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秋は変化……
班分けとミッションジャッキ
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土曜日がやって来た。
遂に結衣の移植作業の開始だよ。
あんまりみんなの車でゾロゾロ行くと、邪魔になるから、結衣のサニーと、優子のR32に分乗して、解体屋さんへと到着した。
「おはようございまーす!」
いつも元気よくをモットーにしている私ららしく、元気よく挨拶すると、おじさんが事務所から顔を出して
「おおーっ!来たねぇ、もう、いつもの如く、好きにやっちゃってていいよぉー!」
と、いつものおじさんにすっかり戻っていた。
さてと、ガレージに入って、まずは結衣、どう進めるの? と訊くと
「まずは、みんなでATミッションを外してから、次に、元の2ドアからミッションを外して……」
と、行き当たりばったりの極みみたいなことを言い出したので、私と柚月はほぼ同時に
「ちょっと待ったー!」
と言ってしまった。
しょうがないな、柚月言っちゃって。
「そんな事してたらさ~、卒業式にすら間に合わなくなるよ~。まずは、班分けでしょ~、2ドアの分解班と、4ドアの準備班」
そうそう、そうじゃないとさ、凄く非効率的じゃん。
折角5人いるのに、全員でミッション脱着にかかったって、2~3人余るのは、部車のクラッチ交換見てれば分からない?
だから、余る人員で先に2ドアのバラし作業やるの。
ミッションは最後でいいから、他に足回りだとか、室内とかで使う物とかないの? それに、4ドアのライトは標準ライトだけど、それで良いの?
ホラ、全然準備できてないじゃん!
こういう準備をテキパキこなせるように、この間、部の作業で監督やって貰ったのに、全然生かされてないじゃん。
じゃぁ、悠梨は、2ドアのオーディオとスピーカー外しちゃって、リアのアクティブバイパスキャンセルのハーネスもね。
優子は、グローブボックスと、サンバイザー、それ終わったら、結衣と合流してライト外しね。
よし、柚月、オートマ抜くよ。
なに? 私の口から、そんな言葉が出るとは思わなかった、だって?
そんな訳の分からない感想言う前に、手を動かそうよ。
まずは、4ドアをリフトで持ち上げるんだよ。
最初にやるのは、ミッションとプロペラシャフトの切り離し。
それから、最初に結衣の確認しなくちゃいけないのは、ラジエーターをどっちにするのかだよね。
「ラジエーターって~?」
柚月が、とぼけたように訊いてくるので
柚月さ、ATのラジエーターには、ATFのオイルクーラーが含まれてる場合が殆どでしょ?
だから、MTに載せ替える場合に、そのまま使うか、MT用のラジエーターにするかを考えないと、ラジエーターのラインの殺し作業とかが入って来るでしょ?
「そうだね~」
私、思うに、AT車に中古のMTミッションだけ買ってきて載せ替えるんじゃないから、ラジエーターも換えた方が良いと思うんだよ。
だってさ、そういうこと言うと、『そのラインを使ってエンジンオイルのオイルクーラーに流用する』とか言う人がいるんだけどさ、そういうことを言う人に限って、エンジンのオイルライン作るのが、めんどくさいとか、容量が思ったより小さいからとか言って、やらない人が多いからさ。
そう言うと、柚月は、ぽかんとして、口を半開きにして
「そうだったね~」
って、言うんだよ。
だから、私言ったのよ。
ぶっちゃけさ、これって、兄貴の受け売りだからね。
私レベルに言われてどうすんのさ。
ってね。
じゃぁ、始めよっか。
まずは、プロペラシャフトを抜いちゃおう。
プロペラシャフトは2分割で前側と後ろ側があるんだけど、MT用とAT用は、前側だけが違う車種が多いから、最低、前側だけでも交換しないといけないんだよね。
柚月どしたの?
