【BL】ゲイ向け風俗店で働くNo. 1の俺が、不覚にも客のイケメンに恋してしまった話。

猫足

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作戦会議

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仕事が終わった後、酒を飲む気分でもなかったので、レントの自宅に押しかけた。突然の来訪にレントは嫌がることもなく、笑顔でインスタントラーメンを作ってくれた。


「シュウちゃん。悩むのはわかるけど、まずはちゃんとごはん食べなよ。出せるのがこんなお手軽飯で申し訳ないけどさ」
「充分ありがたい。ラーメン好き…」


食欲がなくてろくなものを食べていなかったので、うまそうな匂いに胃がきゅーっとなった。改めて、レントは甲斐甲斐しくていいやつだ。こいつの気持ちが俺にあった頃に恋することができていたら、今こんな思いをしなくてもよかったのにと思う。
でも、友情の好きと恋愛の好きは別物なのだから仕方がない。


「俺が家にきたこととか、もし彼氏にバレたら怒られんの?」


何の気なしに聞いてみると、レントは困った顔をした。


「どうだろう。ゆくゆくはちゃんと紹介して説明するつもりだけど、今日はいきなりだったし、あえて言わない方がいいかなとは思ってるよ」
「そうだな」


俺は手を合わせてラーメンを食べながら、ミヤビとのやりとりをかいつまんで話した。レントはミヤビが俺に手を出さなかったクソ事案についてなぜか賞賛し、あのカフェには若くて見た目のいい男女ばかり働いているのだと思い出したように言った。


「だからある意味ラッキーだよ。Mさんが普通に女の子を好きだったら、職場に可愛い子がたくさんいて、最初からこっちにチャンスもなかっただろうし」
「男も女も変わんねーよ。実際、職場にイケメンがいるから俺は振られてるわけじゃん」
「うーん。それはそうか…」


馬鹿め。俺を前向きにさせようとして失敗してやがる。レントの気持ちはありがたいが、この絶望的状況を打破できる手立ては思い浮かばない。


「とりあえず俺とシュウちゃんで、近々俺の彼氏に会いに行こうよ」
「なんでそうなるんだよ」
「なんでも何も。できること他に思い浮かばないし、Mさんが次会いにきてくれるのがどのくらい先になるかわかんないし。カフェに行けば、運が良ければ顔見れるかもよ」
「……めちゃくちゃ見たい」
「もはや俺の彼氏よりMさんが目的になってるね。いいけどさ」


レントは笑って、日程の提案をしてきた。


「Mさんいるといいね。どの人か、俺には教えてくれるの?」
「ダメだ。まだ秘密だ」


とは言っても、もし店内にミヤビがいたら平静を装える自信がない。レントにはバレてしまうかもしれない。


「まあ、そのうち教えてね。とりあえず彼氏が上がる時間に合わせて俺たちで店に行こう。話はつけておくから」
「わかった。もしお前の彼氏が嫌がったら、そのときはまたタイミング見て追々でいいから」
「うん。そう言ってくれてありがとう」


その後日程の相談をして、来週末に決行することにした。レントの彼氏も全然嫌がらなかったらしいので、俺は純粋な友達として、こいつを幸せにしてやってくれと挨拶をするつもりだ。

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