剣聖の使徒

一条二豆

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第一章

九十九屋日向

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 俺の名前は九十九屋つくもや日向ひなた。高校一年生だ。

 趣味は漫画読んだり、ゲームしたりすること。特技は剣術。特技が突飛なことをのぞいたら、ただの高校生だ。
 それなのに、母親譲りの金髪と、父親譲りの目つきの悪さのせいでガラの悪い不良に見えるらしい。
 そのせいで友達は全くできないわ、不良には絡まれるわで散々な高校生活を送っている。

 今日なんか本当にいい例だ。

 いつだったか俺は、絡んでくる不良を片っ端からボコっていけば、友達はできないかもしれないが、不良が絡んでくることはなくなるだろうと考えた。
 だが、皮肉なことにそのせいで俺は『金色の剣客』なんて厨二臭い二つ名をもらってしまった。マジでいらない。つかダセエ。
 ちなみに、さっきの不良Aは登校の際に病院の前に置いてきた。まあ、誰かが気づいて運んでくれるだろう。

 その後、学校に着いて教室に入ったのだが……。

「ちょっと、九十九屋がなんかこっち見てるよ! 誰か、怒らせるようなことした?」
「してないよ! そんな怖いことできないし!」
「って言うか最近、九十九屋が女の子に乱暴したって聞いたんだけど」
「え! マジで!」

 こんな感じであらぬ誤解が広まりまくっているのである。とても肩身が狭い。
 ってか、女子に乱暴なんてしてねえよ。誰だよ、そんなこと言いだしたやつ。

 心の中だけでこう言っておくが、実際に口には出さない。言ったらきっと、また変な噂が広まるだろうからな。

 自分の席につき、本日二回目のため息を吐いていると、横から明るい声がかかった。
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