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第007話 虎視眈々
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幼稚園に行く前に犬と世間話をし、幼稚園ではタダシとつるんだ。
毎日同じことをたんたんとつづける。人間の子供は飽きないのか!と叫びたくなったが、隣のタダシを見ると楽しそうなので我慢した。
俺は虎視眈々とハナフックとの接触を待った。クラスが違うので中々接触できずにいたが、仇を討つときに時期を見誤ると大変な事になるので注意だ。
俺たちのクラスは先生の先導でお遊戯をさせられていた、なんとも屈辱的な踊りでやってられないが、皆と合わせるために我慢した。最近、我は我慢の連続じゃ!家にいる時よりひどい。
お遊戯の時間が終わり、庭で自由に遊んで良い事になった。我はタダシに砂場で遊ぼうと誘った。タダシもよろこんで共に砂場へと走っていった。
タダシ「まおくん!何作る?」
我 「悪魔城!将来つくるために練習するんだ!手伝って!」
タダシ 「悪魔城?なんか!かっこいいねー!つくろー!!!」
我とタダシは我が将来、建てるであろう。城を想像しながら一生懸命に作っていた。うむ!中々砂遊びも侮れんな!将来設計のためにもなるし、手先の訓練にもなる。
よいことじゃ!とタダシと砂の城を作っていた。
けっこう凝っていて中々の出来になってきた。
あと少しで完成か?と思っていると、いきなり砂の城がぐしゃぐしゃに崩れてしまった。
我はなんでじゃ?と後ろを振り返ると
ガキ大将トシオ 「年少がなまいきに城なんてたててるんじゃねーよ!」
といいながら、我とタダシの作った城を踏み潰してきたのだ。我は自分たちの作った力作がつぶされて怒りを感じていた。
しかし、そういえばこういう接触を待っていたのだ!今だ!今がチャンスの時じゃ!
毎日、虎視眈々とこの時を待っていたのだ!!!!といきり立った。
隣でタダシが泣いている。大丈夫ぞ!我が懲らしめてやるからな!
あのデブでハナッフックにギャフン!言わせてやるぞよ!!!
我は冷たい目でハナフックに言い返す。
我 「お前たいがいしろよ!弱いものいじめてなんになるんだ!デブで鼻の穴がでかいだけのくせに!バカが!」
と我は言った。そうすると、ハナフックは、デブと鼻の穴がでかいと言われて怒ったのか
ガキ大将トシオ 「マジなまいき!泣いてもしらねーからなー!」
とハナフックは拳を我に振りかぶってきた。すかさず我はヒョイと避けた。バランスを崩したハナッフクは砂場に頭から突っ込んでしまっていた。
その拍子にハナフックは屁が出たらしい。我はくせーなこのやろー!と思ったがいいことを思いついた。
今、即座にあれをすれば面白いことになるだろう!と思いたったのである。
我はブラックファイヤーウォール!とハナフックの尻めがけて唱えた。するとハナフックの肛門から出ていた屁に引火して、尻から火がバーナーのように噴射した。
ものすごい傑作だった!あんだけ粋がっていたハナフックは泣き叫んでいる。
我を恐怖の眼差しで見ていた。
これこれ!魔王たるもの畏怖の念で崇められなければ意味がないのだ!
久しぶりに魔王の本領を発揮した。
そこですかさず、我は先生に泣きついた。
我 「先生!助けて!お兄ちゃんがいじめるの!僕とタダシに乱暴しようとして転んだんだ!」
先生はびっくりして駆けつける、周りの子供もいきさつを見ていたので、我たちをかばっている。
そこでまた、我は虫も殺さぬ子羊のような顔で涙を潤ませながら、
「怖かった・・・」と先生にアピールする。先生も我に大丈夫よと優しく問いかける。
恐れ入ったか!我の演技力を!!!我に楯突くからこんな目にあうのじゃ!恐れ入ったかハナフックめ!と心の中でふんぞり返った。
幸い、ハナフックはお尻にちょっと火傷した程度と鼻血を出した程度だった。
ハナフックよ無駄に丈夫よのー!
そして、タダシは尊敬の目を我に向けていた。友から崇められるのも悪くないなと思いはじめた。我と我の仲間に仇をなす者には容赦しないと心に決めるのであった。
先生たちは慌てふためいている。ただ、ハナフックが悪さをしたことが原因なのでハナフックを叱っている。薬を塗られながら、「だってーだってー!」と泣いている。
そして、ハナフックの母親が呼ばれた。ハナフックにそっくりの母登場である。
ハナフックの母らしくガサツな感じの女だ。先生から事情を聞いていたのであろう。第一声が
ガキ大将母 「あんた!何やってるの!また、小さい子をいじめたんだって!!!容赦しないよ!!!」
と言って、ハナフックの頭に拳固を食らわしている。あーいい気味だ!
ハナフックは号泣している、怪我して怒られて拳固されてぎゃん泣きだってー!泣きっ面に蜂の完璧な体現者だよー!
ハナフックはみんなより、一足先に自宅へ帰ろうとしている。
まーこのくらいで許してやるか!!!!
