好きな人の好きな人

ぽぽ

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「てか、こんなことしてたら俺、君の男に怒られちゃんですけど?」

「君の男?誰?私彼氏なんていないよ?
蒴ちゃん一筋だから」

「それを君の男って言ってるんですけど」

「蒴ちゃんは私の男じゃないよ
私だけが独占したいけど、蒴ちゃんがそれを嫌がるもん」

「ふうん、俺はあいつが嫌がってるとも思えないけどね。
それに、こんな可愛い子なら独占されてもいいと思うけど。」

「え??」


その言葉に菫は思わず、恭弥の方を振り返る。
膝の上に座っているから当たり前だが、あまりの顔の近さに驚いてしまう。


「まあ、嘘だけど」

「わかってた…」

「そう言いながら拗ねた顔すんのやめない??」


菫の膨れる頬に恭弥が手を這わせてつぶす。
そんなことをしていると、蒴が戻ってきた。
菫たちの姿を確認すると、冷たい目に変わる。


「2人で何やってんの?」

「ん?蒴が痛がる菫を放置していったから俺が慰めてやってんの」


恭弥は今頃になって、菫のぶつけた頭をわざとらしく撫でる。
しかし、蒴の代わりに慰めてもらっていたというのは事実だ。菫は否定することなく、蒴の方を見る。


「菫、戻っておいで」

「うん!戻る!」

「は?お前、俺を都合のいい男して扱うとか贅沢なんだよ」


恭弥は菫の腹部に回していた腕に力を込めて、離れられないようにする。


「さっきまでめんどくさいとか言ってたじゃん!」

「それとこれは別だろ」

「一緒だよ!」


2人で言い合いをしていると、蒴がワインを一口飲み込んでグラスをテーブルに置く。
その姿があまりにも優雅で菫が見惚れそうになる。


「菫、俺の膝の上は嫌だ?」

「え?!蒴ちゃんの膝の上…??」

「そうだよ、おいで」


菫は吸い寄せられるように蒴の元に向かい、まずは立ったまま首元に抱きつくと、太ももの下あたりに手を這わされて引き寄せれる。前に倒れた勢いで蒴の膝の上に跨ってしまう。

「蒴ちゃん、重くない?
大丈夫?」

「重くないよ」

「そっか、良かった…」


菫は頬を緩ませながら、蒴の首元にさらに強く抱きついた。
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