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しおりを挟む「何やってんの、千秋さん
欲情しちゃった?」
「意地悪だ」
「ごめんね
生まれた時から性格ねじ曲がってるもんで」
中々離れようとしない僕を臣は無理に引き剥がすわけでもなく、“よいしょ”という声と共に僕をおんぶした状態で立ち上がる
「帰るんじゃないの?」
「臣が意地悪するから帰れない」
臣の広い背中に顔を擦り付けると、美しい顔をこっちに向けた
「じゃあどうすればいい?」
「こうすればいい」
臣の顔に近づいて、僕は唇を重ねる
さっきのフレンチキスとは違う
唇を重ね舌を伸ばし、臣の唇を舐めるとすぐに口が薄く開いた
そして舌を口内に差し込むと臣の舌が絡まってくる
歯列や舌を吸われ、一気に身体の体温は上がった
キスをしているだけなのにこんなに気持ちいい…
ぼーとした意識の中で唇は離れ、臣はもう一度僕にキスをする
「あー、顔が蕩けちゃってるね」
臣は僕を床に下ろすけど、うまく立てなくて床に座り込む
すると、臣が僕の足の間に入り込むと僕の股の辺りに手をそっと這わしてくる
「んんっ」
「こんなんで勃っちゃったの??」
「……うん」
僕の頬をそっと撫でた後、臣は僕の服の隙間に手を入り込ませて背中を指でツーっと撫でる
くすぐったさではない別の感覚が身体に襲ってきて臣の手を掴んで止める
「だ、だめだって」
「わかってる
ちょっと遊ぶだけね」
「…あそぶってなに」
「いい子だからおててどかそうねえ」
僕の掴んでいる手をあっさりと外すと、今度は背中に這わしていた手を服の中で素肌を撫でながら移動させる
その度に漏れそうになる声を口元を手のひらで抑えて声が出ないようにする
それを見た臣が、何かを企んだような微笑みを浮かべて僕のお腹を背中と同じように指を這わせた
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