その日の午後、我の母は迎えに来た。
母 「まおちゃん!今日は何があったの?」
我 「年長のお兄ちゃんにいじめられそうになったの・・・」
と一応報告しておいた、念のために・・・
母 「えっ!大丈夫だった?!怪我ない?」
我 「うん!大丈夫だよ!」
母 「どんな子にされたの?次もなんかされたらママにいうのよ!」
我 「うん!わかったー!一つ上の大きくて鼻の穴の大きいお兄ちゃんだよ・・・」
母はあの子かしらー先生に言ったほうがーとかゴニョゴニョ独り言を言っていた。
毎日同じことをたんたんとつづける。人間の子供は飽きないのか!と叫びたくなったが、隣のタダシを見ると楽しそうなので我慢した。
俺は虎視眈々とハナフックとの接触を待った。クラスが違うので中々接触できずにいたが、仇を討つときに時期を見誤ると大変な事になるので注意だ。
俺たちのクラスは先生の先導でお遊戯をさせられていた、なんとも屈辱的な踊りでやってられないが、皆と合わせるために我慢した。最近、我は我慢の連続じゃ!家にいる時よりひどい。
お遊戯の時間が終わり、庭で自由に遊んで良い事になった。我はタダシに砂場で遊ぼうと誘った。タダシもよろこんで共に砂場へと走っていった。
タダシ「まおくん!何作る?」
我 「悪魔城!将来つくるために練習するんだ!手伝って!」
タダシ 「悪魔城?なんか!かっこいいねー!つくろー!!!」
我とタダシは我が将来、建てるであろう。城を想像しながら一生懸命に作っていた。うむ!中々砂遊びも侮れんな!将来設計のためにもなるし、手先の訓練にもなる。
よいことじゃ!とタダシと砂の城を作っていた。
けっこう凝っていて中々の出来になってきた。
あと少しで完成か?と思っていると、いきなり砂の城がぐしゃぐしゃに崩れてしまった。
我はなんでじゃ?と後ろを振り返ると
ガキ大将トシオ 「年少がなまいきに城なんてたててるんじゃねーよ!」
といいながら、我とタダシの作った城を踏み潰してきたのだ。我は自分たちの作った力作がつぶされて怒りを感じていた。
しかし、そういえばこういう接触を待っていたのだ!今だ!今がチャンスの時じゃ!
毎日、虎視眈々とこの時を待っていたのだ!!!!といきり立った。
隣でタダシが泣いている。大丈夫ぞ!我が懲らしめてやるからな!
あのデブでハナッフックにギャフン!言わせてやるぞよ!!!
我は冷たい目でハナフックに言い返す。
我 「お前たいがいしろよ!弱いものいじめてなんになるんだ!デブで鼻の穴がでかいだけのくせに!バカが!」
と我は言った。そうすると、ハナフックは、デブと鼻の穴がでかいと言われて怒ったのか
ガキ大将トシオ 「マジなまいき!泣いてもしらねーからなー!」
とハナフックは拳を我に振りかぶってきた。すかさず我はヒョイと避けた。バランスを崩したハナッフクは砂場に頭から突っ込んでしまっていた。
その拍子にハナフックは屁が出たらしい。我はくせーなこのやろー!と思ったがいいことを思いついた。
今、即座にあれをすれば面白いことになるだろう!と思いたったのである。
我はブラックファイヤーウォール!とハナフックの尻めがけて唱えた。するとハナフックの肛門から出ていた屁に引火して、尻から火がバーナーのように噴射した。
ものすごい傑作だった!あんだけ粋がっていたハナフックは泣き叫んでいる。
我を恐怖の眼差しで見ていた。
これこれ!魔王たるもの畏怖の念で崇められなければ意味がないのだ!
久しぶりに魔王の本領を発揮した。
そこですかさず、我は先生に泣きついた。
我 「先生!助けて!お兄ちゃんがいじめるの!僕とタダシに乱暴しようとして転んだんだ!」
先生はびっくりして駆けつける、周りの子供もいきさつを見ていたので、我たちをかばっている。
そこでまた、我は虫も殺さぬ子羊のような顔で涙を潤ませながら、
「怖かった・・・」と先生にアピールする。先生も我に大丈夫よと優しく問いかける。
恐れ入ったか!我の演技力を!!!我に楯突くからこんな目にあうのじゃ!恐れ入ったかハナフックめ!と心の中でふんぞり返った。
幸い、ハナフックはお尻にちょっと火傷した程度と鼻血を出した程度だった。
ハナフックよ無駄に丈夫よのー!
そして、タダシは尊敬の目を我に向けていた。友から崇められるのも悪くないなと思いはじめた。我と我の仲間に仇をなす者には容赦しないと心に決めるのであった。
先生たちは慌てふためいている。ただ、ハナフックが悪さをしたことが原因なのでハナフックを叱っている。薬を塗られながら、「だってーだってー!」と泣いている。
そして、ハナフックの母親が呼ばれた。ハナフックにそっくりの母登場である。
ハナフックの母らしくガサツな感じの女だ。先生から事情を聞いていたのであろう。第一声が
ガキ大将母 「あんた!何やってるの!また、小さい子をいじめたんだって!!!容赦しないよ!!!」
と言って、ハナフックの頭に拳固を食らわしている。あーいい気味だ!
ハナフックは号泣している、怪我して怒られて拳固されてぎゃん泣きだってー!泣きっ面に蜂の完璧な体現者だよー!
ハナフックはみんなより、一足先に自宅へ帰ろうとしている。
まーこのくらいで許してやるか!!!!
その日の午後、我の母は迎えに来た。
母 「まおちゃん!今日は何があったの?」
我 「年長のお兄ちゃんにいじめられそうになったの・・・」
と一応報告しておいた、念のために・・・
母 「えっ!大丈夫だった?!怪我ない?」
我 「うん!大丈夫だよ!」
母 「どんな子にされたの?次もなんかされたらママにいうのよ!」
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