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第2章 魔王様バイトをはじめる
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ご主人に一体何と説明すれば良いのだろうか。俺は頭を抱えて途方に暮れた。
「だがこうしてしまえば、我々がいちいちまとめたり、面倒な作業をしなくて済むだろう?」
マオは俺の様子を見て、少し気遣うように俺の顔を覗き込んだ。
「お前が良かれと思ってやったのは分かるけど、人間界には人間界の手順やルールがあるんだ。次からは魔法を使う前に俺に相談してくれ……」
「ふむ……人間とは面倒なものだな……」
ちょっとだけしょんぼりしてしまったマオは一旦置いておいて、この事態をどう処理すべきか、俺は頭を巡らせた。
(確か、いずれ解体するつもりだとは、電話でも言ってたよな……)
俺は解体業者のサイトを携帯で調べ、なんとなくだが相場の値段を確認した。そして、ご主人の携帯に電話を掛ける。
「あ、ご旅行中すいません、碓氷です……」
ご主人は直ぐに電話に出てくれた。
「あの、倉庫の件なんですけど、良かったら本の片付けだけじゃなく、倉庫の解体までやらせていただけませんか? 実は知り合いの仕事に空きが出来て、今なら安く作業してくれるって言ってまして……ええ、ええ、大丈夫です。本の片付けも手伝って貰えるのですぐ終わらせます!」
魔王は隣で、静かに俺の様子を見守っている。
「作業時は音も出ますし、お留守の時にまとめてやってしまった方が良いかと思うんですよ。例えばこのくらいのお値段でいかがでしょう?」
俺が相場の七割程度の金額を提示すると、ご主人は二つ返事で了解してくれた。
「……はい、では明後日現地確認いただいた上で、お支払いは僕経由でしますのでまとめて……はい、ではご旅行楽しんでください! 失礼します!」
上手く話がまとまり、俺は一安心して電話を切った。
「今朝も使っていたが、それは何だ?」
マオは不思議そうに、俺の携帯を見つめている。
「え? ああ、携帯電話だよ。離れた場所に居る人間同士会話したり、メッセージを送ったり、調べ物なんかも出来るんだ」
「人間界にも魔道具が有るのだな」
「んー、魔法ではないんだけど……」
まあ、マオと同じように大昔の人が今の携帯電話を見たら、やっぱり魔法のように感じるのだろう。
「とりあえず、ここの件は何とかなったから、灰だけ片付けとくか」
俺達は、物置が爆散した痕跡を残さないよう、掃除用具入れから箒を借りて灰を集めた。マオも反省しているのか、大人しく箒を使って掃除している。
その後、集めた灰はマオに魔法で穴を掘らせて埋めてしまった。
「よし、適度に使えば魔法も結構便利だな。これでおっけー!」
「ふふ、そうだろう」
少しは面目を取り戻せたようで、マオは嬉しそうだった。
午後からはコンビニのバイトが入っていたが、良くも悪くもマオが午前の仕事を一瞬で片付けてくれたので、まだだいぶ時間がある。
「んー、昼までどーすっかな。通り道だし、飯がてらまどろみに顔出してみようかな……森田さん新しいバイト探してたし、お前を紹介してみるか? あ、あとコンビニの方も、店長にマオの面接お願いしとかなきゃな」
「?」
いっぺんに呟いたせいで、マオはよく分かっていない様子だったが、俺は構わずコンビニに電話を掛けた。
「あ、店長、おはようございます。実はバイトの募集で紹介したい友達がいまして……」
「だがこうしてしまえば、我々がいちいちまとめたり、面倒な作業をしなくて済むだろう?」
マオは俺の様子を見て、少し気遣うように俺の顔を覗き込んだ。
「お前が良かれと思ってやったのは分かるけど、人間界には人間界の手順やルールがあるんだ。次からは魔法を使う前に俺に相談してくれ……」
「ふむ……人間とは面倒なものだな……」
ちょっとだけしょんぼりしてしまったマオは一旦置いておいて、この事態をどう処理すべきか、俺は頭を巡らせた。
(確か、いずれ解体するつもりだとは、電話でも言ってたよな……)
俺は解体業者のサイトを携帯で調べ、なんとなくだが相場の値段を確認した。そして、ご主人の携帯に電話を掛ける。
「あ、ご旅行中すいません、碓氷です……」
ご主人は直ぐに電話に出てくれた。
「あの、倉庫の件なんですけど、良かったら本の片付けだけじゃなく、倉庫の解体までやらせていただけませんか? 実は知り合いの仕事に空きが出来て、今なら安く作業してくれるって言ってまして……ええ、ええ、大丈夫です。本の片付けも手伝って貰えるのですぐ終わらせます!」
魔王は隣で、静かに俺の様子を見守っている。
「作業時は音も出ますし、お留守の時にまとめてやってしまった方が良いかと思うんですよ。例えばこのくらいのお値段でいかがでしょう?」
俺が相場の七割程度の金額を提示すると、ご主人は二つ返事で了解してくれた。
「……はい、では明後日現地確認いただいた上で、お支払いは僕経由でしますのでまとめて……はい、ではご旅行楽しんでください! 失礼します!」
上手く話がまとまり、俺は一安心して電話を切った。
「今朝も使っていたが、それは何だ?」
マオは不思議そうに、俺の携帯を見つめている。
「え? ああ、携帯電話だよ。離れた場所に居る人間同士会話したり、メッセージを送ったり、調べ物なんかも出来るんだ」
「人間界にも魔道具が有るのだな」
「んー、魔法ではないんだけど……」
まあ、マオと同じように大昔の人が今の携帯電話を見たら、やっぱり魔法のように感じるのだろう。
「とりあえず、ここの件は何とかなったから、灰だけ片付けとくか」
俺達は、物置が爆散した痕跡を残さないよう、掃除用具入れから箒を借りて灰を集めた。マオも反省しているのか、大人しく箒を使って掃除している。
その後、集めた灰はマオに魔法で穴を掘らせて埋めてしまった。
「よし、適度に使えば魔法も結構便利だな。これでおっけー!」
「ふふ、そうだろう」
少しは面目を取り戻せたようで、マオは嬉しそうだった。
午後からはコンビニのバイトが入っていたが、良くも悪くもマオが午前の仕事を一瞬で片付けてくれたので、まだだいぶ時間がある。
「んー、昼までどーすっかな。通り道だし、飯がてらまどろみに顔出してみようかな……森田さん新しいバイト探してたし、お前を紹介してみるか? あ、あとコンビニの方も、店長にマオの面接お願いしとかなきゃな」
「?」
いっぺんに呟いたせいで、マオはよく分かっていない様子だったが、俺は構わずコンビニに電話を掛けた。
「あ、店長、おはようございます。実はバイトの募集で紹介したい友達がいまして……」
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