幼馴染を追って異世界へ〜『¥300,000,000』廃課金した最強アカウントをLv1からやり直し、「超重力」属性を使って〜

甲殻類

文字の大きさ
12 / 97
2章 転生、新たな出会い

11話 旅立ち

しおりを挟む

  私たちは、転生し居なくなった彼の座っていた場所を見据える。



 何分もの間沈黙が続く。



 私は痺れを切らし先に口を開ける。



「ほんとに、お前とゲームしていたせいで予定より彼の転生がかなり遅れてしまったじゃないか」



 すると、隣にいる女神は無表情のままこちらに振り向いて言い放つ



「ああ、その設定もういいんで元に戻してください」



 そう、これを言われたら私たちの関係は元に戻る。

 私は老いた設定を元に戻し、本来の姿に戻る。



「申し訳ございませんアウロラ様。今回はちゃんと成功したということで大丈夫でしょうか?」



 隣にいる女神、アウロラ様も本来の女神の姿に戻る。



 声質や、容姿、頭の上から足のつま先まで全てが鮮麗されとてつもなく美しい。

 アウロラ様曰く、人と会うときはあのくらいの幼さを混ぜレベルを落とさないと話ができる状態になれないという。



「そうですね、最初拒否された時はひやっとしましたが成功と捉えてもいいでしょう」



「やはり、剣崎光希を転生させておいて正解でしたね」



 私がそう言うと、アウロラ様はこちらに振り向き目があう。



 アウロラ様の瞳には兆を超える色の線で描かれた四角形が無数に刻まれている。

 目を合わせるだけで、吸い込まれそうな感覚に陥る。





「えぇ、初めてですよ私たちの仮初めの姿を暴いたものは……」



 そう言うとアウロラ様は一変する。



「クフッ…フフフフフフ」



 突然笑い出す、あぁこのモードに入るとやばいんだよなぁ。



「もう最高でした!やはり人間というのは面白いです♪」



 そう、アウロラ様と私セドナは暇すぎた色んな世界を渡り魂をさばいて来たが同じことの繰り返しで飽きていた。



 そこで、見つけたのが彼らがいた地球の人間という種族。



 アウロラ様はそれから人間にハマりだし、観察を始めた。



 だが、見ているだけだと当然飽きがくる、かと思われたがそれはなかった。

 アウロラ様は人間一人々を観察し見定めていた、そう面白い人間を探すために。



 観察しているだけでは飽き足らずついにアウロラ様は人間への関与を考える。

 だが女神が直接関与することは出来ない、そこで考え付いたのが魂への関与である。



 死んでいれば女神でも関与可能、それを思いついたアウロラ様は人間観察にさらにはまっていった。



 同じことの繰り返しの作業の中に面白さが生まれる。



 アウロラ様はもう一つ同じ人間が住む世界を探し出す。



 そう、それが彼らを転生させた世界、それを見つけアウロラ様は2つの世界を使いさらに人間観察を続ける。





 2つの世界を使い面白い奴がいればこうやって転生させどんな変化が生じるかそれを見てアウロラ様は楽しむ。



 ただ、変化させすぎると世界が終わりかけないのでそこの加減はとても難しいが…



 そして、今回あの2人が選ばれた理由。





「あの2人を注意深く見ていて正解でした♪」



 さっきの無表情具合からは想像出来ないような屈託の笑顔で話す。



「最初宝くじに当たって2人共親孝行に使うんだから面白くないなぁと思ってたんですが、まさか残りをゲームに課金だなんてしかも全額!大概の人間は貯金だの家だの投資だのと普通のことしかしませんからねぇ♪」





