腹黒姫は、愛を嗤う

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《ゴミ箱》

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 この街は、名前が無い。
 ここの住人が、自由に名前を付け、自由に呼んでいる。

 だから、私は《ゴミ箱》と呼ぶことにした。なぜって、そりゃ、ゴミの溜まり場だからよ。

 彼が住んだ街に、彼が愛した街に、彼が壊された《ゴミ箱》に足を入れたのは初めだった。

 香水臭いケバ女達が、男を漁り、それに対して満更でもないように、話に乗る男達。
 
 「典型的な掃き溜めね…(ボソッ)」

《ゴミ箱》に住んでいる住人の影響なのか、それとも、元々の性質なのか、無駄にキラキラしていた。

 この光は、私にとって嫌悪の対象でしかないのだが……。
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