【R18】平凡な男子が女好きのモテ男に告白したら…

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それに空を見てみると曇っていて雨が降りそうな天気
あの時のことが少しだけ頭によぎった

図書館に向かうとなぜかまだ電気はついていた
そっと扉を開けたけど、またその扉を閉じそうになった、なぜなら…




「えっ、河田くんどうしたの？」


悪いことは携帯を忘れたことだけじゃなかったよう
そこにはいたのはこの間、俺に告白してきた先輩


この人はあれ以来、鬱陶しさを感じるくらい絡んでくる

俺を見かけては周りから気づかれないように、手を振ったり話しかけたり9割ほどは無視してるけど全く止める様子もない


「いえ、別に
ちょっと忘れ物が」


この人とはあまり話したくないから適当にあしらう
携帯を置いていたはずの場所を探しても見当たらない


「何か探してるの？
一緒に探すよ！」


「いいです」


いいですと言ったのに先輩は席を立って俺と共に周辺を探し出す
何を探すかも言ってないのに
ただのお人好し

机の上や床を見て探すと椅子の上に置いてあった
多分落ちていた携帯を誰かが椅子の上に置いておいてくれたのだろう


「河田くん見つかった？」

「はい、見つかったんで帰ります」


この人と一緒にいたら永遠に話しかけられるかもしれないし、また変なことも言い出すかもしれない

早く帰るのが1番いい


「あ、そうなの
またね」


その言葉を無視して図書室を出ようと扉に手をかけると


「あ！河田くん！」

「…何すか？？」


せっかく帰ろうとしたのにまた呼び止められる
またくだらない話をされるのかと思いついイラついてしまう


「またなんか落としたよ！」



後ろを振り返ると、床に落ちていたのは俺の開いた状態の学生証
先輩が拾い上げて俺の学生証を一瞬みると驚いた顔を知ってこっちを見る


「何ですか？」

「河田くんって今日誕生日なの？？」


本当に最悪
よりによってこの人に知られてしまうなんて
好きな人ならまだしもよりによって俺の嫌いな人