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しおりを挟むこれはダメだ
「ちょ、千秋
誠、一旦こっちきたほうがいいかも」
「え~何で??
いやーだー
誠はここの席がいいんだもんね?」
千秋は誠の腕に手を回し、行かせようとしない
「別にどっちでもいいけど」
「冷たい!!
冷たい男はもてないよ」
「ん?モテてるけど」
「ムカつく
モテ男なんてムカつく~」
千秋は誠から離れて再び酒を飲む
「千秋、そろそろ水入れろ」
手元からグラスを取り上げると、元からうるんでた瞳がさらに潤む
「そんな目してもダメ」
「んー、はるやぁ~」
席を移動して俺のところにくると、抱きついてきた
足がもつれたのかそのまま俺の方に倒れ込み俺の膝の上に勝手に乗ってくる
「わあっ、来ちゃった~」
「何笑ってんの
まじでどいて」
「やだ
ぎゅーして」
誠はこの光景を見て呆然としている
「いや、どういうこと?」
「こいつ酒癖悪いから」
「酒癖悪いとか言わないで」
俺に強く抱きつきながら、耳を触ってくるし正直千秋の顔は今だいぶエロくなっている
そんな状態で耳なんて触られたらこっちの身がもたない
おれは女好きなのに、男が可愛いとかエロいなんて思うと思わなかった
「春也、眠い…」
「お願いだから寝ないで」
「うん…寝ない…」
千秋を膝の上からどかして、一旦恐る恐る携帯を確認する
めちゃくちゃ怖い
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