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第一章 追放対策
第四十四話
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刀夜の部屋を出た徹也と治伽と舞は、書庫に向かって歩いていた。シャーロットに礼を伝える為である。
だが、徹也達が歩いていると、前から見覚えのある人物が歩いてきた。向こうも徹也達に気づき、声をかけてくる。
「お疲れ様です。才無佐君に望月さんに小早川さん」
「クリスさんこそ、お疲れ様です」
徹也達に話しかけてきたのは、新しく騎士団団長となったクリスであった。ちょうどよかったと、徹也は思った。クリスにもまた、礼をしなければと思っていたからである。
「……今回は、ありがとうございました。クリスさん。色々していただいて……」
「私達を守ってくれてありがとうございました。クリスさん」
「あ、ありがとうございました!」
徹也に治伽、舞から立て続けに礼を伝えられたクリスは少し驚いたが、すぐに笑顔を浮かべてその礼を受け止めた。
「……いえ。当然のことですから。一応ですが、ヴァン・ルーカスは騎士団の牢獄に無事、収監しました」
「……そうですか。そういえば、クリスさんが団長になったんですよね?これからはクリス団長と呼んだほうが?」
徹也がそうクリスに言うと、何度も首を横に振ってそれを拒否した。顔を少し赤く染めていることから、照れくさかったのか、恥ずかしかったのだろう。
「そ、そんな風にかしこまらないでください!以前と同じように呼んでくれたらいいですから!」
「……ははっ。分かりました。じゃあ、行くところがあるので失礼します」
徹也は笑ってそう言ってから一礼し、治伽に舞と共に書庫に向かって歩き出した。だが、そんな徹也にクリスが待ったをかける。
「あ、ちょっと待ってください!そういえばですが、兄が呼んでいました。夜に財務大臣室に来てほしいと……」
「……そうですか。了解です。元々、尋ねたいと思ってましたし……」
「はい。よろしくお願いします。では、また」
クリスはそう伝え終えると、徹也達から去っていった。そんなクリスを見送った徹也達は、改めて書庫に向かって歩き始める。
「……というわけらしいから、夜開けといてくれ。ヘンリーさんのところに行く」
「私は構わないわ。舞は?」
「私も大丈夫!」
治伽と舞の答えを聞いた徹也は、二人に頷いてから前を向いた。すると、書庫の扉が徹也の目に入った。
徹也はそのまま更に前へ進み、書庫の扉にたどり着く。そして徹也は、書庫の扉を開いた。するとそこには、すでにシャーロットがいた。
シャーロットの方も、徹也達が書庫に入ってきたことに気付いた。すぐに椅子から立ち上がり、徹也達の方へとやってくる。
「徹也様!」
シャーロットはそう徹也の名前を叫ぶと、徹也に抱きついた。徹也はシャーロットのこの行動に驚き、更に照れて顔を赤くする。
だが、そんな徹也にシャーロットは更に深く抱きつき、徹也の胸の中に顔を埋める。それによって、徹也の顔はもっと赤く染まった。
「良かったです……!本当に……!ご無事で良かった……!」
シャーロットの泣きそうな言葉を聞いた徹也は、一瞬目を見開いたがすぐに微笑んでシャーロットに語りかける。
「……ああ。ちゃんと、生きて帰ってきた。お礼を言わせてくれ。シャーロットがいなければ、俺達は多分生きていなかった。ありがとう。本当に助かった」
「そんな……!私がしたことなんて、本の場所を教えたぐらいです!」
シャーロットはバッ、と顔を上げて徹也にそう言った。それに対して、徹也はこう思う。
(いや、教えてくれなかったらマジで死んでたと思うぞ……。現に魔物狩りでは、本がなければ対策が全く足りなかった。シャーロットがいなければ、その本をこの多くの本棚の中から探していたと思うと……)
徹也はチラリと本棚の方を見て、引きつった笑みを浮かべた。相変わらずの、馬鹿げた量である。もしこの中からなんの手がかりもなく探していたのかと思うと、地獄に思えた。
