蜜葉

夏蜜

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真夏の誘惑

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 道中に構えていた定食屋で昼食をとりホテルに荷物を預けた後は、さっそく撮影場所の下見をするために二人で浜辺まで下りていった。篠崎は栗原に腕を引かれながら浅瀬を連れられていただけだったが、海水浴客で海岸がひしめきあっているせいか、栗原はなかなか好みの場所を見つけられないようだった。
 そこでいったん歩道に戻り、上から場所を探すことにした。もっとも賑わっている海水浴場から離れてしばらく道端を進んでいると、眼下に人気のない岩場を見つけることができた。栗原が「ここでやろう」と言うので試しに二人で岩場を下りてみると、岩陰からこちらを覗いていた男女のカップルが気色悪そうにその場を離れていった。
 平坦な岩礁に降り立った栗原は、一通り周りを見渡したあとやっと満足したようで、篠崎に指でオーケーサインを作ってみせた。まさか本当に外でヌードを撮るとは思ってもみなかったが、栗原に言われて、明日の早暁にこの岩場で撮影を行うことにした。 
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