「それじゃあ面白くない♪」





 そう、アウロラ様は結局退屈しのぎができればいいだけ……



 前に私は人間のどこがそんなに面白いのですか?と率直な疑問をぶつけてみたことがある。



 返って来た答えは、醜いから…だった。



 人間の欲に逆らえず落ちていく者、その欲を使いうまくやっていく者の差、容姿や体型の差、見方考え方捉え方の差があったりと人間は一人々が全く違う。



 たったその程度の差だけで、同種族で殺し合い、蹴落としあう。



 そんな種族他に居ないとアウロラ様は言っていた。



 そしてだからこそ面白いんだと。





 だが、私は…





 いや、そんなことどうでもいい私は言われたことを全うするだけ。



「では、観察を続けますかね♪」



 そう言うと、アウロラ様は踵を返し奥の部屋に向かう。



 それに私も追随する。











 最後にぼそっとアウロラ様は呟く



「あと、2人程面白い人がいるんですよ」











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











 夜が明け、俺は目を覚ます。



 シロネはまだ寝ている。



 俺はステータス欄を見る、レベル10になって装備やアイテムボックスが使えるようになっている。



 なのでステータス画面でアイテムボックスを整理し、装備をする。

 すると今着ていた服が少し変化する。



 といってもこっちの世界ではステータス画面で装備品をいじっても実際の自分の姿にはあまり関係ないっぽい。装備品分俺自身のステータスが上がっている。



 鎧とかどうすんだよって思ってたけどステータスだけに関与するなら問題なさそう。



 OOPARTSではレベルごとに装備できるものが変わってくる、なので今は10レベル相応の装備しか出来ないからステータスが上がるといってもたかが知れてる。



 そして、女神が言っていたことが一つある。



 本来ならレベルが上がると元の世界で上げたようにステータスが上昇する、だがもう一つステータスを上げる方法があると…



 それはこっちの世界でもトレーニングすることである、それによりステータスがさらに上昇するらしい。



 昨日まで歩き続けなおかつ極限状態だったのでトレーニングによる努力値がもうすでに付与されている。



 これは、俺の見解だがこの努力値はこっちの世界での本当の意味での経験値だろう。



 モンスター討伐や依頼等をこなせば貰えたOOPARTSオンラインの中での経験値ではなく、実際にこちらの世界で経験し、感じた分だけもらえる経験値とでもいおうか。



 まぁOOPARTSオンラインをやっている時はほとんど現実にいる時と変わらないくらいの



再現度であり、ステータスが上昇するとその分自分が身軽になり普段出来ないような動きが



できるようになるが現実に戻るとそんなステータスはあるわけないのでその落差には驚かさ



れていたものだ。



 だが今は違う、OOPARTSオンラインのステータスの恩恵を受けたままずっと過ごすことが可能で現実に戻ることもない。



 まだレベル100の時との差には慣れていないが、レベルさえあげればその差は縮まるので問題はない。



 だから今は、この和衷協同で経験値を稼ぎレベルを上げつつこの世界での経験を積みその分のステータス上昇を狙う、当分の間はこんな感じでいいだろう。



 このレベルでの戦闘にも慣れないといけないしね。



 しかし今の自分でどの程度のやつを相手にできるかすら分からない以上迂闊に戦闘をするのは危険だからなぁ、そこんところの折り合いも重要になってくる。





「うむゃ……お、おはよう」





 そう色々と考え事をしているとシロネが起床する、俺はすぐにステータス画面を閉じる。



「お、おう…おはよう」



 いやぁ昨日は深夜テンションで何かと喋れたがいざこうなると何を話せばいいのか分からなくなる。







 顔を洗い、今は朝ごはんを食べている。

 両者無言である。

 気まずい。





 先に口を開いたのはシロネだった。



「アキトよわしもお主の旅に同行してもいいか?」



 一拍置いて俺は答える。



「問題ないよ、俺から頼みたいくらいだったからね」



 もう、スキル<和衷協同>に含まれちゃったからなぁ同行してもらうか逆に自分がするかどっちかしかなかった。



 少し調べて分かったことがある、<和衷協同>にはもう一つ機能が付いていて、それは言葉を交わさなくても会話が可能になるというものだ。



 恐らく、稼働範囲はあるだろうがこれはかなり便利だった。



 シロネにもこのスキルのことは夜に説明済みで快く快諾してくれた。



 もし拒否られたらどうしようかと思っていたが杞憂に終わった。



 そして当面の目標はレベル上げ…あとお金だ。



 俺の中では冒険者でもすればいいんじゃねと安易に思っているんだが果たしてそれで大丈夫なんだろうか…。



 「これからよろしく」



 と、シロネと再度改めて握手をする。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

借金5億で異世界転移、よりによって金本位制の世界だった

夜明け一葉
ファンタジー
32歳の個人トレーダー・佐藤慧は、5年間の雪辱を賭けたトレードで5億円の借金を抱え、意識を失った。目覚めると、そこは剣と魔法が存在する見知らぬ世界だった。常識が通じない異世界で、金貨を見るだけで嘔吐する「金アレルギー」を抱えながら、若き冒険者リナと出会い、生き延びる術を探し始める。諦めることだけができなかった男が、新たな世界で再び立ち上がる異世界サバイバル譚。

異世界では地味な俺が、なぜか神々に最愛されて無双してる件

fuwamofu
ファンタジー
平凡な高校生・桐生ユウは、女神の手違いで異世界に転生した。 チートもスキルも貰えず、冒険者登録すらままならない落ちこぼれ……のはずだった。 しかし周囲の異常な好感度、意味不明な強運、そして隠された神格スキルによって、ユウは「無自覚に全能」な存在へと覚醒していく。 気づけば女神も姫騎士も魔王娘も彼に夢中。誤解と崇拝が加速する中、ユウの“地味な日常”は世界を揺るがす伝説になっていく。 笑いあり、胸キュンあり、ざまぁありの最強(なのに本人だけ気づいてない)異世界ファンタジー開幕!

辺境で静かに暮らしていた俺、実は竜王の末裔だったらしく気づけば国ができていた

平木明日香
ファンタジー
はるか五億四千万年前、この星は六柱の竜王によって治められていた。火・水・風・土・闇・光――それぞれの力が均衡を保ち、世界は一つの大きな生命のように静かに巡っていた。だが星の異変をきっかけに竜の力は揺らぎ、その欠片は“魂”となって新たな生命に宿る。やがて誕生した人類は文明を築き、竜の力を利用し、ついには六大陸そのものを巨大な封印装置へと変えて竜王を眠りにつかせた。 それから幾千年。 現代では六つの大国がそれぞれ封印を管理し、かろうじて世界の均衡を保っている。しかし各地で異常な魔獣が出現し、封印の揺らぎが噂されはじめていた。 そんな世界を気ままに旅する青年がいる。名はブラック・ドラグニル。三年前からハンターとして魔獣を討伐し、その肉を味わいながら各地を渡り歩く放浪者だ。規格外の実力を持ちながら名誉や地位には興味がなく、ただ「世界のうまいものを食べ尽くす」ことを楽しみに生きている。 ある日、光の王国ルミナリア近郊で王女ユリアナが大型魔獣に襲われる事件が起きる。死を覚悟した騎士団の前に現れたブラックは、その怪物をわずか数十秒で討ち倒す。彼にとっては雑魚同然だったが、その圧倒的な強さは王国中に知れ渡る。王女は自由に生きる彼の姿に心を奪われるが、ブラックは次の目的地へ向かう計画を練るばかり。 だが彼自身はまだ知らない。 自らが竜族の末裔であり、世界を再び“統合”へ導く鍵となる存在であることを。 竜の封印が揺らぐとき、自由を愛する青年は世界の命運を左右する選択を迫られる。 これは、竜の記憶と人の魂が交錯する壮大なファンタジー叙事譚である。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...