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第019話 授業参観
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我はタダシと公園で毎日、秘密基地作りにいそしんでいたが、あれから先生には一回も会わなかった。
まあ、学校の近くで婚約者とデートなんてあまりするものではないなー。と思っていたからあまり気にならなかったが。
暫くして、初めての授業参観日が来た。
我の母もタダシの母も教室の一番後ろで、他の母などと一緒に一列に並んでいた。
タダシも我も母親を見つけて手を振った。母たちも手を振り返している。
その時、我は うん?という顔を見つけた。それは、公園で先生と腕を組んでいた女の人だった!
その女の人もクラスメイトの誰かに手を振っている。
我は混乱した・・・どうして、先生の婚約者が生徒の親なんだ?ありえないだろ!だって先生はまだ結婚していないんだから子供がいるはずないじゃないか!
我は自問自答していた・・・ということは、先生は誰かの母と恋人?というやつをやっているということだ!
この間、母がテレビで見ていたドラマにあった、不倫というやつらしい。
やっぱり!!!先生は何かあったのだ!どうりで、女の人が校長に似てないはずだ!!!!
すると、犬が言っていた駅前の女の人も誰だか怪しくなってきたな・・・
これは色々と情報を集めなくてはならんな!!!!
我の母が、我が後ろばかり気にするものだから前を向きなさいとジェスチャーしていた。
我は母に従い、先生がいる教壇に目を向け授業を聞き始めた。
先生は授業参観のためか、いつもよりはりきっている。声の出し方からして、いつもと違うのだ。
こうやって、母たちの気をひいているのか?先程の不倫母も、うっとりしていた。
我は不倫母の存在に気付いてしまったので、他の母もどうかと注意深く見てみると。
なんと!他にもうっとりとしている母親が数人いた・・・
衝撃だった!もしかしたら、我が見た不倫母とは別に、先生は同じ事をしている母親が沢山いるのかもしれない・・・恐ろしいやつじゃ!
我も魔王だった時は美女好きだったが、こうも見境なしに手を出したことはないぞ!
先生は色男ならぬ、クソスケコマシ野郎じゃ!けしからん!!!
そうじゃ!我の母は大丈夫か?!と思い母の顔を見た。
しかし、母は先生など見ておらず、我にまた授業に集中して!とジェスチャーしている。
我はホッとした・・・よかったー、母は毒牙にかかっておらんようだ。
そうこうしているうちに、授業参観は終わりを告げた。
我は一度だけ手を上げて答えたりした。母に恥をかかせるわけにはいかないからな。
授業参観の後は、母だけ集められなにやら役員とやらを決めなければならないらしい。
我はタダシと母たちを待つことにした。
我とタダシは教室のドアの隙間から、その様子を覗いていた。
すると、すぐに役員は決まっていった。
なぜなら先程うっとりとしていた母親たちが我先にと立候補していったからだ。
余程、先生と一緒にいたいらしい・・・愚かな母親どもだ・・・吐き気がするわい。
全ての用事が済み。母と我、タダシとタダシの母、四人で帰路に着くことにした。
途中スーパーで買い物をして帰ることにした。
母 「なんだか、すごかったわねー。担任の先生、お母さんの間でアイドルみたいじゃなかった?なんか変だったわ。」
タダシ母 「そうねー!私もそれが気になっていたのー。クラスのお母さん方大丈夫?って感じだったわー。」
母 「やっぱり思った?でも、先生あんまり素敵じゃないわよね?」
タダシ母 「それ私も思ったー。先生には悪いけどそんなにハンサムには思えないわー。」
我の母とタダシの母は、先生についての感想を述べている。
さすが!我の母とタダシの母じゃ!人間の本質を見抜いておる!
そうじゃ!先生は女がうっとりとするような男ではないのじゃ!
我からすれば、気持ち悪いくらいじゃ!嘘笑いに嘘の体裁をつくりおって!
そんな上辺だけの人格に騙されてたまるものか!我は元魔王ぞ!
我たちはスーパーへ買い物に行って、我とタダシはお菓子を買ってもらった。
その後帰宅して、隣の犬に会いに行った。
我 「犬よ!どうじゃ!担任の情報はあるかの?」
犬 「魔王さーん!また、ありました!駅前で今度は違う女に会っていたようです!」
我 「やはり!担任は複数のおなごをたぶらかしておるのー。」
犬 「えっ!そうなんですか?悪いやつですね!おいらには考えられないっす!大事な人は一人でいいです!」
我 「そうじゃろ?しかも、担任は我たち生徒の母をたぶらかしておるのじゃ!不届き者よ!!!」
犬 「最低ですね!子供のお母さんを取るなんて!先生失格です!」
我 「そうなんじゃ!担任にはお仕置きが必要じゃ!」
犬 「魔王さんがんばってください!おいらも協力しますよ!」
我 「そうか?その時が来たら頼むぞ!しかし、まだ色々情報が足りんのだ。暫く泳がせて、これ!という情報をつかむぞ!」
犬 「はい!おいらも情報をつかめるよう努力します!」
我 「頼むぞ!これ、おやつじゃ!」
犬 「ありがとうございます!クゥーン」
犬はガツガツおやつを食べている。我はどやって担任にお仕置きするか、考えを廻らせていた。
まあ、学校の近くで婚約者とデートなんてあまりするものではないなー。と思っていたからあまり気にならなかったが。
暫くして、初めての授業参観日が来た。
我の母もタダシの母も教室の一番後ろで、他の母などと一緒に一列に並んでいた。
タダシも我も母親を見つけて手を振った。母たちも手を振り返している。
その時、我は うん?という顔を見つけた。それは、公園で先生と腕を組んでいた女の人だった!
