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大蛇VSカエル軍団4(そのときヒーローは現れた)

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 大蛇VSカエル軍団4(そのときヒーローは現れた)


「わたしの人生おわった……」

 優子が哀し気につぶやいて、恐怖に満ちた屋上に出る。そこは学校が天国に思えるほど見晴らしのよい所。校舎に巻きつく巨大生物なんぞがいなければ、のんびりお昼寝でもしたくなる場所。

「優子ー、優子ー、優子ー」

 白い大蛇の叫び声がこの世にこだましている。

「う……」

 異様なおそろしさに足がすくむ。でも優子は世界のために、学校を救うために、コホン! と咳ばらいをやった。その声をヘビが聞き逃すわけもなく、怪獣みたいにデカい顔がうごいた。

「優子!」

 トラックでさえペロッとイッちゃうようなバカでかい恐怖。

「おねがい! 学校をこわしたりしないで」

 優子が訴えると、大蛇は顔を近づけようとした。だが不愉快だという顔になって、おまえは何を持っているのだと優子に聞く。

「なにって……これ」

 ポケットから取り出されたアイテム、それを見てヘビの顔は少し後退。どうやらよっぽど怖いらしい。でも、そのアイテムはあくまでも魔除けレベル。ヘビを葬るような力はどこにもない。ヘビが優子をあきらめない限り、このような物語は続く。

「そ、そんなに……わたしがいいの?」

 それはどうしても聞いてみたいことだった。

「いいも何も、おまえみたいにかわいくておっぱいの大きい女の子はそうそういまい。おまえは自分の魅力に気づいていない」

 そんなセリフの後、情熱を込めて語られる優子への思い。聞いていると胸が熱くなってきた。そんなに想われているのなら、つき合ってみるのもいいかなぁって気になってくる。

「優子と結ばれたら、わたしは優子をシアワセにすると誓おう」

「ほんとうに?」

「ほんとうだ、365日すべての夜で優子に安楽を与えよう」

 次第に優子は心を引っ張られ始めた。誰が見ても卒倒するほどおそろしいヘビに、恋する女の子みたいにドキドキししていく。

「優子、わたしとおまえの間を割く、そのアイテムを捨てて欲しい」

 ヘビが真剣な求愛声で言う。だから優子は自然と体が動きかけた。色白な手に持つ小瓶を、学校の屋上から地上へと放り投げるのだ。それは優子がガードを失うことである。ヘビと優子のメイクラブが可能になるってことでえある。

 今まさに、優子がお守りを捨てようとする。しかしそのとき! 突然に意表をつくような音が聞こえてきた。うん? と思って優子が大空を見上げる。

「小型戦闘機?」

 そう、それは大空を埋めるほどのいさましい戦闘機の群れ。いさましく白い大蛇に向かっていく。するとどうだろう、バリバリ! とすごい音がして、実弾やミサイルが発射される。

 どっかーん! 爆発音やケムリが屋上に立ち込める。バリバリバリっと連射する音、ヘビの体に直撃する大量の弾丸。そして激怒するヘビの大地を割くような大声。

 そこで一機の戦闘機、おそらくは隊長機であろうモノから、ひょいと誰かが顔を出した。いやそれは、人間の顔ではなかった。

「あ、あれは……」

 屋上で空を見上げビックリする優子。

「優子さーん、わたしですよ!」

 それはなんと、カエルの王子ことカエルーノの姿。どういう事? 死んだはずでは? と優子は思ったが、今は屋上の隅っこに身をひそめ、ヘビが倒れることを祈った。

「カエルーノ隊長、ヘビの皮が厚くて攻撃が通じません」

「ヘビの目をねらうのだ。そこだけ、とにかくそこだけにありったけの攻撃をぶちかませ」

 ドバババ! と怒涛の攻撃が成されると、ぎゃぁおぉ!!! とヘビがのけぞりかけた。どうやら片目をつぶされたらしく、真っ赤な血が吹きあがっている。

「いまだ! ノドの辺りに撃って撃って撃ちまくれ!」

 カエルーノの指示により、むごいまでの攻撃が展開される。これにはさすがのヘビも参ったらしく、学校に巻き付いていたからだが緩む。それどこから、だたっ広いグランドに、ドスーン! と音を立て巨体を横倒しにしてしまう。

「いまだ! ナパーム弾を放て!」

 隊長命令により放たれた数発のナパーム弾、それらがヘビに直撃したあと、グランドを地獄の炎で埋め尽くしていく。

ーぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁー

 とてつもなくでかいヘビのまる焼けが始まった。おそろしくでかい炎が立ち上がっているが、それらは猛烈な温度に加え消化不可能。自然沈下するまで、カエルーノの言葉によれば12時間はかかるそうだ。

「優子さん、ご無事で!」

 戦闘機が屋上の辺りで、着陸はしないが空中に停止する。

「か、カエルーノなの?」

「はい、わたしはカエルーノそのものです」

「で、でも死んだんじゃ……カルロッタに刺されてあの世に逝ったんじゃ」(*カエルの王子様と優子のおっぱい参照)

「たしかにあのとき死にました。でもわたしは今朝復活したのです。そして偶然にも、優子さんの弟から話を聞きました。居ても立ってもいられなくなって駆けつけたのです」

「そ、そうだったの……どうもありがとう」

 妙な話だとは思いつつ、助けてもらったからにはお礼を言う。やや恥じらう優子が軽く頭をうごかすと、カエルノーは戦闘機から下りず優子につぶやく。

「優子さん……あなたはいつ見ても魅力的な女の子だ。あなたの役に立ててよかった。今そこにあなたが無事でいるって、それが何よりステキな事なんです」

 それだけ言うとカエルーノの戦闘機がまた動き出す。それはちょっとかっこうよい姿だった。優子は自分を助けてくれた戦闘機たちが去っていくのを見て、じわっと胸が熱くなった。

「カエルーノ……」

 優子のEカップて胸に、なんかよくわからない感情が芽生えていた。そして学校のグランドは地獄絵のように燃えており、その中には真っ黒な巨体が横たわっているのだった。
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