表情を戻した徹也はシャーロットの方に向き直り、改めて感謝を伝えた。
「それが助かったんだよ。すぐに調べられて、対策を考えられたのは、間違いなくシャーロットのおかげだ。だから、ありがとう」
「っ……!そ、そんな……!」
「私からもお礼を言わせて。ありがとうシャーロット」
「は、治伽……」
「私からもありがとう、って言いたいところなんだけど、シャーロットちゃんはいつまで徹也君にくっついてるのかな?」
舞にそう言われたシャーロットは一瞬ポカンとしたが、すぐに顔を赤く染めて徹也から離れた。徹也としても、このままシャーロットが抱きついたままだと困るので、舞の言葉はありがたかった。
……だが、舞の声は怖かったようだ。現に徹也の顔は、恥ずかしがっているシャーロットとは対象的に強張っていた。
「す、すいません徹也様!」
「い、いや……。それより、本当にありがとう。それを伝えたかったんだ」
「……はい。徹也様が無事で、本当によかったです……」
シャーロットは未だに顔を赤くしながらであるが、徹也達の礼をしっかりと受け取った。シャーロットのそんな答えを聞いた徹也は、小さく微笑んだ。
すると、書庫の扉が何者かによって開かれた。徹也達は一斉にその扉の方に視線を向ける。
「し、失礼します……」
「……優愛?」
書庫の中に入ってきたのは優愛であった。始めはひょっこりと顔だけを出していたが、徹也が気付いて声をかけると笑みを浮かべて徹也の方までやってくる。
「あ、いた!徹也君に治伽ちゃんに舞ちゃん!」
「な、何で優愛がここに?」
「クリスさんに聞いたの。徹也君達が書庫の方に向かったって。だから来たんだ。……そういえば、この女の子って誰なの?」
優愛は徹也にそう説明すると、シャーロットのことを問うた。そういえば優愛はシャーロットと面識がなかったか、と徹也は思い、シャーロットの方に手を向ける。
「ああ。そういえば、初対面だったか。彼女はシャーロット・フォン・タレン。このタレン王国の王女だ」
「え?お、王女さんなんだ……」
シャーロットが王女という説明を聞いた優愛は少し驚いていた。異世界召喚された日に一度見てはいるはずだが、当時優愛にはそんな余裕がなかったのだろう。
「はじめまして。シャーロット・フォン・タレンです。気軽にシャーロットと呼んでください。よろしくお願いしますね?」
「う、うん。私は光浦優愛。よろしくね?シャーロット……で、いいのかな?」
「はい!優愛!」
王女と聞いて少し萎縮していた優愛だったが、シャーロットの気さくな感じによって少し和らいだようだ。今は優愛もシャーロットもお互い笑みを浮かべて握手をしていた。
「……それで?俺達に何か用があるのか?」
優愛とシャーロットのお互いの紹介が終わったところで、徹也が優愛にそう問いかけた。優愛が自分達を探してここまで来たのなら、何か用でもあるのだろうと、徹也が考えたからである。
そして徹也の予想通り、優愛はその徹也の問に対して首を縦に振った。そして、徹也にこう伝える。
「うん。徹也君に会いたいなと思って来たの。あの後、大丈夫だったのかなって心配だったんだ」
「……ああ。そういうことか。俺は大丈夫だ。心配かけて悪かったな。……後、怪我治してくれて、ありがとう」
「……うん。当然のことだよ。でも、もう怪我してほしくないよ?徹也君が傷ついた姿を見るのは、苦しいの」
「……善処はする」
徹也から感謝を伝えられた優愛は頷いた後、徹也にそう訴えかけた。それに対して徹也は、頷いてそう言う。
そんな徹也と優愛のやり取りを見ていた治伽がゴホンっ、と咳払いをした。それに気付いた徹也と優愛は、治伽の方に視線を移す。
「……二人共。もうすぐ晩ごはんの時間よ。戻りましょう。ほら、舞も」
「お、おう……」
「……そうだね。行こっか」
「う、うん!遅れたら駄目だもんね!」
治伽が言ったその言葉に、徹也達が各々返していく。だが徹也は、治伽のその声が少し低かったことに疑問を抱いた。
(な、何か治伽……声低くね?機嫌でも悪いのか……?でも、何で機嫌が悪くなってるんだ……?)
