女神の代わりに異世界漫遊  ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~

大福にゃここ

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護衛旅 集落 1

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 朝起きてテントの外に出てみると、ハンモックの中で抱き合って眠る夫妻の姿があった。

 ハクやライムと一緒に楽しむつもりでゆったり目に編んでいたのが良かったのか、見た目は少し窮屈そうだけど、2人の寝顔はとても幸せそうだ。

 夫妻を起こさないようにそうっと朝ごはんの準備をしていると、ニールとスレイがゴブリンとホーンラビットの死骸を運んできてくれた。ゴブリンは頭が潰されているのでニールかスレイが、ホーンラビットはクビを搔っ切られているのでハクが狩ってくれたのだろう。

 何にも気が付かずにぐっすり寝ていた自分を少し恥ずかしく思うと同時に、私を起こすことなく私たちの眠りを守ってくれた従魔たちに今朝も感謝の気持ちが湧きあがる。

 今日の朝ごはんは何がいいかなぁ? おいしいものでたっぷりと労ってあげなきゃね!











 お肉が大好きなハク、甘い物や乳製品を喜ぶライム、野菜や果物が大好きなスレイとニール。

 みんな基本的には何でも喜んで食べてくれる良い仔たちなんだけど、それぞれに好みはある。だからみんなが満足するものを作るのは難しいんだけど、私には【インベントリ】があるからね! 保存している食べ物からみんなの好きそうなものを選んで出す。

 みんな同じメニューだけどハクにはオーク肉の竜田揚げを多めに、ライムには桃のフローズンヨーグルトを多めに、スレイとニールにはたっぷり野菜と卵のスープをお鍋ごとサーブする。これに炊き立て(インベントリって本当に便利だよね!)ごはんを付ければ朝ごはんの出来上がり♪

 主食と一汁一菜一デザートだけのちょっと寂しい朝ごはんだけど、文句を言うことなく嬉しそうに目を輝かせてくれるのが嬉しい。解体&魔石の回収作業を終わらせた夫妻もワクワクした表情で私が席に着くのを待ってくれているので、急いでテントなどをインベントリに放り込んでテーブルに移動した。











「………随分とボロボロ、だな?」

「外見だけで中は元気よ。(治したから)怪我一つしてないわ。見た目が悪いと問題ある?」

「いや、ないが……。じゃあ、これで引き取りは終了だ。細かな査定が澄んだら冒険者ギルドに連絡を入れるから、連絡を聞いたらこの札を持って速やかに裁判所へ行ってくれ。ご苦労さん!」

 旅に出て最初の集落の門の所で盗賊たちを引き取ってもらう。盗賊の身元確認や褒賞金の確認に2日ほど時間が掛かると言われたが、依頼人夫妻がゆっくりと町を見る時間も必要だから問題はない。

 ここで売り買いする商品を決める為の下調べに行くと言う夫妻と別れてから、私たちは冒険者ギルドへ向かった。今回は夫妻に素材を売っているから納品分はそんなにないんだけど、まあ、一応ね?

 門から真っ直ぐに大通りを進んで行くと左手に見える2階建ての建物。あまり大きくないギルドを見て、なんとなく(ここに来るまで強い魔物とも出会わなかったし、平和なところっぽいな)と思ったのは早計だった。

 ドアを開けるとほぼ同時に、

 ❝ドンッ❞

 後ろから力いっぱいにぶつかられ、

「あ? ここは女子供の遊びに来るような場所じゃねえんだよ! 邪魔だからさっさとどきな!」

 いきなり罵声を浴びてしまったからだ。

 えっと、こういうのをなんて言うんだっけ? ……そうそう、❝テンプレ❞だ。

 テンプレートなシーンにふさわしく、ここは私も一発カマシておくべきかな?

「ねえ、おじさん? ここはあなたのようにひ弱そうな男が来る場所じゃないのよ? 早くお家に帰って奥さまのお手伝いでもしていなさいな。 ……あっ! 依頼人だったのかしら? あなたのような男性がする依頼って言うと……、お家の玄関前に湧いてしまったスライム(ランクG)の退治かな? きっと頼りになるGランクの子供たちが受けてくれると思うから安心してね!」

 なんて、ね!
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