1 / 50
序章
とある妖精の森について
しおりを挟む
私が生まれる何十年も前のことでした。
その森にはたくさんの妖精が住んでいて、
綺麗で透きとおるような歌声がよく聞こえていたそうです。
だけど、妖精たちは歌を歌うよりも人間をおどろかすイタズラが大好きでした。
森に入ってきた人間にウソをついたり、幻を見せて迷わせたり……。
人が慌てふためく様子を、木陰からのぞいてクスクスと笑ったりして。
それはもうとても楽しかったのでしょう。
何人も何人もだまし、誰が一番多く人間をこわがらせることができるか、
妖精たちのあいだで競争までしていたそうです。
とくに、子供は格好の標的でした。
手のひらにおさまるほどの小さな体で近づき、突然大きなクマに化けたり。
最初は親切そうに優しく話しかけてきて、最後にウソをついて森に迷わせたり。
大人よりも、子供のほうがだましやすかったようです。
ある日、大変な事件がおきてしまいました。
イタズラで幻を見せた子供が足をすべらせ、川におぼれてケガをしました。
命に別状はなかったのですが、人間の大人たちはとても怒りました。
妖精たちもやりすぎたと反省して謝ったのですが、人間は許してくれません。
何度も何度もだましてきた妖精を人間は信用しませんでした。
そして、ついには森からおいだされてしまったのです。
妖精たちは途方にくれて、新しく住める森を探す旅にでました。
おいだされた妖精がいまはどうしているのか、誰も知りません。
ここまでが、私の聞いた「妖精の森」にまつわるお話です。
その森にはたくさんの妖精が住んでいて、
綺麗で透きとおるような歌声がよく聞こえていたそうです。
だけど、妖精たちは歌を歌うよりも人間をおどろかすイタズラが大好きでした。
森に入ってきた人間にウソをついたり、幻を見せて迷わせたり……。
人が慌てふためく様子を、木陰からのぞいてクスクスと笑ったりして。
それはもうとても楽しかったのでしょう。
何人も何人もだまし、誰が一番多く人間をこわがらせることができるか、
妖精たちのあいだで競争までしていたそうです。
とくに、子供は格好の標的でした。
手のひらにおさまるほどの小さな体で近づき、突然大きなクマに化けたり。
最初は親切そうに優しく話しかけてきて、最後にウソをついて森に迷わせたり。
大人よりも、子供のほうがだましやすかったようです。
ある日、大変な事件がおきてしまいました。
イタズラで幻を見せた子供が足をすべらせ、川におぼれてケガをしました。
命に別状はなかったのですが、人間の大人たちはとても怒りました。
妖精たちもやりすぎたと反省して謝ったのですが、人間は許してくれません。
何度も何度もだましてきた妖精を人間は信用しませんでした。
そして、ついには森からおいだされてしまったのです。
妖精たちは途方にくれて、新しく住める森を探す旅にでました。
おいだされた妖精がいまはどうしているのか、誰も知りません。
ここまでが、私の聞いた「妖精の森」にまつわるお話です。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
【完】ベッドの隣は、昨日と違う人
月村 未来(つきむら みらい)
恋愛
朝目覚めたら、
隣に恋人じゃない男がいる──
そして、甘く囁いてきた夜とは、違う男になる。
こんな朝、何回目なんだろう。
瞬間でも優しくされると、
「大切にされてる」と勘違いしてしまう。
都合のいい関係だとわかっていても、
期待されると断れない。
これは、流されてしまう自分と、
ちゃんと立ち止まろうとする自分のあいだで揺れる、ひとりの女の子、みいな(25)の恋の話。
📖全年齢版恋愛小説です。
しおり、いいね、お気に入り登録もよろしくお願いします。
📖2026.2.25完結
本作の0章にあたるエピソードをNOTEにて公開しています。
気になった方はぜひそちらもどうぞ!
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
白椿の咲く日~ひそかな恋、遠い日の思いは
紫さゆり
恋愛
結婚を控えた真由子は、久しぶりに異母姉の稚子(わかこ)と会う。
真由子の母の雪江は、大学教授であり著名な歌人の水上実之(みなかみさねゆき)の後添いとして水上家に嫁いだ。
婚約者の諒人(りょうと)のことなど、真由子は稚子と色々語り合ううち、庭の白椿の木は真由子がなついていた異母兄、靖之が植えたものだと知る。
白椿の木をめぐっての、ひそかな大人の恋物語です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる