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21)「沈める」という行為
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女の子たちは、浴槽に横たわっているダイゴ君に向かって、まるで彼がそこに存在していないかのように、グッと体重を掛けて座ってくるのです。
それはもう本当にひどい虐待でした。確かに女の子たち一人一人の体重は軽いものです。リンゴ数十個分とかそれくらい。
しかし座ってくるのは一人ではありません。彼の身体の面積いっぱい、座れるだけの女の子たちが、体重を掛けて座ってくるのです。
ダイゴ君は一人で林檎数百個を載せられたも同然。
どうやらこれが、「沈める」という行為のようです。
ダイゴ君は女の子たちの中に沈められたのです。
容赦なくお腹に座ってくる女の子。腕に座ってくる女の子。太ももに座ってくる女の子。
まあ、一人か二人くらいの女の子が座ってくるならば嬉しいことですよね。お尻のあの柔らかさが身体に触れてくるわけですから。
しかし女の子の数が五人六人となると、少しずつその柔らかさが重さに変わってくるのです。ダイゴ君は口から内臓が全て出ちゃいそうな気分でした。
そして顔面に座ってくる女の子。
そうです、顔面に座ってくる女の子もいるのです。
重くて苦しくて堪らなかったダイゴ君も、その瞬間だけは別の感想を抱きました。
ダイゴ君は女の子の陰部というものを見たことがありませんでした。その形状をまるで知らなかったのです。
彼の顔面に座るために、女の子は腰を屈めます。その瞬間、その子の陰部は丸見えになりました。それはちょっと衝撃的光景。
しかもその女の子、あの美少女、光ちゃんでした、ダイゴ君は光ちゃんの陰部を間近で見るという光栄に浴したのです。
彼はどのような感想を抱いたのでしょうか。
例えば象を見たことがない人が、一瞬だけ見た象の形状を正確に説明できないように、ダイゴ君も、光ちゃんの陰部がどのようなものか上手く説明は出来ません。
筋、襞、ピンク色の変な部分。しかしこの部分がドエロイ、猥褻物であることは理解しています。
そして感じるお尻の柔らかさと感触。ダイゴ君はそれを顔面に感じます。ダイゴ君の男性的部分がまた硬度を帯びました。
光ちゃんはダイゴ君の顔面の上で、お尻の位置を変えたりします。その結果、その陰部が彼の唇に触れたり、鼻に触れたりして、それはもう大変なことになっています。
ダイゴ君は嗅いだことのない香りを嗅いでいました。
そして何やら、自分の鼻や唇が濡れていくような。
自分の唾液か、もしくは鼻水のせいなのかなと思っていたのですが、違います。
原因は光ちゃんの陰部のせいなんです。それが濡れ始めたせいで、ダイゴ君の顔が濡れだしたのです。
しかしその真相にダイゴ君が気づくことはないかもしれません。
光ちゃんは自分の陰部に触れるダイゴ君の鼻の感触、あるいは彼の熱い息、その感触で良い気分になっていたのです。
「ねえねえ、あの部分は誰が座る?」
さて、ちかちゃんがそんなことを言っている声が聞こえます。
その声にはどこか挑発的な響きが聞こえますが、ダイゴ君はそれどころではないので、そんなことには気づきません。
しかし今、とても重要なことが決められようとしているのです。
「どうしよう?」
「誰がいいかな?」
他の女の子たちも顔を見合せます。「どうしよう、どうしよう」などと言っていますが、それは困ったような表情というより、むしろお互いの心の裡を探り合っている表情。
「あそこには、ちかちゃんが座れば?」
胡桃ちゃんが言います。
「私は遠慮する。誰かが座っているのを見たいほうだから。胡桃ちゃんが座れば?」
「私? 私じゃないでしょ。ダイゴ君とそんなお喋りしたことないしさ」
「ねえ、ねえ、うちの弟だからね、あんまり手荒なことはしないでよ」
そのとき、そんなことを言いながら、近づいてくる声がありました。
ダイゴ君のお姉ちゃんの声です。
「気管はちゃんと確保してね。死んだら、うちの親が泣くから」
自分の弟、しかも半ば強引に自分がこのお風呂に連れてきました。そういう事情もあり、あまり弟に悲しい思いをさせたくはありません。
しかしどうやら、ちかちゃんたちに虐められている様子。しばらく傍観していましたが、もう我慢出来ないと言った表情で、ダイゴ君のお姉ちゃんはやって来ました。
「別に手荒なことはしてないわ。ダイゴ君が悪いことをしたから駄目だよって教えているだけ」
どうやらダイゴ君の顔の上に座っている光ちゃんは、ダイゴ君が息をしているかどうか判断する係りも兼ねているようです。今のところ異常なしといった表情で頷いています。
「だったらいいけどさ・・・」
強気な態度に弱いお姉ちゃんでした。あっさりと自分の意見を引っ込めます。
「今から、ダイゴ君のあそこに座るんだけどさ、誰がいいかなって思って」
「お姉ちゃんが座る?」
それはまずいでしょ、他の女の子たちがザワザワします。
「何言ってるのよ、うちら、血がつながってるのよ。ありえないわ!」
「じゃあ、誰がいいかなあ?」
「わ、わかんないけど。ちかちゃんが座れば?」
「私はいいの」
「だったら、あやかちゃんとかは?」
動揺のあまりに、お姉ちゃんはそんな言葉を口走ります。
え? 私?
