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5.一人目
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「じゃ、婚活の候補者としてはナシ?」
「いや、アリで! これとそれとは別の話なのよね、残念なことに」
正直に言えば好みじゃないというか、さっきも言った通り『隣に並びたくない』って感じなんだけど、そんなことは言ってる場合じゃないわ。
だって逆ハーエンドがかかってるんだもの!
「シェリーがそこまでして玉の輿に乗りたかったなんて、知らなかったわー」
「んー、お金の問題ってわけでもないんだけど……まぁ、色々とあるのよ……」
「そうなんだ……?」
ラフィはまだ事情を聞きたそうにしてるけど、他の人が来ちゃう前にターゲットに接触しておかないと。
ターゲットが一人っきりの今が絶好のチャンスだもんね!
「ごめん、詳しい話はまた後で! それより王子様の性格とか、そういう情報ってないかしら」
「しょうがないなぁ……後でじっくり聞かせてもらうからね!」
そう言うと、ラフィは上着の内ポケットから小さな手帳を取り出した。
きっとあの中には、攻略対象達の恥ずかしいアレやコレやが書かれてるんでしょうねぇ。
「レジス・ハーレン様、第三王子。その身分と容姿から、年頃の女子は皆レジス様に惚れていると言われる程」
ごめんね、シェリーも愛も惚れてない少数派で。
「学術も武術も成績優秀で、試験で毎回首位争いをするほど。一部男子の間では『金に物を言わせた英才教育のおかげだ』『権威に目がくらんだ教師による贔屓だ』などと言われているが、定かではない」
はっは~ん、優秀過ぎるのも大変よねぇ……。
周りのモブ男子、哀れなり。
「性格はかなり強引なところが見られ、それが周りの反感を買っている節も少なからず。しかし持ち前の美貌と能力と権力の前には、些末である。むしろ、強引に迫られてみたいという女子が多い。……と、今はこんなところかな?」
「なるほど……」
きっと、俺様ドSタイプね! 間違いないわ!
イケメンで王子様で強引で~って言ったら、それしかないものね!
……全然、好みじゃないわ!
でも贅沢は言っていられないわね……。
ちゃんと逆ハーの一員になってもらわなきゃ。
なんたって、私の人生がかかってるんだもの!
攻略手順はどうしようかしら。
そうねぇ……この手のタイプは自信家で、自分が有名であることを自覚しているはずよね。
なら、まず……自尊心を折るところからね!
つまりあれよ、『お前、俺のこと知らないのか? ……変な女!』ってやつよ!
本物の王族だし不敬かもしれないけど、学院内は作法なんかもユルいし大丈夫でしょ。
「……よし、アタックしてくるわ!」
「頑張ってね!」
親指を立ててラフィに応えると、隠れていた物陰から出た。
そして、さも『偶然通っただけですよ』というオーラを漂わせながら、ターゲットの近くを通り過ぎる。
こちらから声を掛けるべきか……。
いえ、王子様のことを知らないフリをするのだから、自分から声を掛けるのはおかしいわよね。
ここが乙女ゲー世界だというのなら、私が主人公だというのなら、きっとイベントが起こるはず――。
「――おい。そこの女」
きたっ!
「いや、アリで! これとそれとは別の話なのよね、残念なことに」
正直に言えば好みじゃないというか、さっきも言った通り『隣に並びたくない』って感じなんだけど、そんなことは言ってる場合じゃないわ。
だって逆ハーエンドがかかってるんだもの!
「シェリーがそこまでして玉の輿に乗りたかったなんて、知らなかったわー」
「んー、お金の問題ってわけでもないんだけど……まぁ、色々とあるのよ……」
「そうなんだ……?」
ラフィはまだ事情を聞きたそうにしてるけど、他の人が来ちゃう前にターゲットに接触しておかないと。
ターゲットが一人っきりの今が絶好のチャンスだもんね!
「ごめん、詳しい話はまた後で! それより王子様の性格とか、そういう情報ってないかしら」
「しょうがないなぁ……後でじっくり聞かせてもらうからね!」
そう言うと、ラフィは上着の内ポケットから小さな手帳を取り出した。
きっとあの中には、攻略対象達の恥ずかしいアレやコレやが書かれてるんでしょうねぇ。
「レジス・ハーレン様、第三王子。その身分と容姿から、年頃の女子は皆レジス様に惚れていると言われる程」
ごめんね、シェリーも愛も惚れてない少数派で。
「学術も武術も成績優秀で、試験で毎回首位争いをするほど。一部男子の間では『金に物を言わせた英才教育のおかげだ』『権威に目がくらんだ教師による贔屓だ』などと言われているが、定かではない」
はっは~ん、優秀過ぎるのも大変よねぇ……。
周りのモブ男子、哀れなり。
「性格はかなり強引なところが見られ、それが周りの反感を買っている節も少なからず。しかし持ち前の美貌と能力と権力の前には、些末である。むしろ、強引に迫られてみたいという女子が多い。……と、今はこんなところかな?」
「なるほど……」
きっと、俺様ドSタイプね! 間違いないわ!
イケメンで王子様で強引で~って言ったら、それしかないものね!
……全然、好みじゃないわ!
でも贅沢は言っていられないわね……。
ちゃんと逆ハーの一員になってもらわなきゃ。
なんたって、私の人生がかかってるんだもの!
攻略手順はどうしようかしら。
そうねぇ……この手のタイプは自信家で、自分が有名であることを自覚しているはずよね。
なら、まず……自尊心を折るところからね!
つまりあれよ、『お前、俺のこと知らないのか? ……変な女!』ってやつよ!
本物の王族だし不敬かもしれないけど、学院内は作法なんかもユルいし大丈夫でしょ。
「……よし、アタックしてくるわ!」
「頑張ってね!」
親指を立ててラフィに応えると、隠れていた物陰から出た。
そして、さも『偶然通っただけですよ』というオーラを漂わせながら、ターゲットの近くを通り過ぎる。
こちらから声を掛けるべきか……。
いえ、王子様のことを知らないフリをするのだから、自分から声を掛けるのはおかしいわよね。
ここが乙女ゲー世界だというのなら、私が主人公だというのなら、きっとイベントが起こるはず――。
「――おい。そこの女」
きたっ!
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