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プロローグ
僕の人間でのお話
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僕は、普通の男子中学生だ。しかし、僕は、普通の男子中学生が好きと思いそうにないものが好きである。 それは、
ぬいぐるみだ。
ぬいぐるみのことが大好きな中学生、それは多分普通の人からしたら、普通の中学生ではないと思うだろう。でも、決してそれが悪いと思ったことは無い。なぜなら、僕は、ぬいぐるみを愛していると言っていいほどに好きだからだ。
僕が、小さい頃母親から誕生日プレゼントとしてもらった、大きくて白く、まるでもちのような柔らかさのぬいぐるみ。
このぬいぐるみを、もらった時、僕はぬいぐるみのことがとても好きになった。
それからの僕は、たくさんのぬいぐるみを買ってもらい、小学生を卒業する頃には、部屋全体がぬいぐるみで埋め尽くされていた。
中学生になり、僕は、こんなに愛されているぬいぐるみになってみたいなど、普通考えないことを考え始めた。他にも、ぬいぐるみは動くことができるのかな、など考えていた。 この時考えていたことが本当に実現するとは、僕は、全く思っていなかった。
中学生3年生の冬、僕がぬいぐるみといつも通り楽しく会話をしている時のことだった。
僕たちに、事件が起きたのだ。
「バーーン」「ボワーー」大きな音が、隣の家でなっていた。
その音を聞き、僕は、すぐに窓から隣の家を眺めた。僕が見た光景は、酷かった。
家全体が燃えていて、僕の家まで炎が近づいていた。
早く逃げなきゃ!
そう思った時には、僕の家も、ほぼ燃えていた。外では、たくさんの人の叫び声が聞こえた。
逃げたいけれど、壁や部屋のドアは熱く触ることができなかった。
「ヤバイ!」
多分このまま死んでしまうんだろうな、と思っていた。まあ、大好きなぬいぐるみと一緒に死ぬのならいいや、そう思っていた。
その時
小さい頃母親から、誕生日プレゼントとしてもらった、懐かしいぬいぐるみが、僕に声をかけてきたように思えた。
「これまでありがとね、僕は、君に大切に使ってもらえて、嬉しかったよ、またどこかで会おうね」
他のたくさんのぬいぐるみからも、「ありがとう」「君と過ごせてよかったよ」などの感謝の言葉が聞こえたように思えた。
これまで、1人でぬいぐるみに話しかけてきたけれど、返事は、なかった。 当たり前のことだ。僕は、この時初めて、このぬいぐるみたちにも心があるんだと思った。
別れの言葉として僕は「生まれ変わったら、どこかで会おうね」
僕は、目から多量の涙を流しながらこの言葉を言い、とても短い人間での人生を、たくさんのぬいぐるみと一緒に終えたのだ。
まさか、僕が、ぬいぐるみになるとは.......
続く
ぬいぐるみだ。
ぬいぐるみのことが大好きな中学生、それは多分普通の人からしたら、普通の中学生ではないと思うだろう。でも、決してそれが悪いと思ったことは無い。なぜなら、僕は、ぬいぐるみを愛していると言っていいほどに好きだからだ。
僕が、小さい頃母親から誕生日プレゼントとしてもらった、大きくて白く、まるでもちのような柔らかさのぬいぐるみ。
このぬいぐるみを、もらった時、僕はぬいぐるみのことがとても好きになった。
それからの僕は、たくさんのぬいぐるみを買ってもらい、小学生を卒業する頃には、部屋全体がぬいぐるみで埋め尽くされていた。
中学生になり、僕は、こんなに愛されているぬいぐるみになってみたいなど、普通考えないことを考え始めた。他にも、ぬいぐるみは動くことができるのかな、など考えていた。 この時考えていたことが本当に実現するとは、僕は、全く思っていなかった。
中学生3年生の冬、僕がぬいぐるみといつも通り楽しく会話をしている時のことだった。
僕たちに、事件が起きたのだ。
「バーーン」「ボワーー」大きな音が、隣の家でなっていた。
その音を聞き、僕は、すぐに窓から隣の家を眺めた。僕が見た光景は、酷かった。
家全体が燃えていて、僕の家まで炎が近づいていた。
早く逃げなきゃ!
そう思った時には、僕の家も、ほぼ燃えていた。外では、たくさんの人の叫び声が聞こえた。
逃げたいけれど、壁や部屋のドアは熱く触ることができなかった。
「ヤバイ!」
多分このまま死んでしまうんだろうな、と思っていた。まあ、大好きなぬいぐるみと一緒に死ぬのならいいや、そう思っていた。
その時
小さい頃母親から、誕生日プレゼントとしてもらった、懐かしいぬいぐるみが、僕に声をかけてきたように思えた。
「これまでありがとね、僕は、君に大切に使ってもらえて、嬉しかったよ、またどこかで会おうね」
他のたくさんのぬいぐるみからも、「ありがとう」「君と過ごせてよかったよ」などの感謝の言葉が聞こえたように思えた。
これまで、1人でぬいぐるみに話しかけてきたけれど、返事は、なかった。 当たり前のことだ。僕は、この時初めて、このぬいぐるみたちにも心があるんだと思った。
別れの言葉として僕は「生まれ変わったら、どこかで会おうね」
僕は、目から多量の涙を流しながらこの言葉を言い、とても短い人間での人生を、たくさんのぬいぐるみと一緒に終えたのだ。
まさか、僕が、ぬいぐるみになるとは.......
続く
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