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プロローグ

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プロローグ

遊女の恋は淡く、、、、、、、、、
切ないモノ、、、、、、、、、

それが代々の決まり文句だった。

だがしかし、、、、、、、、、。

なかなか型破りな遊女もまた、
いたようですな。

あっし、お花と申す。

名前は、とうの昔に
捨てやした。

幼い頃遊郭に拾われて
以来、英才教育を受けておりやす。

やんちゃでワガママなあっしを
ここまで導いてくれたじぃは
遊女になんてしたくなかったとな。

あっしが10を過ぎた頃の話。
麗しゅうええ香りの
花魁道中を目にしたでござりんす。

それがあっしが
遊女を志し、
花魁となろうとした
きっかけやった。
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