少女風呂(童話風)

アッシュ出版

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14)硬さの微妙な差異

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 ダイゴ君がまなみちゃんの真後ろにいること、それはただの偶然です。
 というか、ダイゴ君はあやかちゃんたちに少女風呂に放り込まれただけです。
 偶然、落ちたところが、ちかちゃんの隣で、まなみちゃんの後ろだっただけです。
 しかしその偶然が、恥ずかしがり屋さんのまなみちゃんを戸惑わせています。

 (ダイゴ君に、もっと私のことを知って欲しいなあ・・・)

 一方、ダイゴ君だって、実はまなみちゃんのことが気になっていました。
 この女の子の顔を見てみたいなという好奇心が芽生え始めています。
 だって、ずっと彼の最も敏感な部分が、この子の身体と密着しているのです。彼だって意識しないわけにはいきませんよね。

 でも、「こっちを向いてよ」とか、「君のおっぱいも見せてよ」とか言えるはずがありません。
 それは恥ずかし過ぎます。
 彼はそれほど積極的なパーソナリティーの持ち主でもありません。

 本当にありえません。想像しただけで恥ずかしさで顔が燃えるようです。
 それはとてつもなく大胆な行動。一種の暴力。
 そのようなことを言ったら、女の子たちに軽蔑されるかもしれません。
 でも一回くらいなら、許されるかもしれないよな。なんて思う自分もいたりして、ダイゴ君の胸の中はとてもモヤモヤしています。

 (ねえ、君こっち向いてよ。ふーん、こんな顔してるんだ、かわいいね)

 女の子が単純な褒め言葉に弱いことを、彼はこの年齢にして既に知っています。
 彼にはお姉ちゃんがいて、けっこう仲良しで、女性の心理や扱いには多少馴れているところもあるからです。

 しかし同時に、もし自分がそんなことを言えば、みんなに大笑いされる可能性も感じていました。
 やっぱり女の子は面倒。訳の分からない生き物だ。こっちから下手に行動しないほうがいい。
 それがダイゴ君が瞬時に出した回答です。

 さて、まなみちゃんだって実は、ダイゴ君の顔をそれほどしっかりと見たわけじゃありません。
 ダイゴ君はお風呂場に入ってきて、あれよあれよと投げ飛ばされて、気づけば自分の後ろにいただけ。
 彼女はただ、彼の身体の一部の感触を感じているだけです。彼との接点はそれだけです。

 ダイゴ君の性器はずっと硬いままでした。それは一瞬たりとも、柔らかくなることはありませんでした。
 しかしその硬さにも、微妙な違いがあることに、まなみちゃんは気づいていました。硬さのレベルにも変化があるのです。

 まなみちゃんはお尻だけで、わずかなその変化を感じ取ることが出来ていました。
 何だかまるでベテランの風俗嬢のようですね。
 いえ、どんな風俗嬢だって、そのような特技は持っていません。ちょっとばかし感性が豊かなまなみちゃんだから、気づくことが出来る差異なのかもしれません。

 彼女はちかちゃんとダイゴ君の会話、そのやり取り、仕草や気配に神経を注いでいたのですが、ちかちゃんが直接的にエッチなことを言ったりしたら、ダイゴ君のその部分がビクンとなって、何やら一段と硬くなるようです。

 (この子、本当にスケベな子・・・。おっぱい大好き人間なんだわ)

 それはちかちゃんへの嫉妬かもしれません。しかしまなみちゃんはダイゴ君を軽蔑しているつもりでした。

 (男の子って馬鹿で単純だわ)

 ちかちゃんが、自分のおっぱいに、ほくろがあるのよという会話をして、どうやらそのおっぱいをダイゴ君に見せつけたとき、ダイゴ君のそれは最高に硬くなりました。
 硬いだけではなくて、ドクンドクンと血液が熱く脈打ったのです。

 「おっぱいてね、女の子によって形も柔らかさも全然違うんだよ、ダイゴ君」

 ちかちゃんが言ってます。「隣のみよちゃんのおっぱいは・・・、ああ、まだ子供だからね、あんまり比較にならないか。じゃあ、まなみちゃんのおっぱいと私のを比べてみる。触ってみれば」

 「ど、どういうことですか?」

 「まなみちゃんのおっぱいと私のを比べればわかるよ」

 え? 
 突然、その二人が自分のことを話題にし始めたことに、まなみちゃんはとてつもなく驚いていました。
 しかもおっぱいがどうとか言っています! 
 そして背後から手が伸びてきて、まなみちゃんのおっぱいは鷲掴みにされたのです。
 その瞬間、ダイゴ君のそれが、今までにない硬さを記録したことにまなみちゃんは気づきました。
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