その女の人もクラスメイトの誰かに手を振っている。
我は混乱した・・・どうして、先生の婚約者が生徒の親なんだ?ありえないだろ!だって先生はまだ結婚していないんだから子供がいるはずないじゃないか!
我は自問自答していた・・・ということは、先生は誰かの母と恋人?というやつをやっているということだ!
この間、母がテレビで見ていたドラマにあった、不倫というやつらしい。
やっぱり!!!先生は何かあったのだ!どうりで、女の人が校長に似てないはずだ!!!!
すると、犬が言っていた駅前の女の人も誰だか怪しくなってきたな・・・
これは色々と情報を集めなくてはならんな!!!!
我の母が、我が後ろばかり気にするものだから前を向きなさいとジェスチャーしていた。
我は母に従い、先生がいる教壇に目を向け授業を聞き始めた。
先生は授業参観のためか、いつもよりはりきっている。声の出し方からして、いつもと違うのだ。
こうやって、母たちの気をひいているのか?先程の不倫母も、うっとりしていた。
我は不倫母の存在に気付いてしまったので、他の母もどうかと注意深く見てみると。
なんと!他にもうっとりとしている母親が数人いた・・・
衝撃だった!もしかしたら、我が見た不倫母とは別に、先生は同じ事をしている母親が沢山いるのかもしれない・・・恐ろしいやつじゃ!
我も魔王だった時は美女好きだったが、こうも見境なしに手を出したことはないぞ!
先生は色男ならぬ、クソスケコマシ野郎じゃ!けしからん!!!
そうじゃ!我の母は大丈夫か?!と思い母の顔を見た。
しかし、母は先生など見ておらず、我にまた授業に集中して!とジェスチャーしている。
我はホッとした・・・よかったー、母は毒牙にかかっておらんようだ。
そうこうしているうちに、授業参観は終わりを告げた。
我は一度だけ手を上げて答えたりした。母に恥をかかせるわけにはいかないからな。
授業参観の後は、母だけ集められなにやら役員とやらを決めなければならないらしい。
我はタダシと母たちを待つことにした。
我とタダシは教室のドアの隙間から、その様子を覗いていた。
すると、すぐに役員は決まっていった。
なぜなら先程うっとりとしていた母親たちが我先にと立候補していったからだ。
余程、先生と一緒にいたいらしい・・・愚かな母親どもだ・・・吐き気がするわい。
全ての用事が済み。母と我、タダシとタダシの母、四人で帰路に着くことにした。
途中スーパーで買い物をして帰ることにした。
母 「なんだか、すごかったわねー。担任の先生、お母さんの間でアイドルみたいじゃなかった?なんか変だったわ。」
タダシ母 「そうねー!私もそれが気になっていたのー。クラスのお母さん方大丈夫?って感じだったわー。」
母 「やっぱり思った?でも、先生あんまり素敵じゃないわよね?」
タダシ母 「それ私も思ったー。先生には悪いけどそんなにハンサムには思えないわー。」
我の母とタダシの母は、先生についての感想を述べている。
さすが!我の母とタダシの母じゃ!人間の本質を見抜いておる!
そうじゃ!先生は女がうっとりとするような男ではないのじゃ!
我からすれば、気持ち悪いくらいじゃ!嘘笑いに嘘の体裁をつくりおって!
そんな上辺だけの人格に騙されてたまるものか!我は元魔王ぞ!
我たちはスーパーへ買い物に行って、我とタダシはお菓子を買ってもらった。
その後帰宅して、隣の犬に会いに行った。
我 「犬よ!どうじゃ!担任の情報はあるかの?」
犬 「魔王さーん!また、ありました!駅前で今度は違う女に会っていたようです!」
我 「やはり!担任は複数のおなごをたぶらかしておるのー。」
犬 「えっ!そうなんですか?悪いやつですね!おいらには考えられないっす!大事な人は一人でいいです!」
我 「そうじゃろ?しかも、担任は我たち生徒の母をたぶらかしておるのじゃ!不届き者よ!!!」
犬 「最低ですね!子供のお母さんを取るなんて!先生失格です!」
我 「そうなんじゃ!担任にはお仕置きが必要じゃ!」
犬 「魔王さんがんばってください!おいらも協力しますよ!」
我 「そうか?その時が来たら頼むぞ!しかし、まだ色々情報が足りんのだ。暫く泳がせて、これ!という情報をつかむぞ!」
犬 「はい!おいらも情報をつかめるよう努力します!」
我 「頼むぞ!これ、おやつじゃ!」
犬 「ありがとうございます!クゥーン」
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