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しおりを挟む「ぅんっ」
見つめ合うたびに唇が重なる。
「本当に可愛いね」
僕の髪を優しく撫でた後、前髪を指先で避けると額と唇にキスをされる。
「臣、さっきからどうしたの?」
止まることなくキスをしてこようとしてくる臣の頬を両手で挟んで問いかけると、首を傾げて僕のことを見てくる。
なんとも可愛らしい仕草に僕は思わず片手で口を塞ぐ。
女の子が推しというものを見て、騒ぐ理由がわかる。これほどの破壊力があるのか。
僕が手で口を塞いだ途端、何故か臣の眉間には皺がよった。
「臣?」
「なにそれ?俺とキスしたくないってこと?
そんなことしたらキスできないんだけど」
「え??」
僕の口元にかぶさっていた手を強引にどかし、荒々しく唇を重ねる。
離れようとしても後頭部に回れされた手に力が込められて感情をぶつけるようなキスがされる。
角度を変えて何度も口付けられているうちに僕の口の中から唾液が溢れ、離れると唇から銀色の糸が二人を繋ぐ。
周りの空気を全て吸い込むような勢いで息をついていると、臣の手が僕の服の隙間へと入り込み、背中を指でなぞられてその刺激に背中を反らせた。
「んんっ」
「気持ちいいの?」
「ちがっ」
否定をしようとしたのに、臣が間髪入れずに僕の背中をもう1度指でなぞった。
まるで気持ちいいと証明しているように、背中に痺れるような刺激が襲ってくる。
「ねえ、千秋先輩の全身舐めていい?」
耳元でそんなことを囁かれて勢いよく首を横に振る。
「い、いや
だめに決まってっ!」
そう言っている間にも強引に服を鎖骨付近まで捲り上げられた。
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