なんで長さが違うのかって? 見れば分かるけど、MTに比べてATの方がミッション長が長いケースが多いから、となると、プロペラシャフトの長さも変わってくるし、MTに比べて、ATのシャフトの方が細いケースも多いから、やっぱりプロペラシャフトの交換は必須なんだよ。
なんでそこに詳しいのかって?
あぁ、この作業は兄貴がしょっちゅうやってたからね。
ローレル、セフィーロ、マークIIにスープラ、ソアラ、セリカ、カリーナ……って、ホントに兄貴は、ミッションの載せ替えやってたからさ、もう、この手の作業を嫌って程、目にしたもんだよ。
よーし、柚月が順調にプロペラシャフトを外したら、ミッションの後端から、ミッションオイルが出てくるから、漏れ止めキャップをつけて、これでプロペラシャフトから、ミッションを分離したね。
今度は、上の方からミッションに繋がっている、薄い板を外してるよ。なんかさ、アイスの棒の金属板みたいな形状だよね。
柚月、これなに? え? これが、コントロールロッドだって? なになに? 室内でP-R-N-D-3-2-1ってレバーを動かした際に、その動きをAT本体に伝える働きをしてるんだって? こんなアイスの棒みたいな細くて薄い板で?
柚月はトルクコンバーターを外すから、私はオイルクーラーの配管を外してくれって? 良いよ。
ラジエーターからミッションに向かって伸びてる配管があるから、サクッと外して、互いから液が漏れて来ないように配管をUターンさせちゃおっと。
どう? 柚月、いっちゃう?
いく? ミッションジャッキ準備してもう抜ける? って、その前に、カプラーがいくつか刺さってるから外すと、これがATの電子制御の部分なんだね。
これでいけるね。
よし、この作業は危険だから、みんなを呼んで来てやろう。
マウントも緩めたから、せーので、後ろに抜いてミッションジャッキの上に落とすよ。
いつも兄貴がやる時、友達が2~3人来て、全員でATを引き抜いてたくらい、重いからね、マジでやってね。
それで優子さ、優子はみんながミッション抜いた後、例えば配線や配管に引っかかりそうだったら、どかしていってくれない?
優子はミッション持ち上げ班だと、体力的にきつそうだからさ。
「せーのぉ!」
残りの4人で、ATミッションを力一杯引っ張ってみたけど、やっぱり、ATのミッション重っ! 結構、滅法引っ張ったり、揺らしたりしたけど、なかなか抜けてこなくて大変だったよ……。
ようやく抜けたけど、柚月と結衣の、体力バカコンビがいなかったら、恐らく、抜けた瞬間に、床に向かって落としちゃったねって、自信持って言えるくらい、凄く重かったんだ。
その甲斐あって、ATのミッションは見事外れて、ミッションジャッキで地上へと降りたよ。
思うけどさ、ミッションジャッキって、偉大だよね。私、これが無かったら、ミッションの脱着なんて、マジでできないもん。重くて持ち上がらないし、支えられないしさ。
え? それ以前に、いつの間にか、ミッションの脱着を自分でやろうなんて気になって、偉いなぁ……だって?
