幼馴染を追って異世界へ〜『¥300,000,000』廃課金した最強アカウントをLv1からやり直し、「超重力」属性を使って〜

甲殻類

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4章 入学試験編 1次試験

24話 民

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   『さぁて始まりましたぁあああああ』



 とハイテンションで進めるウタゲ・ミル先生。よっぽどチーム抽選が楽しいのかはたまたチーム運が悪い奴を見て楽しみたいのか……


 チーム抽選は受験番号で決まる。ウタゲ先生は今魔法ボックスから受験番号が書かれた紙を取り出し読み上げている。

 そしてどんどん決まっていくの見ながら、俺は残ってる奴らから誰が一緒になるか予想してる。


 ていうか決まるまで暇なのでシロネとだべっていた。



(アキト的にはやはり後衛が欲しいところじゃの~)



(確かにな、俺は思いっきり前衛職だし、回復手段がアイテムだけだと心もとない)





 できれば『回復者/ヒーラー』回復はなくても多少回復ができる魔法職であるとありがたいんだが……





 そしてとうとう俺の受験番号が読み上げられる。読み上げられた人は前に出て、魔法陣の中に入る。



 この魔法陣は転移魔法があらかじめあの森に設定されておりチームごとに送りだしている。俺は魔法陣内に入ると二人目の受験番号が読み上げられる。





 誰かなとそわそわしつつその人物が現れるのを待つ。





 すると目の前に現れたのは予想内という外というか……



 目を合わせると「あっ」と二人同人に口からぽろっと漏れてしまった。





 そう、その人物はさっき話かけてきた子だった。





 気まずい雰囲気になっていると3人目が走ってやってきた。





「お!二人がチームメイトかよろしくな俺はバルト・ベル、バルトって読んでくれ!」





 こいつもいつぞやの金髪やんきーくずれじゃないか。こんなところでまた出会うとは……



「アキトだよろしく頼む」



 俺はバルト・ベルに握手を求められそれに応じる。





「私はユイ・ネイトルです」





 そう言った矢先、バルトが真剣な表情でユイに向かって一言。


「ユイって今日のパンツ白だよなさっきそこの階段d………」




 ゴリッ



 その瞬間ユイから目にも止まらぬ速さのパンチをバルトの顔面にクリーンヒットさせる。痛々しい音が耳に響く。







「ふっぐぅ」







 バルトは悶えながら転移魔法陣は起動する。

 このパーティで大丈夫なんだろうか……俺は頭をかかえつつ転移するのだった。













 転移させられた先には森の入り口だった。先に転移した受験生達がチームごとに作戦を練っている。





 そして俺たちが転移してから少したち、最後にウタゲ先生が転移してきて最後の説明を行う。





「えぇー今からそれぞれに武器を配布します。好きな武器を持っていくように~」





 そう言われチームごとに好きな武器を一つずつ借りていく。今回の試験は貸出用の武器でやることになっている、殺傷力が極力少なく武器による不平等性を無くすためだ。

 俺たちもそれぞれ武器を貰う。俺はガントレット、ユイは弓、バルトは死にかけているので俺が代わりに細身の片手剣を貰い、それぞれ指定された魔法陣に移動する。
 これは最初のスタートが全員同じだとスタートした瞬間に何か仕掛けたりするやからがいるので万全を期すためそれぞれ森の入り口付近に等間隔にチームが配置されており初期段階ではぶつからないようになっている。




「試験の期限は先程も伝えた通り、10日だ。そしてチームの誰か一人でもかけたら失格になる。では、あと5分後自動的にスタートする」





 そう言って先生達は全員どこかへ転移して行った。





「ユイ許してやってくれ、こいつも悪気があったわけじゃない」



「アキトがそういうなら……」



 そう言うと、後ろで悶えてたバルトがいきなり起き上がる。





「まじ!さすがアキトだな。ユイもありがとうな」





 その瞬間突風さんが吹き、ユイのスカートを完全に読み切りうまい具合になびかせる。





 そして、まんまとその突風さんの手に引っかかったバルトはそれを凝視する。



 ユイは顔を真っ赤にしてそのままさっきよりも強力なパンチをバルトの顔面に二発ぶち込む。





「死ねぇええええええええ!!!!!!」





 バルトは昇天する。





 俺はバルトに手を合わせる「南無三」。



(お主らそんなんで大丈夫なのか?)





