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お引越し準備 15
しおりを挟む受けてきた依頼はほとんど終わった。後はギルドで報告するだけだ。
なので後は、
「このまま真っ直ぐ2㎞ほど行った所にハウンドドッグがいるよ! あっ、進行方向向かって左に移動し始めた」
「主よ、安心して我にお任せを。駆けますぞ! しっかりと掴まっていてくだされっ」
「700メートル先の岩の陰に、ハジメマシテの何かがあるみたい。行ってみよう」
「おはなだね! ぼくがつんでもいい?」
「あ、待って! それはダチュラっていう毒花みたい。麻痺薬が作れるみたいだから私が摘むよ。ライムはここから1㎞先に咲いている薬草を採取して来てくれるかな? 今のところ周囲に魔物はいないけど、十分に注意してね?」
「まっかせてーっ! スレイ、いこう♪」
「ああっ、ライム兄さま! そんなに跳ねては落ちてしまいましてよ? お気をつけくださいまし」
街に戻る時間を逆算して、ギリギリまで狩り&採取に勤しむ。
ここで大活躍なのが、ニール&スレイ夫妻だ。
わたし達を乗せてあっちへドカドカ、こっちへドカドカ。離れている場所にもあっという間に連れて行ってくれるし、私と離れて行動するライムをしっかりと守ってくれる。
ハク? ハクは、
「アリス! インベントリを開けるのにゃ!」
自由に狩りを楽しんでその成果を持って来てくれる。相変わらず、体の大きさに比例しない攻撃力が頼もしい保護者です♪
今回は街の側での狩り&採取ばかりだったので、依頼を完了させてもそこまでの大金はならなかった。持って帰って来たものは、低ランクの物ばかりだしね。
でも、私の今日の仕事は今からなんだ。
宿に戻ってお風呂で寛ぎ、みんなと一緒にごはんを楽しんだら作業を開始!
必要な物をインベントリから取り出して、少しでもたくさん複製できるように整理する。
薬の素材になる草花をある程度複製したら、今度は【製薬】。
今日は<麻痺薬>に挑戦だ。【製薬スキル】が教えてくれる情報を元に調合を重ねる。今回使うのは、今日採取した<ダチュラ>と<薬草>と<水>と<桃>。
ダチュラと水はわかるけど、麻痺をさせる薬に薬草を使うのはちょっと不思議。そして、果物の桃を使うのはもっと不思議! スキルが教えてくれているんだから、間違いはないだろうけどね。
とりあえずは、スキルが教えてくれた素材をそのまま普通に【製薬】。
「やった! 成功♪」
ごく普通に<麻痺薬>が出来上がる。
名前:麻痺薬
状態:良
備考:使った相手を麻痺させる。麻痺の時間は個体の大きさと摂取量により変化。 平均的なヒト種なら1gで30分ほど。
素材の全てに【クリーン】を掛けてみると、
名前:麻痺薬
状態:優
備考:使った相手を麻痺させる。麻痺の時間は個体の大きさと摂取量により変化。 平均的なヒト種なら0.2gで30分ほど
:後遺症はない。
に変化した。後遺症がないなら、狩りで得た獲物を食べる時に安心だね。
そして、普通の桃を<極桃>に変えてみたら、
名前:痛み止め
状態:優
備考:怪我や病で得る痛みを感じなくさせる。時間は120㎎で7日間。
:後遺症はない。
:劣化しにくい
なんだかとても良い物が出来てしまった。気がする。
どれくらいの有用性があるかわからないから、ちょっとギルドに行って教えてもらおうかな!
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