違うよ! 別に、やりたくてやるって、意味じゃなくて、今日みたいに渋々やらなくちゃならなくなった時の話をしてるんだよ。
「普通は、渋々でも、ミッションの脱着をやるJKは、いないと思うぞ」
悠梨、それはド正論だけどさ、現に今、ミッション外しの手伝いをした悠梨が言うと、とても白々しく聞こえるんだよな~。
まぁ、とにかく、ATミッションの本体が外れただけで、まだまだやる事はたくさんあるからさ、他の作業にみんな戻ろうよ。
──────────────────────────────────────
■あとがき■
お読み頂きありがとうございます。
多数の評価、ブックマーク頂き、大変感謝です。
この暑さの中でも、創作の励みになります。
次回は
最初に大物のATミッションが抜けた4ドア。
しかし、まだまだ細かい作業は続くのだった……。
お楽しみに。
遂に結衣の移植作業の開始だよ。
あんまりみんなの車でゾロゾロ行くと、邪魔になるから、結衣のサニーと、優子のR32に分乗して、解体屋さんへと到着した。
「おはようございまーす!」
いつも元気よくをモットーにしている私ららしく、元気よく挨拶すると、おじさんが事務所から顔を出して
「おおーっ!来たねぇ、もう、いつもの如く、好きにやっちゃってていいよぉー!」
と、いつものおじさんにすっかり戻っていた。
さてと、ガレージに入って、まずは結衣、どう進めるの? と訊くと
「まずは、みんなでATミッションを外してから、次に、元の2ドアからミッションを外して……」
と、行き当たりばったりの極みみたいなことを言い出したので、私と柚月はほぼ同時に
「ちょっと待ったー!」
と言ってしまった。
しょうがないな、柚月言っちゃって。
「そんな事してたらさ~、卒業式にすら間に合わなくなるよ~。まずは、班分けでしょ~、2ドアの分解班と、4ドアの準備班」
そうそう、そうじゃないとさ、凄く非効率的じゃん。
折角5人いるのに、全員でミッション脱着にかかったって、2~3人余るのは、部車のクラッチ交換見てれば分からない?
だから、余る人員で先に2ドアのバラし作業やるの。
ミッションは最後でいいから、他に足回りだとか、室内とかで使う物とかないの? それに、4ドアのライトは標準ライトだけど、それで良いの?
ホラ、全然準備できてないじゃん!
こういう準備をテキパキこなせるように、この間、部の作業で監督やって貰ったのに、全然生かされてないじゃん。
じゃぁ、悠梨は、2ドアのオーディオとスピーカー外しちゃって、リアのアクティブバイパスキャンセルのハーネスもね。
優子は、グローブボックスと、サンバイザー、それ終わったら、結衣と合流してライト外しね。
よし、柚月、オートマ抜くよ。
なに? 私の口から、そんな言葉が出るとは思わなかった、だって?
そんな訳の分からない感想言う前に、手を動かそうよ。
まずは、4ドアをリフトで持ち上げるんだよ。
最初にやるのは、ミッションとプロペラシャフトの切り離し。
それから、最初に結衣の確認しなくちゃいけないのは、ラジエーターをどっちにするのかだよね。
「ラジエーターって~?」
柚月が、とぼけたように訊いてくるので
柚月さ、ATのラジエーターには、ATFのオイルクーラーが含まれてる場合が殆どでしょ?
だから、MTに載せ替える場合に、そのまま使うか、MT用のラジエーターにするかを考えないと、ラジエーターのラインの殺し作業とかが入って来るでしょ?
「そうだね~」
私、思うに、AT車に中古のMTミッションだけ買ってきて載せ替えるんじゃないから、ラジエーターも換えた方が良いと思うんだよ。
だってさ、そういうこと言うと、『そのラインを使ってエンジンオイルのオイルクーラーに流用する』とか言う人がいるんだけどさ、そういうことを言う人に限って、エンジンのオイルライン作るのが、めんどくさいとか、容量が思ったより小さいからとか言って、やらない人が多いからさ。
そう言うと、柚月は、ぽかんとして、口を半開きにして
「そうだったね~」
って、言うんだよ。
だから、私言ったのよ。
ぶっちゃけさ、これって、兄貴の受け売りだからね。
私レベルに言われてどうすんのさ。
ってね。
じゃぁ、始めよっか。
まずは、プロペラシャフトを抜いちゃおう。
プロペラシャフトは2分割で前側と後ろ側があるんだけど、MT用とAT用は、前側だけが違う車種が多いから、最低、前側だけでも交換しないといけないんだよね。
柚月どしたの?
