュにナイフを入れる。
そうして有意義なランチタイムを過ごし、帰社すると、達明が理乃を見るなり近寄ってきた。
「どうだった」
「……? どうだった、とは……」
「何か仕事の話はしてきたのか」
「あ、はい。テナントについて少々……」
「なら、会議室で話すぞ」
達明は突然理乃の腕を取ると、強引に小会議室に連れて行った。
がちゃんと乱暴にドアを閉めると、達明は後ろ手に会議室の鍵を閉める。
「原、さん……? そんな機密に関連するようなことは何も話してなッ……!?」
達明は理乃を会議室の机の上に押し付けると、その上に覆い被さった。
「原さん!? な、何をしてっ……」
「あいつとランチデートをして、随分と浮かれてるようだな」
達明は理乃の両腕を頭上にまとめ、左手で押さえつける。そして、右手だけで器用にブラウスをたくし上げ、下着のホックを外してしまった。
「べ、別にデートなんかじゃ……。それに、こんなところで何やって……!」
「こんなところで? 前にこんなところで不埒な行いをしていたのは、お前じゃないか」
それを言われると、理乃は弱い。
深夜のオフィスで、一人耽っていたのを見られているのだ。それを持ち出されて、羞恥のあまりカッと顔に血がのぼる。
「顔が火照ってるぞ。興奮したか?」
それを指して、達明が揶揄うように言う。
「ち、ちが……!」
否定しようとした瞬間、達明が理乃の乳首を摘み上げた。甘い声が漏れそうになって、慌てて口をつぐむ。
防音になっているとはいえ、こんな声が会議室から漏れ出てしまえば、大問題だ。
「原さん……やめてください。こんなところで、他の人に見つかったら……」
「達明だ」
達明は理乃の言葉に耳を貸さず、ごつごつとした無骨な手を理乃の肌に這わせる。
やんわりと胸を揉まれて、理乃の息が荒くなる。
「達明さん……やめっ……」
否定の言葉は、達明の唇に吸い込まれた。
「んっ……んうぅ!」
怜悧な顔に似合わず柔らかい唇が、理乃のそれを食む。生暖かい舌が差し込まれ、理乃の言葉を吸い上げるように絡みついた。
「は、ぁ」
じゅん。
下腹部が熱くなり、蜜の溢れ出してくる感覚に理乃は焦る。
ここを触られてしまったら、オフィスで襲われて興奮していることがバレてしまう。
(どうしよう……どうしよう……!)
焦り、もがくが、達明の力強い腕に抱きしめられて、身動きが取れない。
そしてついに、スカートの奥へと、達明の手が伸ばされた。
以前から気になっていた、オフィスのほど近くにあるアルザス料理専門店に行くことになったのだ。
美味しそうなキッシュプレートのメニュー看板が出勤のたびに目に入っていて、ずっと行ってみたいと思っていた。
理乃は、その日の朝から上機嫌だった。一人ではなかなか足を踏み入れる機会のない、単価が高めのレストラン。行く機会になかなか恵まれなかったのだ。
「今日は上機嫌だな」
後ろから、達明の声がかかった。
「あ、原さん。おはようございます。今日はランチであのアルザス料理店に行くことになっていて、楽しみなんです」
「ほう? 女子社員でか」
「いえ、祐介くんと待ち合わせしていて。そうだ、原さん。プロジェクトのことで何か聞いておいた方がいいことってありますか?」
そう言った瞬間、なぜか場の空気が酷く冷え込んだような気がした。
「そうか。いや、仕事のことはいい。楽しんでこい」
達明はそれだけ言うと、デスクへと戻っていった。
取引先の人間と勝手に会う約束をしてしまったのはまずかっただろうか。
だが、祐介は大学時代からの旧友だ。会ってもトラブルになるとも思えないし、問題ないだろう。
午前中の仕事を急いで終わらせると、理乃はレストランに赴く。
入り口の前には、すでに祐介が待ち構えていた。
「あ、ごめん。待たせた?」
「いや、全然。それじゃあ、入ろうか」
ラフなフレンチらしい、瀟洒でありつつも可愛らしい内装のレストランへ入ると、そこはすでに混雑していた。
「予約しておいて良かったね。じゃなかったら入れなかっただろうな」
「人気店だものね」
席に案内されると、さっそく楽しみにしていたキッシュプレートを頼む。
「俺はパスタランチAセットで」