声の低さから、治伽の機嫌が悪いと推測した徹也はそう考えていた。だが、何故機嫌が悪くなっているのかは、徹也には分からなかった。
これは考えても仕方がないと思った徹也は、書庫から出ようとしている治伽達の後について行く。そして、書庫から出る前に振り返って、シャーロットに声をかけた。
「……じゃあ、またな。シャーロット。今回は、本当に助かった」
「……はい。また、いらしてくださいね」
徹也の言葉に、シャーロットが顔を少し赤く染めながらそう言って、徹也を見送った。徹也はシャーロットの返事に頷きを返した後、治伽達と共に書庫から出ていった。
だが、徹也達が歩いていると、前から見覚えのある人物が歩いてきた。向こうも徹也達に気づき、声をかけてくる。
「お疲れ様です。才無佐君に望月さんに小早川さん」
「クリスさんこそ、お疲れ様です」
徹也達に話しかけてきたのは、新しく騎士団団長となったクリスであった。ちょうどよかったと、徹也は思った。クリスにもまた、礼をしなければと思っていたからである。
「……今回は、ありがとうございました。クリスさん。色々していただいて……」
「私達を守ってくれてありがとうございました。クリスさん」
「あ、ありがとうございました!」
徹也に治伽、舞から立て続けに礼を伝えられたクリスは少し驚いたが、すぐに笑顔を浮かべてその礼を受け止めた。
「……いえ。当然のことですから。一応ですが、ヴァン・ルーカスは騎士団の牢獄に無事、収監しました」
「……そうですか。そういえば、クリスさんが団長になったんですよね?これからはクリス団長と呼んだほうが?」
徹也がそうクリスに言うと、何度も首を横に振ってそれを拒否した。顔を少し赤く染めていることから、照れくさかったのか、恥ずかしかったのだろう。
「そ、そんな風にかしこまらないでください!以前と同じように呼んでくれたらいいですから!」
「……ははっ。分かりました。じゃあ、行くところがあるので失礼します」
徹也は笑ってそう言ってから一礼し、治伽に舞と共に書庫に向かって歩き出した。だが、そんな徹也にクリスが待ったをかける。
「あ、ちょっと待ってください!そういえばですが、兄が呼んでいました。夜に財務大臣室に来てほしいと……」
「……そうですか。了解です。元々、尋ねたいと思ってましたし……」
「はい。よろしくお願いします。では、また」
クリスはそう伝え終えると、徹也達から去っていった。そんなクリスを見送った徹也達は、改めて書庫に向かって歩き始める。
「……というわけらしいから、夜開けといてくれ。ヘンリーさんのところに行く」
「私は構わないわ。舞は?」
「私も大丈夫!」
治伽と舞の答えを聞いた徹也は、二人に頷いてから前を向いた。すると、書庫の扉が徹也の目に入った。
徹也はそのまま更に前へ進み、書庫の扉にたどり着く。そして徹也は、書庫の扉を開いた。するとそこには、すでにシャーロットがいた。
シャーロットの方も、徹也達が書庫に入ってきたことに気付いた。すぐに椅子から立ち上がり、徹也達の方へとやってくる。
「徹也様!」
シャーロットはそう徹也の名前を叫ぶと、徹也に抱きついた。徹也はシャーロットのこの行動に驚き、更に照れて顔を赤くする。
だが、そんな徹也にシャーロットは更に深く抱きつき、徹也の胸の中に顔を埋める。それによって、徹也の顔はもっと赤く染まった。
「良かったです……!本当に……!ご無事で良かった……!」
シャーロットの泣きそうな言葉を聞いた徹也は、一瞬目を見開いたがすぐに微笑んでシャーロットに語りかける。
「……ああ。ちゃんと、生きて帰ってきた。お礼を言わせてくれ。シャーロットがいなければ、俺達は多分生きていなかった。ありがとう。本当に助かった」
「そんな……!私がしたことなんて、本の場所を教えたぐらいです!」
シャーロットはバッ、と顔を上げて徹也にそう言った。それに対して、徹也はこう思う。
(いや、教えてくれなかったらマジで死んでたと思うぞ……。現に魔物狩りでは、本がなければ対策が全く足りなかった。シャーロットがいなければ、その本をこの多くの本棚の中から探していたと思うと……)
徹也はチラリと本棚の方を見て、引きつった笑みを浮かべた。相変わらずの、馬鹿げた量である。もしこの中からなんの手がかりもなく探していたのかと思うと、地獄に思えた。
表情を戻した徹也はシャーロットの方に向き直り、改めて感謝を伝えた。
「それが助かったんだよ。すぐに調べられて、対策を考えられたのは、間違いなくシャーロットのおかげだ。だから、ありがとう」
「っ……!そ、そんな……!」
