16 / 16
獣本姉弟、決死の作戦
しおりを挟む
「“見たら死ぬ”…確かにその能力なら先生達のやられ方にも説明がつく…けど…」
「そうだと証明する方法は無いね…もし証明しようとするなら誰かが死ぬことになる。」
「うん…」
「そうだ、あともう一つ、僕が敵の能力をそう予想するのには理由がある。それは敵が1人で行動しているから。」
私は少し考える。
「なるほど。“見たら死ぬ”能力を使えば仲間まで殺すことになるもんね。」
うん…辻褄が合う。
「そして恐らく敵の妖怪のタイプは、一般人にも見えるタイプ。」
「そうなるね。」
…………あ!
「私…さっき3階を見てきたんだけど、被害者は居なかった。でも2階では先生達が倒れてるよね。だとすると…」
「!! …そうか!!」
「やっぱりそうだよね、なんで早く気が付かなかったんだろ…」
「敵はこの階にいる!!」
「ヤバイヤバイヤバイ…」
暁吾が取り乱す
「一旦落ち着こ…ね、」
「うん……そうだね、ごめん…」
暁吾は深呼吸する。
ここで凉からメールが届く。
「不良グループは逃げてったよ、変幻で機関銃をチラつかせたら簡単だった。」
ちょっと安心だな…これで操者以外の手による被害は無くなったはずだ。
「意外とすんなりいったみたいで良かったよ、凉も無事そうで良かった。 こっちは敵の能力と場所に大体検討をつけたよ、敵の能力は恐らく、“姿を見たものを殺す”能力で、操者の場所は多分2階だから、1階で隠れてて。」
暁吾は凉に返信をした。
ふと暁吾を見た。
私は暁吾の表情から決意めいたものを感じた。
「暁吾くん…どうかした?」
「いや…うん、作戦を考えてた。」
「どんな?」
「操者の妖怪を特定、もしくは操者を暗殺する作戦だよ…妥協した目標は操者の拘束なんだけど…その…」
「そんなこと出来るの?」
「……上手く行けばだけど。」
「教えて?」
私は暁吾から作戦を聞いた。
「え…それじゃあ凉ちゃんと暁吾くんが危険すぎるし、第一、そんな大雑把な作戦通用するかな…」
「でも、他に方法が見つからない。」
「うぅん…」
確かにその通りであった。
「きっと大丈夫!失敗したとしても能力使えば、この中で1番速く逃げれるのは僕だからさ。」
暁吾は恐怖を隠す様に笑った。
作戦をメールで全員に伝えた。
いよいよ、作戦行動を開始する。
「そうだと証明する方法は無いね…もし証明しようとするなら誰かが死ぬことになる。」
「うん…」
「そうだ、あともう一つ、僕が敵の能力をそう予想するのには理由がある。それは敵が1人で行動しているから。」
私は少し考える。
「なるほど。“見たら死ぬ”能力を使えば仲間まで殺すことになるもんね。」
うん…辻褄が合う。
「そして恐らく敵の妖怪のタイプは、一般人にも見えるタイプ。」
「そうなるね。」
…………あ!
「私…さっき3階を見てきたんだけど、被害者は居なかった。でも2階では先生達が倒れてるよね。だとすると…」
「!! …そうか!!」
「やっぱりそうだよね、なんで早く気が付かなかったんだろ…」
「敵はこの階にいる!!」
「ヤバイヤバイヤバイ…」
暁吾が取り乱す
「一旦落ち着こ…ね、」
「うん……そうだね、ごめん…」
暁吾は深呼吸する。
ここで凉からメールが届く。
「不良グループは逃げてったよ、変幻で機関銃をチラつかせたら簡単だった。」
ちょっと安心だな…これで操者以外の手による被害は無くなったはずだ。
「意外とすんなりいったみたいで良かったよ、凉も無事そうで良かった。 こっちは敵の能力と場所に大体検討をつけたよ、敵の能力は恐らく、“姿を見たものを殺す”能力で、操者の場所は多分2階だから、1階で隠れてて。」
暁吾は凉に返信をした。
ふと暁吾を見た。
私は暁吾の表情から決意めいたものを感じた。
「暁吾くん…どうかした?」
「いや…うん、作戦を考えてた。」
「どんな?」
「操者の妖怪を特定、もしくは操者を暗殺する作戦だよ…妥協した目標は操者の拘束なんだけど…その…」
「そんなこと出来るの?」
「……上手く行けばだけど。」
「教えて?」
私は暁吾から作戦を聞いた。
「え…それじゃあ凉ちゃんと暁吾くんが危険すぎるし、第一、そんな大雑把な作戦通用するかな…」
「でも、他に方法が見つからない。」
「うぅん…」
確かにその通りであった。
「きっと大丈夫!失敗したとしても能力使えば、この中で1番速く逃げれるのは僕だからさ。」
暁吾は恐怖を隠す様に笑った。
作戦をメールで全員に伝えた。
いよいよ、作戦行動を開始する。
0
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(2件)
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
次の展開が気になります!
続きが気になります!
ありがとうございます(*^^*)