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第1章 迷子の子狐とたまごサンド
24.子狐とごはん
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『おお、人気商品だけあって良い味付けじゃ。パンもふんわりして美味いのう!』
『夏也の作った方は、焼いてあるんだね』
シュンは私の作ったサンドイッチから摘んでくれていた。
『うん。冷凍パンだったからトーストしてから挟んだんだ。キャベツもそのまま食べたかったから千切りにして挟んでみたけど』
『うん、柔らかくて美味しいよ!』
膝の上がもぞもぞするので、下を見ると、子狐が身を乗り出して、不思議そうにポトフの皿に顔を近づけていた。
『お、興味ありかな?』
私はスプーンにスープとキャベツを少しすくって、子狐の口元まで運んでみた。
彼はすんすんとスプーンを嗅ぐと、ふいと横を向いてしまった。
『駄目かぁ……残念』
私は仕方なくそれを自分の口に入れた。キャベツの甘味がブイヨンの風味と良く合って美味しく仕上がっていた。
『この美味さが分からんとは可哀想な奴め』
神様もポトフのウインナーとキャベツをすくって食べている。
『君にはやっぱりこっちかな?』
私はゆで卵を取り上げて殻を剥き始めた。すると突然、子狐は卓袱台の上によじ登って進撃を始めてしまった。
『あっ、ちょっと……!』
『夏也の作った方は、焼いてあるんだね』
シュンは私の作ったサンドイッチから摘んでくれていた。
『うん。冷凍パンだったからトーストしてから挟んだんだ。キャベツもそのまま食べたかったから千切りにして挟んでみたけど』
『うん、柔らかくて美味しいよ!』
膝の上がもぞもぞするので、下を見ると、子狐が身を乗り出して、不思議そうにポトフの皿に顔を近づけていた。
『お、興味ありかな?』
私はスプーンにスープとキャベツを少しすくって、子狐の口元まで運んでみた。
彼はすんすんとスプーンを嗅ぐと、ふいと横を向いてしまった。
『駄目かぁ……残念』
私は仕方なくそれを自分の口に入れた。キャベツの甘味がブイヨンの風味と良く合って美味しく仕上がっていた。
『この美味さが分からんとは可哀想な奴め』
神様もポトフのウインナーとキャベツをすくって食べている。
『君にはやっぱりこっちかな?』
私はゆで卵を取り上げて殻を剥き始めた。すると突然、子狐は卓袱台の上によじ登って進撃を始めてしまった。
『あっ、ちょっと……!』
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