 シロネが心配の声をあげる。まぁこれはこれでチームワークあるんじゃないか……ないか





(しかし、平民を一つのチームに固めるとは。ふざけたことしよるのぉ~)



 シロネが怒るとは珍しい。が、それには俺も同意だ。平民は俺たちの他にもう一つチームがあるがそこも3人共平民だ。



 すごいチーム運だなぁ~と皮肉でも言ってやろうかとも思ったがこれはこれで面白い。





「おい!そこの平民!今から試験なのになんだその緊張感のなさは!!」





(もしかしたら先生なりに考えた編成なのかもしれないな……)





 さっきからユイはずっと独り言をブツブツ言ってるし、バルトは合計三発殴られ泡吹いて倒れてるし、俺ははたから見たらただ一点を見つめてぼーっとしてるだけなのでまさにカオスな状態とはこのことだろうな。



 それに今日は寝てないから早く寝たいものだ。そう考えた瞬間大欠伸が出る。





「おい!!聞いてるのか!!」





 今更ながら声をかけられていることを認識する。



「なんでしょう?」



 そいつはぽっちゃりしており見るからにおぼっちゃま系なスタイルで、おかっぱでメガネまでかけている。こっちの世界だからよかったものの日本だったら絶対いじめ対象だっただろうな……





 そんなことを思っているとそいつは耳打ちして、小声で妙なことを伝えてくる。





ーーゴールするとき気をつけろーー





 そう言い残しまた、ぶつくさ言いながらかえって行った。





 なんだったんだろうか?そのことを考えながら俺達は初期スタート地点に転移した。









『えぇーでは転移も終わったことだろう……スタートする準備はいいかなぁ~』





 森中に響き渡る声おそらくなんらかの魔法だろうがあまり興味はない。



5…4…3…2…



 とカウントが始まる。





1…スタート!!!





 試験開始の合図と共に俺達は走り出した。

















ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー











 今回の試験はどんな感じだい?



 そう聞かれ素直に僕は返答を返す。問題ありませんと……





「今回はある程度平民も入れないといけないからねぇちゃんと試験を突破してくれる平民がいてくれるといいんだけれど……」





 前年度の学園全体の入学者300名の内平民は10名ほどしかいなかった。



 学園は身分差ゼロを掲げている以上平民はある程度入れないと周りが色々うるさいのだ……はぁめんどくさい。





「そういえばルィン学園の今回の試験担当官はあの炎髪のチビらしいぞ」





 その報告を聞き、私は爪を噛む。あそこの学園長はいつも私たちの邪魔をする……こちらに従ったことなんて殆ど無い。ましてや今回はあの炎髪だなんて試験を受からせる気あるのかしらねぇ。

 入学希望者が100人だとしたら合格者は半分いるかどうかぐらいかしらね……ましてや平民なんて学園設立以来初めての0が出てしまうかもしれない。



 はぁ~



 再度ため息をつき私は髪を掻き毟る。最近は帝国の戦力も落ちてきてるしもっといい戦力になりそうなやつはいないのかねぇ本当に……





「ま、うちはうちあちらはあちらだ。今は俺達の学園の事を考えた方がいい」





 そうね、と私は同意し窓から並んでいる受験生を俯瞰する。





 今回うちの学園はなかなか実力揃いかもしれない……それが分かると私はさっきまで考えていたことを忘れることにし、すぐにどういった教育、強く育成するか考える。





「あの子と、あの子とあとあの子とそれと……」





 そう言って次々と学園長は生徒を指差していく。





 俺はその生徒名をメモし試験会場へ出向く。この人の選んだ生徒達にハズレはいない全員最強となる逸材だ……





「今年は私の学園が今年はーー」







 俺は静かに扉を閉める。





 これから忙しくなりそうですね……







 そう思いつつもどこか高揚している自分がいる。







 さぁてどう調理しましょうか……ふふふ

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