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第一章
その少年、金髪につき
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季節は春。天気は快晴。
雲一つない晴れ間に、俺は気持ち良く登校していた。
……さっきまでは。
「てめえ、さっきガンくれやがったよなあ……ああん?」
「ちょっと髪染めてるからって、調子乗ってるんじゃないすかあ?」
「なんでぇ、ちょっとだけぇ、財布見せてもらってもいいっすかぁ?」
ただ道を歩いていただけなのに、ガンくれてるとかいちゃもんをつけられてしまった。俺はただちょっと目つきが悪いだけなのに。
せっかくの天気なのに不良に絡まれて、俺の気分は最悪だ。まあ、馴れているから別にいいんだが……。
「おいてめえ、さっきから聞いてんのか? お?」
「なめた態度取ってると、どうなるか分かってますよねえ?」
「いいからさっさと財布出せってんですよぉ」
そんなことを考えているうちに不良の一人……三人いるから、不良Aとしよう。その不良Aが手をポキポキと鳴らし始めた。
それを見た俺は、ただただ億劫な気持になるだけだった。
ブチッ!
そんな俺の様子を見ていた不良Aの何かがキレた音がした。
「無視してんじゃ……ねえよ!」
不良Aはしびれを切らしたのか、俺が嘆息しているところに殴りかかってきた。
しかし、俺の顔面に向けて放たれた拳は……俺に当たることなく、きれいに空回りした。理由は至極単純。俺がその拳をさっと避けたからだ。
「なっ!」
俺は不良Aが間抜けな声を出して驚いているうちに、足元に落ちていた傘を足で拾い上げる。
そして、その傘を掴んで、不良Aの胴へと思いっきり叩きこんだ。
「あぐっ! ……が……っ」
自分の体に走る痛みに耐えられなかったのか、不良Aは気絶して前のめりに倒れてしまった。
それを残りの二人……あー、不良BとCとしよう。
不良BとCはその光景にしばらく呆然としていたが、何かに気付いたかのように、はっと顔を上げた。
「あ、て、てめえは……じゃなくって、あなたは……つ、つつつつ九十九屋(つくもや)さん!」
「な、なんでこんなところに『金色の剣客』なんかがいるんすかぁ……!」
そう口ぐちにセリフを吐くと、二人はそそくさとどこかへ逃げて行った。
俺はその二人の姿を目で追うと、深くため息を吐いた。
「ったく、こいつ、どうすりゃいいんだよ……」
そして、気絶した不良Aを見てよりいっそう気分が重くなった。
雲一つない晴れ間に、俺は気持ち良く登校していた。
……さっきまでは。
「てめえ、さっきガンくれやがったよなあ……ああん?」
「ちょっと髪染めてるからって、調子乗ってるんじゃないすかあ?」
「なんでぇ、ちょっとだけぇ、財布見せてもらってもいいっすかぁ?」
ただ道を歩いていただけなのに、ガンくれてるとかいちゃもんをつけられてしまった。俺はただちょっと目つきが悪いだけなのに。
せっかくの天気なのに不良に絡まれて、俺の気分は最悪だ。まあ、馴れているから別にいいんだが……。
「おいてめえ、さっきから聞いてんのか? お?」
「なめた態度取ってると、どうなるか分かってますよねえ?」
「いいからさっさと財布出せってんですよぉ」
そんなことを考えているうちに不良の一人……三人いるから、不良Aとしよう。その不良Aが手をポキポキと鳴らし始めた。
それを見た俺は、ただただ億劫な気持になるだけだった。
ブチッ!
そんな俺の様子を見ていた不良Aの何かがキレた音がした。
「無視してんじゃ……ねえよ!」
不良Aはしびれを切らしたのか、俺が嘆息しているところに殴りかかってきた。
しかし、俺の顔面に向けて放たれた拳は……俺に当たることなく、きれいに空回りした。理由は至極単純。俺がその拳をさっと避けたからだ。
「なっ!」
俺は不良Aが間抜けな声を出して驚いているうちに、足元に落ちていた傘を足で拾い上げる。
そして、その傘を掴んで、不良Aの胴へと思いっきり叩きこんだ。
「あぐっ! ……が……っ」
自分の体に走る痛みに耐えられなかったのか、不良Aは気絶して前のめりに倒れてしまった。
それを残りの二人……あー、不良BとCとしよう。
不良BとCはその光景にしばらく呆然としていたが、何かに気付いたかのように、はっと顔を上げた。
「あ、て、てめえは……じゃなくって、あなたは……つ、つつつつ九十九屋(つくもや)さん!」
「な、なんでこんなところに『金色の剣客』なんかがいるんすかぁ……!」
そう口ぐちにセリフを吐くと、二人はそそくさとどこかへ逃げて行った。
俺はその二人の姿を目で追うと、深くため息を吐いた。
「ったく、こいつ、どうすりゃいいんだよ……」
そして、気絶した不良Aを見てよりいっそう気分が重くなった。
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