驚いているのはあやかちゃんです。
それはもう本当にひどい虐待でした。確かに女の子たち一人一人の体重は軽いものです。リンゴ数十個分とかそれくらい。
しかし座ってくるのは一人ではありません。彼の身体の面積いっぱい、座れるだけの女の子たちが、体重を掛けて座ってくるのです。
ダイゴ君は一人で林檎数百個を載せられたも同然。
どうやらこれが、「沈める」という行為のようです。
ダイゴ君は女の子たちの中に沈められたのです。
容赦なくお腹に座ってくる女の子。腕に座ってくる女の子。太ももに座ってくる女の子。
まあ、一人か二人くらいの女の子が座ってくるならば嬉しいことですよね。お尻のあの柔らかさが身体に触れてくるわけですから。
しかし女の子の数が五人六人となると、少しずつその柔らかさが重さに変わってくるのです。ダイゴ君は口から内臓が全て出ちゃいそうな気分でした。
そして顔面に座ってくる女の子。
そうです、顔面に座ってくる女の子もいるのです。
重くて苦しくて堪らなかったダイゴ君も、その瞬間だけは別の感想を抱きました。
ダイゴ君は女の子の陰部というものを見たことがありませんでした。その形状をまるで知らなかったのです。
彼の顔面に座るために、女の子は腰を屈めます。その瞬間、その子の陰部は丸見えになりました。それはちょっと衝撃的光景。
しかもその女の子、あの美少女、光ちゃんでした、ダイゴ君は光ちゃんの陰部を間近で見るという光栄に浴したのです。
彼はどのような感想を抱いたのでしょうか。
例えば象を見たことがない人が、一瞬だけ見た象の形状を正確に説明できないように、ダイゴ君も、光ちゃんの陰部がどのようなものか上手く説明は出来ません。
筋、襞、ピンク色の変な部分。しかしこの部分がドエロイ、猥褻物であることは理解しています。
そして感じるお尻の柔らかさと感触。ダイゴ君はそれを顔面に感じます。ダイゴ君の男性的部分がまた硬度を帯びました。
光ちゃんはダイゴ君の顔面の上で、お尻の位置を変えたりします。その結果、その陰部が彼の唇に触れたり、鼻に触れたりして、それはもう大変なことになっています。
ダイゴ君は嗅いだことのない香りを嗅いでいました。
そして何やら、自分の鼻や唇が濡れていくような。
自分の唾液か、もしくは鼻水のせいなのかなと思っていたのですが、違います。
原因は光ちゃんの陰部のせいなんです。それが濡れ始めたせいで、ダイゴ君の顔が濡れだしたのです。
しかしその真相にダイゴ君が気づくことはないかもしれません。
光ちゃんは自分の陰部に触れるダイゴ君の鼻の感触、あるいは彼の熱い息、その感触で良い気分になっていたのです。
「ねえねえ、あの部分は誰が座る?」
さて、ちかちゃんがそんなことを言っている声が聞こえます。
その声にはどこか挑発的な響きが聞こえますが、ダイゴ君はそれどころではないので、そんなことには気づきません。
しかし今、とても重要なことが決められようとしているのです。
「どうしよう?」
「誰がいいかな?」
他の女の子たちも顔を見合せます。「どうしよう、どうしよう」などと言っていますが、それは困ったような表情というより、むしろお互いの心の裡を探り合っている表情。
「あそこには、ちかちゃんが座れば?」
胡桃ちゃんが言います。
「私は遠慮する。誰かが座っているのを見たいほうだから。胡桃ちゃんが座れば?」
「私? 私じゃないでしょ。ダイゴ君とそんなお喋りしたことないしさ」
「ねえ、ねえ、うちの弟だからね、あんまり手荒なことはしないでよ」
そのとき、そんなことを言いながら、近づいてくる声がありました。
ダイゴ君のお姉ちゃんの声です。
「気管はちゃんと確保してね。死んだら、うちの親が泣くから」
自分の弟、しかも半ば強引に自分がこのお風呂に連れてきました。そういう事情もあり、あまり弟に悲しい思いをさせたくはありません。
しかしどうやら、ちかちゃんたちに虐められている様子。しばらく傍観していましたが、もう我慢出来ないと言った表情で、ダイゴ君のお姉ちゃんはやって来ました。
「別に手荒なことはしてないわ。ダイゴ君が悪いことをしたから駄目だよって教えているだけ」
どうやらダイゴ君の顔の上に座っている光ちゃんは、ダイゴ君が息をしているかどうか判断する係りも兼ねているようです。今のところ異常なしといった表情で頷いています。
「だったらいいけどさ・・・」
強気な態度に弱いお姉ちゃんでした。あっさりと自分の意見を引っ込めます。
「今から、ダイゴ君のあそこに座るんだけどさ、誰がいいかなって思って」
「お姉ちゃんが座る?」
それはまずいでしょ、他の女の子たちがザワザワします。
「何言ってるのよ、うちら、血がつながってるのよ。ありえないわ!」
「じゃあ、誰がいいかなあ?」
「わ、わかんないけど。ちかちゃんが座れば?」
「私はいいの」
「だったら、あやかちゃんとかは?」
動揺のあまりに、お姉ちゃんはそんな言葉を口走ります。
え? 私?
驚いているのはあやかちゃんです。
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