幼馴染を追って異世界へ〜『¥300,000,000』廃課金した最強アカウントをLv1からやり直し、「超重力」属性を使って〜

甲殻類

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4章 入学試験編 1次試験

25話 3人の属性

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 走り始めて俺達はまず走りながら食料になりそうな物と水を探していた。水や食料は一番大事になってくるから序盤のうちに徐々に進みながら調達していきたいところだ。


 あと、俺が早く睡眠を取りたいだけなんだけどね……



 バルトはもう復活し先頭を突っ走っている。体力大丈夫かと心配になるくらいとばしているので俺達は少し休むことにした。





「だいぶ距離稼げたんじゃないか?アキト」



「いや、まだ全然だ。そんなに焦らなくても制限時間内につけばいいんだもう少し気楽にいけよ……」





 俺達は少し立ち止まりあたりに生えている果物や水辺を探していた。





「アキト来る」





 ユイはそう言うと矢を引き臨戦態勢に入る。俺たちも静かに頷き、聞き耳を立てる。





 すると茂みから3体のゴブリンが現れる。ゴブリンは全員棍棒を持っており、かなりグロテスクな顔をしていた。
 
 意外と転生してきて始めてゴブリンと対峙する。これまでスケルトンとハマグリばっかだったからちょうどいい気分転換だ。





 3体3か……ちょうどいいバルトとユイの戦力を見るいい機会だ。 





 「ちぇえええやああああああああ」





 その声と同時にバルトがゴブリン達へいきなり斬りかかる。



 血気盛んなやつだなぁと思いながら俺は性格を把握する、バルトはアホということがわかったので次からはちゃんと作戦を考えてから移動することにするか……



 バルトが切りかかった矢先ユイが3本の矢に切り替え同時に矢を放つ。





 2本はゴブリンの脳天を貫通し絶命する。そして1本の矢はバルトの頭をかすめ矢の軌道が少しずれゴブリンの左目に突き刺さる。



 ゴブリンは悶えながら突き刺さった矢を抜こうともがく。その隙にバルトが持っていた片手剣で首を切り落とす。



 どうやら、俺の出番はなかったようだ……





「ってあっぶねぇだろうがユイ!!ちゃんと狙え下手くそー」





 バルトがさっき掠めた矢についてユイに怒りつけている。





「チッそのまま死ねばよかったのに」





 ユイもユイで悪いという気持ちはこれっぽっちもなくまぁなんとも仲のいい討論である。



 チームワークは思ってたより大丈夫みたいだ。二人ともいい動きをしている、これなら試験も簡単に突破できるだろう。





「おーい喧嘩はそれくらいにして野営の準備始めるぞ~」





 もう16時ごろになる、そろそろ始めないと暗くなってからでは危険になる。



 俺達は分担を決め、何かあったらすぐに魔法を空に打ち上げるこで危険を知らせるという方針をとった。





 ちなみに俺の担当は薪拾いである。バルトとユイは二人でご飯の準備と火の管理だ。





(わしにも何かくれんかのー)



俺はアイテムボックスからシロネ用のご飯を取り出し影に投げ入れる。



(てか、シロネは宿屋で一旦ごはん食べてこればいいじゃないか……)



(小さいことは気にするもんじゃないぞアキトよ)





 シロネと会話しながら薪を拾い集める。



 幸い何ともなくご飯にありつけ今は夜ご飯の最中だ。今日の献立はこの森に生えていたきの実とキルコ(見た目はまんまきのこ)のスープと、デザートにさっき取れたコリュというりんごに似た果物だ、コリュは食感はりんごより柔らかく、甘さもあってかなりジューシーになっている。





 この森にはこれらが結構生えているのでこの献立が今後のご飯になりそうだ。





 ご飯を食べ終わり俺達はそれぞれ使える属性についてや連携をどうとるかというところに重点を置いて話し合っていた。









 まず、ユイが説明する。





「私は自然属性を使います。基本的にはこの弓矢と魔法、スキルを組み合わせて主に後衛サポートになると思う。あと回復魔法もある程度は使える……」





 自然魔法か……なかなかこれは珍しい。全ての魔法、スキルの元となる自然属性はその名の通り自然を操る能力だ。



 OOPARTSの時もこれに気づいてその先の火や水といった属性に行かず、ずっと自然属性を極めてたやつもいたっけ……確かそいつは戦闘力ランキングもかなり上位だったはず。





