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第二章
昼休み
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四限目終了のチャイムが鳴り響き、学校中の生徒たちが待ちに待ったお弁当タイムだ。
弁当とはいっても学食もあるので、全員が弁当というわけではないのだが。
俺はシーナに渡された弁当を持って、人気のない中庭へと向かった。
しばらく歩き、目的な場所に着くと見慣れた二人組がいた。
「おう、日向! 先に食わせてもらってるぞ!」
「私は、待ってあげたから……感謝してよね!」
大聖と凛音は横長いベンチに座り、膝の上に弁当を乗せて待っていた。まあ、大聖に限っては食っちゃってるけど。
この中庭は日当たり良好で、(なぜか)危険生物がぼちぼち出るので全く人がいない。
なぜ俺たちがこんな人気の無い場所で弁当を食っているのかというと……ざっくり言って俺のせいだ。
俺の評判は学校内であまり良くは無い。そんな俺と二人が楽しく弁当なんて食べていたら、二人まで避けられてしまうかもしれない。
だから、最初の頃は俺一人で食べるようにしていたのだが、二人がそのことについて猛反対してきたのだ。そのため、妥協案として今こんなところで食べることになっている。
正直に言うと、とてもうれしかった。あの時俺は、家族のありがたみを改めて感じたもんだ。
俺の席はベンチの右端で、大聖と俺で凛音を挟むような形になっている。
やはりというのもおかしいが、右端が空いていたので俺はそこに座った。
「そういえば今日さ、日向超楽しそうだよな。なんかあったのか?」
俺が弁当の風呂敷を開いていると、大聖が唐突にそう言いだした。
「え? ……そう見えるか?」
「おう……なんかいつもは死んだ顔してるけど……今日は死にかけの顔してるからさ」
「それ、あんま変わんなくねえ?」
だが、さすがは幼馴染というところか、当たってはいる。
新たなステージへと踏み出すことのできた俺は、今日とてもうきうきしている。
早く悪魔に出てきて欲しい。そして、思いっきり斬ってやりたい。
でも、素直にそれを大聖に言ってやることができないのが残念ではあるが。
俺は結ばれていた風呂敷を解き、弁当箱のふたを開けた。
予想通り、中身は和食で統一されていた、とても美味しそうで、時間が経った物だとはとても思えなかった。
俺は頂きますと呟き、箸を手にとって弁当を頂いた。
弁当とはいっても学食もあるので、全員が弁当というわけではないのだが。
俺はシーナに渡された弁当を持って、人気のない中庭へと向かった。
しばらく歩き、目的な場所に着くと見慣れた二人組がいた。
「おう、日向! 先に食わせてもらってるぞ!」
「私は、待ってあげたから……感謝してよね!」
大聖と凛音は横長いベンチに座り、膝の上に弁当を乗せて待っていた。まあ、大聖に限っては食っちゃってるけど。
この中庭は日当たり良好で、(なぜか)危険生物がぼちぼち出るので全く人がいない。
なぜ俺たちがこんな人気の無い場所で弁当を食っているのかというと……ざっくり言って俺のせいだ。
俺の評判は学校内であまり良くは無い。そんな俺と二人が楽しく弁当なんて食べていたら、二人まで避けられてしまうかもしれない。
だから、最初の頃は俺一人で食べるようにしていたのだが、二人がそのことについて猛反対してきたのだ。そのため、妥協案として今こんなところで食べることになっている。
正直に言うと、とてもうれしかった。あの時俺は、家族のありがたみを改めて感じたもんだ。
俺の席はベンチの右端で、大聖と俺で凛音を挟むような形になっている。
やはりというのもおかしいが、右端が空いていたので俺はそこに座った。
「そういえば今日さ、日向超楽しそうだよな。なんかあったのか?」
俺が弁当の風呂敷を開いていると、大聖が唐突にそう言いだした。
「え? ……そう見えるか?」
「おう……なんかいつもは死んだ顔してるけど……今日は死にかけの顔してるからさ」
「それ、あんま変わんなくねえ?」
だが、さすがは幼馴染というところか、当たってはいる。
新たなステージへと踏み出すことのできた俺は、今日とてもうきうきしている。
早く悪魔に出てきて欲しい。そして、思いっきり斬ってやりたい。
でも、素直にそれを大聖に言ってやることができないのが残念ではあるが。
俺は結ばれていた風呂敷を解き、弁当箱のふたを開けた。
予想通り、中身は和食で統一されていた、とても美味しそうで、時間が経った物だとはとても思えなかった。
俺は頂きますと呟き、箸を手にとって弁当を頂いた。
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