聖女のパンティを盗んだと追放された勇者

むねじゅ

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第3話:支配の確立と偽りの力の再評価

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歪んだ旅の再開
ライルがパーティに復帰したことで、魔王討伐の旅は再開された。しかし、その雰囲気は以前とは全く異なるものとなっていた。

日中の戦闘において、ライルはもはや彼女たちの**『盾役』ではない。彼は『真の勇者』として、圧倒的な力で魔物を殲滅する絶対的な存在となり、三人の女勇者は彼の『従者』**と成り下がっていた。

「フィオナ!お前の**『他人操作(魅了)』は、威嚇ではなく、魔物の注意を引きつける囮として使え!動きが鈍いぞ!今日のクリスタル・レースを無事に献上したいのだろう?」
「ひっ!わ、わかりました、ライル様!喜んで、この身体を盾にいたします!」
フィオナは、かつてのプライドを捨て、醜いゴブリンの群れの前でわざと挑発的な動きをとった。彼女の献身は、もはや聖なる加護のためではなく、ライルに認められるため、そして自分のパンティ**を捧げるという至上の儀式のためだった。

「セレス!回復薬ではなく、周辺の毒草を採取しろ!お前の**『欠陥品量産』スキルで、魔物の足元に欠陥のある泥沼を素早く作り出せ!もたつくようなら、お前の純白のコットン**を、みんなの前で晒してやるぞ!」
「そ、そんな屈辱はご勘弁を!ライル様のために、すぐにでも毒沼を!」
セレスは、賢者としての知識を、卑屈なトラップ作りに傾倒させた。彼女の知性は、ライルへの奉仕という歪んだ形でしか発揮されなかった。

「リリアン、お前は俺の足元の魔物を焼き払うな。せっかくのストライプが煤けてしまう。周囲の木々を少しだけ焦がして、魔物の逃げ道を塞げ。それ以上の火力は期待していない」
「はい!ライル様!お優しゅうございます!」
リリアンは、**炎魔法(初期レベル)**では魔物と戦えないことを理解し、ライルの戦闘を邪魔しないように、ただ周囲に炎の壁を作ることに専念した。

夜の献上儀式
夜。野営地の静寂の中、ライルのテントだけが、三人の女勇者の熱気で満たされていた。

「ライル様、どうぞ。今日の私の極上レースでございます。戦闘中に、ライル様に見つめられた際の、熱い羞恥の香りが染み込んでおります」
フィオナが、顔を真っ赤にしながら、しかし悦びの表情でパンティを捧げる。彼女は、聖女という称号を捨て、完全にライルの寵愛を競う侍女と化していた。

セレスは、フィオナに負けじと、普段の冷徹な表情を歪ませ、ライルの耳元で囁いた。
「ライル様、私の純白のコットンは、今日、毒沼を作る際にわざと深く屈みました。私の秘密の場所が、泥と湿気で最高の香りを放つよう、賢者の知性を総動員して調整いたしました」
彼女の知性は、もはや世界のためではなく、ライルの嗅覚を満たすためだけに機能していた。

リリアンは、最も純粋な眼差しで、自身の可愛らしいストライプを差し出した。
「ライル様……私、戦闘中に、ライル様に褒めてもらいたくて、少しだけ興奮しちゃいました。だから、今日のパンティは**『特別』**です……」

ライルは、三人のパンティを手に取り、その体温と香り、そして彼女たちの屈辱と献身を堪能した。

「ああ、実に素晴らしい。お前たちのパンティは、お前たちがどれだけ俺を求め、俺に尽くしているかを物語っている。この献上がある限り、お前たちをパーティに置いてやる」

ライルは確信した。魔王討伐という大義は、もはや彼女たちを繋ぎ止める鎖ではない。**『脱ぎたてパンティの献上』という歪んだ儀式こそが、このパーティを支配し、そして、ライルの『真の勇者』**としての力を無限に引き出す、究極の原動力なのだと。

彼らの旅は、世界の運命を賭けたものから、一人の勇者の欲望と支配に彩られた、退廃的なハーレム冒険譚へと、完全に変貌していた。
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