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第2話:地獄の追跡と屈辱の再会
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ライルを追放したニセモノ勇者パーティは、地獄を見ていた。
ライルという盾役を失っただけでなく、彼の**『無限成長』**スキルによる補正も失った彼女たちの力は、見るも無残なものだった。
「どうしてよ!このゴブリン、前はこんなに強くなかったわ!」フィオナが悲鳴を上げる。彼女の**『他人操作(魅了)』は、低級魔物にも通用せず、ただ彼らを怒らせるだけだった。
「くっ……『高等錬金術(欠陥品量産)』で作ったはずの回復薬が、また麻痺毒に……!」セレスは自らの毒薬で体調を崩し、役に立たない。
「イヤアア!私の炎が、火花しか出てないじゃない!もうダメだ、火傷した!」リリアンの『炎魔法(初期レベル)』**は、魔物の毛を焦がすことすらできず、彼女の小さな火傷の原因になるだけだった。
魔王討伐どころか、旅の継続すら危うい。彼女たちが唯一の頼りとするのは、忌み嫌って追放したはずのライル、その人だった。
「フィオナ様、もう無理ですわ!このままでは、称号も金も、全て失ってしまう!」セレスが顔面蒼白で訴える。
「わかっているわ!ライルを探すわよ!あの変態に頭を下げるなんて屈辱だけど、生きるためには仕方がない……!」
三人は、散々罵倒したライルを追跡した。数日後、ライルが焚き火をしている野営地を見つけ、泥と汗にまみれた姿で駆け寄った。
「ライル!ライル様!お願い、パーティに戻ってきて!」フィオナは、かつての高慢さをかなぐり捨てて、地面に膝をついた。
「私達を、見捨てないでください……!あなたがいなければ、私達、死んでしまう!」セレスがすがりつく。
ライルは、焚き火の炎越しに彼女たちを見つめた。その瞳には、憐れみも怒りもなかった。ただ、冷たい支配欲だけが宿っていた。
「ほう。随分と惨めな姿だな、ニセモノの女勇者たち」ライルは、彼女たちの**『真の称号』**を呼んでやった。
三人は絶句し、顔を青ざめさせた。「な、なぜそれを……?」
「俺は、**『真の勇者』**だからな。お前たちの嘘なんて、最初からお見通しだった」ライルは立ち上がると、フィオナの顎を掴み上げた。
「俺を追放した報いは、重いぞ。だが、お前たちの哀願は受け入れよう。ただし、条件がある」
フィオナは震えながら答えた。「な、何でもします!お願いだから……」
ライルはニヤリと笑った。「よろしい。では、お前たちの最も価値あるものを、俺に捧げろ」
フィオナは、ライルの視線が自分のスカートに向けられていることを悟った。顔が真っ赤になり、恥辱に震えたが、拒否権はなかった。
「わ、わかりました……!ライル様……」
フィオナは、震える手で服の中に手を入れ、極上レースのパンティを取り出し、ライルに差し出した。そのパンティは、一日の疲労と屈辱の汗で湿っていた。
「これ、あげるわ!さっきまで私が履いていた脱ぎたてよ! あなたがこれに執着していることは知っているわ!これで満足して、パーティに戻ってちょうだい!」
セレスとリリアンも、フィオナに続いて、顔を赤らめ、羞恥に耐えながら自分の脱ぎたてパンティを捧げた。
「私のも!私の脱ぎたてパンティもあげるから!お願い、助けて!」
「『賢者』のパンティと、『魔導師』のパンティ、好きなだけコレクションに加えて!だから、私達を置いていかないで!」
ライルは、三人の女の屈辱と献身が詰まったパンティの束を手に取り、深く息を吸い込んだ。
「ああ、実に素晴らしい」
彼は満足げに笑い、**『真の支配者』**としての最初の命令を下した。
「今夜から、お前たちの毎日の任務は、俺への『脱ぎたてパンティ』の献上だ。これが、お前たちがパーティに残るための唯一の**『従属の証』となる。いいな、俺のニセモノの女勇者たち**よ」
ライルという盾役を失っただけでなく、彼の**『無限成長』**スキルによる補正も失った彼女たちの力は、見るも無残なものだった。
「どうしてよ!このゴブリン、前はこんなに強くなかったわ!」フィオナが悲鳴を上げる。彼女の**『他人操作(魅了)』は、低級魔物にも通用せず、ただ彼らを怒らせるだけだった。
「くっ……『高等錬金術(欠陥品量産)』で作ったはずの回復薬が、また麻痺毒に……!」セレスは自らの毒薬で体調を崩し、役に立たない。
「イヤアア!私の炎が、火花しか出てないじゃない!もうダメだ、火傷した!」リリアンの『炎魔法(初期レベル)』**は、魔物の毛を焦がすことすらできず、彼女の小さな火傷の原因になるだけだった。
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「フィオナ様、もう無理ですわ!このままでは、称号も金も、全て失ってしまう!」セレスが顔面蒼白で訴える。
「わかっているわ!ライルを探すわよ!あの変態に頭を下げるなんて屈辱だけど、生きるためには仕方がない……!」
三人は、散々罵倒したライルを追跡した。数日後、ライルが焚き火をしている野営地を見つけ、泥と汗にまみれた姿で駆け寄った。
「ライル!ライル様!お願い、パーティに戻ってきて!」フィオナは、かつての高慢さをかなぐり捨てて、地面に膝をついた。
「私達を、見捨てないでください……!あなたがいなければ、私達、死んでしまう!」セレスがすがりつく。
ライルは、焚き火の炎越しに彼女たちを見つめた。その瞳には、憐れみも怒りもなかった。ただ、冷たい支配欲だけが宿っていた。
「ほう。随分と惨めな姿だな、ニセモノの女勇者たち」ライルは、彼女たちの**『真の称号』**を呼んでやった。
三人は絶句し、顔を青ざめさせた。「な、なぜそれを……?」
「俺は、**『真の勇者』**だからな。お前たちの嘘なんて、最初からお見通しだった」ライルは立ち上がると、フィオナの顎を掴み上げた。
「俺を追放した報いは、重いぞ。だが、お前たちの哀願は受け入れよう。ただし、条件がある」
フィオナは震えながら答えた。「な、何でもします!お願いだから……」
ライルはニヤリと笑った。「よろしい。では、お前たちの最も価値あるものを、俺に捧げろ」
フィオナは、ライルの視線が自分のスカートに向けられていることを悟った。顔が真っ赤になり、恥辱に震えたが、拒否権はなかった。
「わ、わかりました……!ライル様……」
フィオナは、震える手で服の中に手を入れ、極上レースのパンティを取り出し、ライルに差し出した。そのパンティは、一日の疲労と屈辱の汗で湿っていた。
「これ、あげるわ!さっきまで私が履いていた脱ぎたてよ! あなたがこれに執着していることは知っているわ!これで満足して、パーティに戻ってちょうだい!」
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「私のも!私の脱ぎたてパンティもあげるから!お願い、助けて!」
「『賢者』のパンティと、『魔導師』のパンティ、好きなだけコレクションに加えて!だから、私達を置いていかないで!」
ライルは、三人の女の屈辱と献身が詰まったパンティの束を手に取り、深く息を吸い込んだ。
「ああ、実に素晴らしい」
彼は満足げに笑い、**『真の支配者』**としての最初の命令を下した。
「今夜から、お前たちの毎日の任務は、俺への『脱ぎたてパンティ』の献上だ。これが、お前たちがパーティに残るための唯一の**『従属の証』となる。いいな、俺のニセモノの女勇者たち**よ」
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