「私からもお礼を言わせて。ありがとうシャーロット」
「は、治伽……」
「私からもありがとう、って言いたいところなんだけど、シャーロットちゃんはいつまで徹也君にくっついてるのかな?」
舞にそう言われたシャーロットは一瞬ポカンとしたが、すぐに顔を赤く染めて徹也から離れた。徹也としても、このままシャーロットが抱きついたままだと困るので、舞の言葉はありがたかった。
……だが、舞の声は怖かったようだ。現に徹也の顔は、恥ずかしがっているシャーロットとは対象的に強張っていた。
「す、すいません徹也様!」
「い、いや……。それより、本当にありがとう。それを伝えたかったんだ」
「……はい。徹也様が無事で、本当によかったです……」
シャーロットは未だに顔を赤くしながらであるが、徹也達の礼をしっかりと受け取った。シャーロットのそんな答えを聞いた徹也は、小さく微笑んだ。
すると、書庫の扉が何者かによって開かれた。徹也達は一斉にその扉の方に視線を向ける。
「し、失礼します……」
「……優愛?」
書庫の中に入ってきたのは優愛であった。始めはひょっこりと顔だけを出していたが、徹也が気付いて声をかけると笑みを浮かべて徹也の方までやってくる。
「あ、いた!徹也君に治伽ちゃんに舞ちゃん!」
「な、何で優愛がここに?」
「クリスさんに聞いたの。徹也君達が書庫の方に向かったって。だから来たんだ。……そういえば、この女の子って誰なの?」
優愛は徹也にそう説明すると、シャーロットのことを問うた。そういえば優愛はシャーロットと面識がなかったか、と徹也は思い、シャーロットの方に手を向ける。
「ああ。そういえば、初対面だったか。彼女はシャーロット・フォン・タレン。このタレン王国の王女だ」
「え?お、王女さんなんだ……」
シャーロットが王女という説明を聞いた優愛は少し驚いていた。異世界召喚された日に一度見てはいるはずだが、当時優愛にはそんな余裕がなかったのだろう。
「はじめまして。シャーロット・フォン・タレンです。気軽にシャーロットと呼んでください。よろしくお願いしますね?」
「う、うん。私は光浦優愛。よろしくね?シャーロット……で、いいのかな?」
「はい!優愛!」
王女と聞いて少し萎縮していた優愛だったが、シャーロットの気さくな感じによって少し和らいだようだ。今は優愛もシャーロットもお互い笑みを浮かべて握手をしていた。
「……それで?俺達に何か用があるのか?」
優愛とシャーロットのお互いの紹介が終わったところで、徹也が優愛にそう問いかけた。優愛が自分達を探してここまで来たのなら、何か用でもあるのだろうと、徹也が考えたからである。
そして徹也の予想通り、優愛はその徹也の問に対して首を縦に振った。そして、徹也にこう伝える。
「うん。徹也君に会いたいなと思って来たの。あの後、大丈夫だったのかなって心配だったんだ」
「……ああ。そういうことか。俺は大丈夫だ。心配かけて悪かったな。……後、怪我治してくれて、ありがとう」
「……うん。当然のことだよ。でも、もう怪我してほしくないよ?徹也君が傷ついた姿を見るのは、苦しいの」
「……善処はする」
徹也から感謝を伝えられた優愛は頷いた後、徹也にそう訴えかけた。それに対して徹也は、頷いてそう言う。
そんな徹也と優愛のやり取りを見ていた治伽がゴホンっ、と咳払いをした。それに気付いた徹也と優愛は、治伽の方に視線を移す。
「……二人共。もうすぐ晩ごはんの時間よ。戻りましょう。ほら、舞も」
「お、おう……」
「……そうだね。行こっか」
「う、うん!遅れたら駄目だもんね!」
治伽が言ったその言葉に、徹也達が各々返していく。だが徹也は、治伽のその声が少し低かったことに疑問を抱いた。
(な、何か治伽……声低くね?機嫌でも悪いのか……?でも、何で機嫌が悪くなってるんだ……?)
声の低さから、治伽の機嫌が悪いと推測した徹也はそう考えていた。だが、何故機嫌が悪くなっているのかは、徹也には分からなかった。
これは考えても仕方がないと思った徹也は、書庫から出ようとしている治伽達の後について行く。そして、書庫から出る前に振り返って、シャーロットに声をかけた。
「……じゃあ、またな。シャーロット。今回は、本当に助かった」
「……はい。また、いらしてくださいね」
徹也の言葉に、シャーロットが顔を少し赤く染めながらそう言って、徹也を見送った。徹也はシャーロットの返事に頷きを返した後、治伽達と共に書庫から出ていった。
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