【BL】ゲイ向け風俗店で働くNo. 1の俺が、不覚にも客のイケメンに恋してしまった話。

猫足

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対面。2

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「おかえりー。彼氏、働いてた?」
「ミヤ、え、Mさんがいたんだけど!!!!」


今日はレントの彼氏のことがメインだったのに、話題を奪ってしまって悪いとは思う。思うが、いてもたってもいられなかった。レントもことの重大性をすぐに理解してくれて、「え、話せたの!?」と上擦った声を発した。


「…いや。話せなかった。レントの彼氏、感じ良くてかっこよくて爽やかだったな。付き合えてよかったな。そう思ってたら急に、すぐ目の前にMさんが現れて、あのカフェで普通に働いてて、もう俺パニックで…」
「落ち着いて。まずコーヒー飲んで。それで、あっちはシュウちゃんに気づいてたの?」


俺はレントに促されるままコーヒーを一口飲み、息を整える。


「たぶん気づいてない。目も合わなかったから。でも俺はすぐにわかったし、絶対見間違いじゃない」
「よかったじゃん!彼氏と同じ店で働いてるなら、いくらでも繋がる方法あるよ!連絡先聞いてもらおうか!?」
「そう言ってくれてありがとな。でも…」


あれほど会いたかったはずなのに、いざミヤビの居場所がわかると足がすくんだ。偶然とはいえ職場を突き止めるなんてストーカーみたいだし、ミヤビはそういう執着をしてくるような男のことが嫌いなのではないか。


「とりあえず、連絡先とかは大丈夫。レントの彼氏にもまだ黙っててほしい。いったん自分の中で消化するから」
「そっか。シュウちゃんがそう言うならわかったよ。でも、迷惑にならないていどに協力できることがあったら言ってね」
「…お前、つくづくいいやつだな」
「今さら!?気づくの遅いよ」


レントはコーヒーを美味しそうに飲んで笑顔を見せた。両想いの人間は羨ましい、たとえ、相手が彼女と切れていなかったとしても。


俺はというと、片想いでもいいからもう一度ミヤビと関係を持ちたいと願っている。浅ましい人間である。







その夜のこと。
ミヤビのことなんて忘れてさっさと寝てしまおう、と思ってシャワーを浴び、髪を乾かしてベッドに入るところで、なにやら通知が来ているのに気がついた。


mi80801…ミヤビ!?


【今日、もしかしてカフェに来てくれました?】


その文面を理解した瞬間、血反吐を吐くかと思った。予想だにしない方向からぶん殴られた気分だ。


ミヤビからのメッセージに気づいたあの日にSNSの通知をすべてオンにしていて、それでも毎日どうでもいいやつからの連絡ばかり届くのでいらいらしていた。それが、よりによってこんな形で再びメッセージが届くなんて。


(向こうも俺に気づいてたのかよ…)


恥ずかしくも、嬉しくも、怖くもある。でも、「来てくれた」と表現しているあたり、ストーカー行為を疑われたりはしていなさそうだ。


俺は震える指で返事をする。

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