なんで長さが違うのかって? 見れば分かるけど、MTに比べてATの方がミッション長が長いケースが多いから、となると、プロペラシャフトの長さも変わってくるし、MTに比べて、ATのシャフトの方が細いケースも多いから、やっぱりプロペラシャフトの交換は必須なんだよ。
なんでそこに詳しいのかって?
あぁ、この作業は兄貴がしょっちゅうやってたからね。
ローレル、セフィーロ、マークIIにスープラ、ソアラ、セリカ、カリーナ……って、ホントに兄貴は、ミッションの載せ替えやってたからさ、もう、この手の作業を嫌って程、目にしたもんだよ。
よーし、柚月が順調にプロペラシャフトを外したら、ミッションの後端から、ミッションオイルが出てくるから、漏れ止めキャップをつけて、これでプロペラシャフトから、ミッションを分離したね。
今度は、上の方からミッションに繋がっている、薄い板を外してるよ。なんかさ、アイスの棒の金属板みたいな形状だよね。
柚月、これなに? え? これが、コントロールロッドだって? なになに? 室内でP-R-N-D-3-2-1ってレバーを動かした際に、その動きをAT本体に伝える働きをしてるんだって? こんなアイスの棒みたいな細くて薄い板で?
柚月はトルクコンバーターを外すから、私はオイルクーラーの配管を外してくれって? 良いよ。
ラジエーターからミッションに向かって伸びてる配管があるから、サクッと外して、互いから液が漏れて来ないように配管をUターンさせちゃおっと。
どう? 柚月、いっちゃう?
いく? ミッションジャッキ準備してもう抜ける? って、その前に、カプラーがいくつか刺さってるから外すと、これがATの電子制御の部分なんだね。
これでいけるね。
よし、この作業は危険だから、みんなを呼んで来てやろう。
マウントも緩めたから、せーので、後ろに抜いてミッションジャッキの上に落とすよ。
いつも兄貴がやる時、友達が2~3人来て、全員でATを引き抜いてたくらい、重いからね、マジでやってね。
それで優子さ、優子はみんながミッション抜いた後、例えば配線や配管に引っかかりそうだったら、どかしていってくれない?
優子はミッション持ち上げ班だと、体力的にきつそうだからさ。
「せーのぉ!」
残りの4人で、ATミッションを力一杯引っ張ってみたけど、やっぱり、ATのミッション重っ! 結構、滅法引っ張ったり、揺らしたりしたけど、なかなか抜けてこなくて大変だったよ……。
ようやく抜けたけど、柚月と結衣の、体力バカコンビがいなかったら、恐らく、抜けた瞬間に、床に向かって落としちゃったねって、自信持って言えるくらい、凄く重かったんだ。
その甲斐あって、ATのミッションは見事外れて、ミッションジャッキで地上へと降りたよ。
思うけどさ、ミッションジャッキって、偉大だよね。私、これが無かったら、ミッションの脱着なんて、マジでできないもん。重くて持ち上がらないし、支えられないしさ。
え? それ以前に、いつの間にか、ミッションの脱着を自分でやろうなんて気になって、偉いなぁ……だって?
違うよ! 別に、やりたくてやるって、意味じゃなくて、今日みたいに渋々やらなくちゃならなくなった時の話をしてるんだよ。
「普通は、渋々でも、ミッションの脱着をやるJKは、いないと思うぞ」
悠梨、それはド正論だけどさ、現に今、ミッション外しの手伝いをした悠梨が言うと、とても白々しく聞こえるんだよな~。
まぁ、とにかく、ATミッションの本体が外れただけで、まだまだやる事はたくさんあるからさ、他の作業にみんな戻ろうよ。
──────────────────────────────────────
■あとがき■
お読み頂きありがとうございます。
多数の評価、ブックマーク頂き、大変感謝です。
この暑さの中でも、創作の励みになります。
次回は
最初に大物のATミッションが抜けた4ドア。
しかし、まだまだ細かい作業は続くのだった……。
お楽しみに。
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