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しおりを挟む「やっぱり!!!」
毛布の中に居たのは臣ではなく誠
上半身はなぜか裸で程よく筋肉のついたスタイリッシュな体が露わになっている
下は履いてるのかと恐る恐る確認してみると、臣がよく履いているスウェットを履いていた
誠は目を閉じたまま、体をブルッと震わせて両腕を交差して自分の身体を抱き締めるようなポーズをとる
更に驚いたことに、その隣には臣が寝ていた
誠に背中を向けて、スヤスヤと寝息を立てている
臣は上下ともに服を着ていたけど、だから良かったというわけではない
それに誠が上半身裸で何で下だけ臣の服を着ているのかということも気になるし…
この2人!!やっぱり昨日の僕の勘が当たっていたんじゃ……!
僕はベッドの上にのぼり2人の間に、無理矢理体を差し込みその場に座り込む
「2人とも起きろ!!」
2人の腕を手のひらで叩くと、ようやく目を覚まして僕の方を寝ぼけ眼で見つめた
「あ、千秋先輩おはよ」
「おはようじゃない!」
「あれ?千秋さん?
またいるね」
またいるねはこっちのセリフだ!といいたい気持ちを抑えて、誠の方をじっと睨みつける
昨日の夜一体2人は何をしてたんだろ…
「何、俺の方見つめてんの?
そんなに俺の裸興味ある?」
誠は片方の口角をクイっと上げると、前髪をかき上げた
悔しいけどかっこいいと思ってしまっている自分に、それどころじゃないと言い聞かせるよう頬を軽く叩いた
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