僕がぬいぐるみに!?

カピバラ

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ぬいぐるみの世界

7話 話

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12月23日22時

閉店時間を過ぎ少しして、僕は話始めた。

話しが終え、ざわつき、空気が乱れる。その空間の中に飛び交う複数の言葉。どれも、聞いてて気持ちい言葉ではなかった。

「俺は、お前の意見には、乗れないな!」見た目は同じぬいぐるみでも、言葉遣いや喋り方で雰囲気が大きく変わる。 
きつい言葉で、僕とカンに言葉を飛ばしてきた。
俺が、その言葉に対して言葉を返す前に、カンが喋りだした。
「じゃあどうしたい?」
「知らんねーよ」
「知らねーよってなんだよ!」
「知らないものは、知らないんだよ!」
他のぬいぐるみたちは、呆然と立っている。
「他のみんなはどうしたい?」
僕は、個人個人の意見を聞きたいのだ。
「...............................................」
返答がない。
言葉が返ってこない理由はおおよそわかっている。
多分、みんなの前で自分の意見を言うことに恐怖を感じてるんだろう。
これは、人間として生きていた僕だからわかることだ。クラスの中で中心的人物や逆らえなさそうな人は、自分の意見を率直に言える。なぜなら、みんな賛成してくれるからだ。逆に、この状況下でその意見に反対でもしようとすれば、みんなから、罵声を浴びさせられる。 人間という生き物は、とても愚かだ、特に最近の若者は、自分の意見を言うのを拒もうとする。恐れているのだ。
このままだと、個人の意見を聞けないから一人一人個別で聞いていこう。
「なあ、カン一人一人個別で、話を聞くために誘導してくれないか。小声でカンに頼んだ。
「OK!」

そのまま流れるように、一人一人の意見を聞くことができた。2時間もかかったがその分成果があった。


「それじゃみんな、聞いてくれ」
「話を聞いた結果、僕とカンの考えにに乗ってくれる人の割合は、9割だった。」


「えっ」カンは、甲高い声を上げ驚いた。
「おい、さっきは、5対5の割合って言っただろ。」
「ああ、言ったさ」
「じゃあなんで嘘つくんだよ」
「考えてみろよ、5対5の割合なんてこの場でいったらどうなると思う、絶対に話合今日中には、終わらないだろう。」
「確かにそうだけど..」
「今優先すべきことは、いち早く話し合いを終わらせることだ。」
「確かに、そうかな」
僕だって、こうしたくはなかった。でも、ここで対立したりしたら、もう終わりだ。しょうがないと思おう。

「何ごちゃごちゃ喋ってるんだよ!」
最初におれらの意見に反対した奴がしゃべりだした。


その後、思いもよらぬ言葉が彼から出てきた。

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感想 1

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みんなの感想(1件)

WHF
2018.01.20 WHF

確率…中々奥が深いですね。
ジャンケンにおいては、私は度胸だと思います。
数字を気にして気持ちで負けてはいけませんからね。

解除

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