餓鬼の操者

assult

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獣本姉弟、決死の作戦

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「“見たら死ぬ”…確かにその能力なら先生達のやられ方にも説明がつく…けど…」

「そうだと証明する方法は無いね…もし証明しようとするなら誰かが死ぬことになる。」

「うん…」

「そうだ、あともう一つ、僕が敵の能力をそう予想するのには理由がある。それは敵が1人で行動しているから。」

私は少し考える。
「なるほど。“見たら死ぬ”能力を使えば仲間まで殺すことになるもんね。」

うん…辻褄が合う。

「そして恐らく敵の妖怪のタイプは、一般人にも見えるタイプ。」

「そうなるね。」

…………あ!

「私…さっき3階を見てきたんだけど、被害者は居なかった。でも2階では先生達が倒れてるよね。だとすると…」

「!! …そうか!!」

「やっぱりそうだよね、なんで早く気が付かなかったんだろ…」

「敵はこの階にいる!!」

「ヤバイヤバイヤバイ…」
暁吾が取り乱す

「一旦落ち着こ…ね、」

「うん……そうだね、ごめん…」
暁吾は深呼吸する。

ここで凉からメールが届く。
「不良グループは逃げてったよ、変幻で機関銃をチラつかせたら簡単だった。」

ちょっと安心だな…これで操者以外の手による被害は無くなったはずだ。

「意外とすんなりいったみたいで良かったよ、凉も無事そうで良かった。 こっちは敵の能力と場所に大体検討をつけたよ、敵の能力は恐らく、“姿を見たものを殺す”能力で、操者の場所は多分2階だから、1階で隠れてて。」
暁吾は凉に返信をした。
  
ふと暁吾を見た。
私は暁吾の表情から決意めいたものを感じた。

「暁吾くん…どうかした?」

「いや…うん、作戦を考えてた。」

「どんな?」

「操者の妖怪を特定、もしくは操者を暗殺する作戦だよ…妥協した目標は操者の拘束なんだけど…その…」

「そんなこと出来るの?」

「……上手く行けばだけど。」

「教えて?」

私は暁吾から作戦を聞いた。

「え…それじゃあ凉ちゃんと暁吾くんが危険すぎるし、第一、そんな大雑把な作戦通用するかな…」

「でも、他に方法が見つからない。」

「うぅん…」
確かにその通りであった。

「きっと大丈夫!失敗したとしても能力使えば、この中で1番速く逃げれるのは僕だからさ。」
暁吾は恐怖を隠す様に笑った。

作戦をメールで全員に伝えた。

いよいよ、作戦行動を開始する。



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感想 2

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みんなの感想(2件)

マックス
2020.02.16 マックス

次の展開が気になります!

解除
マックス
2020.02.15 マックス

続きが気になります!

2020.02.15 assult

ありがとうございます(*^^*)

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