祐介も注文をすると、二人で話し込む。
「明里ちゃんが結婚したの知ってる?」
「うん。式に出席したよ」
「俺は出張がかぶっちゃって行けなかったんだよなぁ」
大学時代のゼミ仲間たちも、それぞれの人生を歩んでいるようだった。
懐かしい友人たちの話などをして、料理が届くのを待つ。
「お待たせしました。キッシュプレートです」
「うわぁ」
鮮やかな色のサラダに、ほうれん草とベーコンのベーシックなキッシュ。マッシュカボチャにクリームチーズとナッツを散らしたおしゃれな付け合わせ、そして小さく可愛らしいマグカップに注がれたコーンポタージュ。
彩も豊かでいかにも美味しそうなプレートに、理乃は思わず写真を撮る。
「美味しそうだね。先食べてていいよ」
「うん。ありがとう」
理乃は食べるのが遅い。その分、先に食べさせてもらえるのはありがたかった。
「そういえば、今度のキャンペーンの話だけど……」
「あ、うん。来週また打ち合わせだよね」
「まだ本決まりじゃないけど、一階のテナントにコンビニと小児科が入ってくれそうなんだ。ファミリー層に対する訴求力もさらに上がりそうだろ?」
「いいですね、それ! じゃあ、それもキャンペーンの軸に組み込んで……」
仕事の話になると、一転、二人は真面目な顔で話し合う。
外だから固有名詞は出さないように気をつけつつ小声での会話ではあるが、話はスムーズに進んだ。
(祐介くんも社会人として頑張ってるんだなぁ。私も頑張らなくちゃ)
理乃は改めてそう実感しつつ、今はランチを楽しもうとキッシュにナイフを入れる。
そうして有意義なランチタイムを過ごし、帰社すると、達明が理乃を見るなり近寄ってきた。
「どうだった」
「……? どうだった、とは……」
「何か仕事の話はしてきたのか」
「あ、はい。テナントについて少々……」
「なら、会議室で話すぞ」
達明は突然理乃の腕を取ると、強引に小会議室に連れて行った。
がちゃんと乱暴にドアを閉めると、達明は後ろ手に会議室の鍵を閉める。
「原、さん……? そんな機密に関連するようなことは何も話してなッ……!?」
達明は理乃を会議室の机の上に押し付けると、その上に覆い被さった。
「原さん!? な、何をしてっ……」
「あいつとランチデートをして、随分と浮かれてるようだな」
達明は理乃の両腕を頭上にまとめ、左手で押さえつける。そして、右手だけで器用にブラウスをたくし上げ、下着のホックを外してしまった。
「べ、別にデートなんかじゃ……。それに、こんなところで何やって……!」
「こんなところで? 前にこんなところで不埒な行いをしていたのは、お前じゃないか」
それを言われると、理乃は弱い。
深夜のオフィスで、一人耽っていたのを見られているのだ。それを持ち出されて、羞恥のあまりカッと顔に血がのぼる。
「顔が火照ってるぞ。興奮したか?」
それを指して、達明が揶揄うように言う。
「ち、ちが……!」
否定しようとした瞬間、達明が理乃の乳首を摘み上げた。甘い声が漏れそうになって、慌てて口をつぐむ。
防音になっているとはいえ、こんな声が会議室から漏れ出てしまえば、大問題だ。
「原さん……やめてください。こんなところで、他の人に見つかったら……」
「達明だ」
達明は理乃の言葉に耳を貸さず、ごつごつとした無骨な手を理乃の肌に這わせる。
やんわりと胸を揉まれて、理乃の息が荒くなる。
「達明さん……やめっ……」
否定の言葉は、達明の唇に吸い込まれた。
「んっ……んうぅ!」
怜悧な顔に似合わず柔らかい唇が、理乃のそれを食む。生暖かい舌が差し込まれ、理乃の言葉を吸い上げるように絡みついた。
「は、ぁ」
じゅん。
下腹部が熱くなり、蜜の溢れ出してくる感覚に理乃は焦る。
ここを触られてしまったら、オフィスで襲われて興奮していることがバレてしまう。
(どうしよう……どうしよう……!)
焦り、もがくが、達明の力強い腕に抱きしめられて、身動きが取れない。
そしてついに、スカートの奥へと、達明の手が伸ばされた。
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