翡翠の森

中嶋 まゆき

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宣言

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「「私も行きます」」

いつからいたのか、ジンとデレクが突進してきた。

「ジェイダ!! 」

「若君!! 」

……と思ったら、あれよという間に、ジェイダは豊満な胸に押し潰された。

「よかった、ジェイダ! 」

窒息しそうなくらいに抱き締められたが、文句は言えない。
顔は見ることができないが、彼女の声がくぐもって聞こえたから。

「うん。ありがとう、ジン」

控えて立ちながらも、何かあれば出ていけるようにと覚悟していたのだろう。
そうならなくて、本当によかった。

「まったく若君ときたら、一体いつまで、じいをヒヤヒヤさせれば気が済むので!? もう何十年と、寿命が縮んだことか……!! 」

(キィーン………)

咄嗟に耳を塞いだが、とても効かない。

《人間って、寿命が長いんだねえ。その計算でいくと、何百歳と生きることになりそう》

マロがひょっこり顔を出し、そんなことを言った。

《ま、それはともかく。行っておいでよ。キミも会いたい人がいるでしょ》

故郷の人たち。
血の繋がりはないが、皆いい人だった。

《大丈夫。ロイだって、覚悟してるから言ったんだ。……信じてあげなよ》

ハナが自分を受け入れてくれたように、皆も彼を迎えてくれるだろうか。
そんな不安をマロに見透かされて、ジェイダは恥じ入った。

「ん? 」

ロイと目が合い、首を振る。

(私が努力しないでどうするの? その為に今、こうしているのに)

「……何でもいいが。お前ら関係者のみを野放しにしてはおけない。悪いが、適当に見張らせてもらう」

面倒そうに、ひらひらと手を振りながらキャシディが去っていく。
その背中に、ジェイダはもう一度頭を下げた。

「しかし、外は暑いぞ。お前らはともかく、デレクさんや……そちらの女性は」

確かに雨が振ったとはいえ、兄の言うようにこの暑さはなかなか厳しい。

「レジー殿。老いぼれ扱いはやめて下さい」

「私だって、女ですが鍛えています」

……が、二人が譲るはずもなく。

「そういう問題じゃないんだが……ま、倒れる前に言ってくれ」

ここの説得も、どうやら無駄だと判断したらしく、レジーは肩を竦めるだけだった。

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