 そして自然魔法に弓矢はとても相性がいい自然魔法で矢はMPが尽きるまで何本でも生み出せるし、スキルで矢をいろいろカスタマイズできたりする。





 遠距離攻撃、後方支援など後衛にはもってこいだ。







 ユイはこれで終わりと目で訴えてくる。バルトの番だ、こいつが一番謎だからなあとアホだし。





「俺の属性は火だ!!」





 手のひらの上で火を灯してみせる。





 まぁ火ね……うん…山火事だけには注意するように……あとはいいや。



 補足するならどの属性も極めれば強い、ただ火属性はOOPARTSではかなり上級者向けだった。初心者がやると大概火属性をただ極めるだけで終わってしまう。それでは火属性の50%も引き出せていない。火属性はさらなるその上の段階がある、そこに辿りついたならば属性の能力値だけみたら確実にトップだろう。





 そこまでバルトがいけるのかはわからんがかなり険しい道を歩んでいるのは間違いない。



「そんでもって俺は武器はなんでも使えるんだ!」





 ほう……なんの武器でも使えるのは確かにすごいことだ。確か火属性の魔法に火の武器を生成するやつがあったな。それを活かせばどこで戦っているか、相手の武器、相手との力量の差などで使う武器を変更できるのはかなりのアドバンテージだ。





 俺はそんなことを考えており、ユイは基本無視なので気まずそうにバルトがどんどんしょぼくれていく。





「あんまり……興味ない?」





「ああ、ちゃんと聞いてるから心配するな」



「興味ない……」





 ユイさんちょっとバルトに辛辣すぎやしませんかね。もうちょっと仲良くというのを心がけて貰えるとこちらとしても嬉しいんだけどなぁ。





「ふんっ!ならこれならどうだ!!俺は確かにいろんな武器を扱えるが結局一番使うのがこの拳なのだ!!」





 バルトは手のひらを握り締め天に右手を掲げる。



 ユイは相変わらず無反応で、俺も「ああ」と苦笑いを返しておいた。



「お前らノリわるいぜぇー」



 またバルトはわかりやすくうなだれる。ほんと分かりやすい性格なことで……





「次は、俺の能力だな」



 そう言うと二人がこちらを凝視する。なに?怖いんだけど……



「「アキトの能力は気になる」」





 二人同時に……あんまり期待されてもなぁ…





「俺は闇属性を使う、使う武器は拳系統の武器になる。一応前中後衛こなせる」



 OOPARTSオンラインの時は最強の前衛と最強の後衛二人に囲まれてたから楽だったんだけどな。一人になってからは全てをこなさないといけなかったからなノウハウを叩き込んだのも懐かしい。



「てっきり俺は水属性かなんかだと思ってたぜ」



「私は雷」





 二人共率直な意見を言う。



「どんな能力を使うかはお互い実戦にとっておくということで」



 やっぱり先に能力説明なんてつまらん、実戦を踏まえての方が頭の中に入りやすい。それに、もう寝たい……





「そうだなそうしようぜ」



「アキトに同意」





 二人とも了承してくれたようだ。戦術的にはやっぱりバルトが前衛でユイが後衛に加え俺が両方のサポートをする感じかな?



 それはどちらもわかっていることだろうと思いそれ以上は口にしなかった。









 あれから俺達はテントの準備をしていた、本来はその辺で軽く睡眠をとるかもしくはローテーションで回すかだ。



 俺達は後者を取り、テントを一つだけはり、その半径25mをトラップ魔法で囲い誰かが踏み入れた瞬間こちらに知らせが来る仕組みとなっている。



 見張りを一人配置し、後の二人は寝る。これを30分交互に行う。





 ちなみにもうシロネは寝ている、時々聞こえる寝息がこちらの眠気を誘う。やめてくれぇ寝ちゃう寝てしまう~





 ちなみに今は俺の番である。一人で夜を過ごすのはなかなかに退屈で30分は異様に長く感じた。



 本来はテントを持っている人はほぼいないだろう、なのでアイテムボックスからテントを出した時は二人に随分と驚かれたものだ。



 俺達はレベル上げでよく使っていたのでそれがたまたままだ入っていたのだ。





 寝ないように時々太ももあたりをつねり眠気を覚ましながら耐えていると、トラップ魔法の範囲に入る前に気づく。



 分かりやすいお出ましですなぁ。そう、その気配はモンスターではない。ただの殺気、といってもかなり貧弱な殺気だが……

 こんなに殺気をばら撒いているやつなんて大概ろくでもないやつだろうな。


 はぁとため息をつき二人を起こしにテントに近づくとその気配に気づいたのか両方共目を覚ましていた。



 さぁてお手並み拝見といきますかな。とかいって普通に返り討ちにあったら恥ずかしいだけだが……





 俺たちは手筈通りに所定の位置に移動する。
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