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おっぱい星人は天国に行けるんだよ!
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おっぱい星人は天国に行けるんだよ!
それは空から水がザーザー降り注ぐ午後の事だった。学校から帰ってきた真治、鍵で家の中に入ったらたまらないって顔をする。
「もうびっちょびっちょ……」
ぼく泣いちゃいます! 的な声でぼやくと、靴を脱ぎ捨て家に上がる。くつ下が水に濡れてじわじわ気色悪い。一刻も早く洗面所に到達だぁと走り出したとき、一瞬の悲劇が発生。
「あんぅ?」
ツルっとすべっておトボけな声を出す真治。体ってモノがふわっと浮かんで、やばくない? っと思ったつぎの瞬間、ガッチーン! って額を床に打ち付けた。
ープツー
意識が切れた。真治のあらゆるモノがブラックアウト。その間がどのくらいだったとか、さっぱりわからないがスーッと両目が再び開いた。
「い、生きてる……」
ガバっと起き上がりホッとしたのだが、自分の両手を見ようとしたら腕の辺りに意識が行く。着ている服がちがっている。白い着物みたいなモノをまとっているように思えた。
「え?」
立ち上がって全身へと目線を下ろしたら、きれいにして感情無縁みたいなホワイト着物をまとっていた。そして頭には三角がついている。
「なにこれ……」
ドキドキ……っと増幅する緊張。ふわーっと漂う絶望チックな光景。空はうすい紫っぽく、下はじゃり道で裸足。明らかにやばいっす! という生暖かい風もある。
「ま、まさか……死んだとかいうの?」
その可能性を思うと、グワーッと叫びたくなる。するとタイミングよく後ろからデカくて怖い声が飛んできた。
「そこの坊主、ついてこい」
そう言われて振り返ってみたら、そこには巨大にして赤いボディーの鬼がいた。凶悪すぎる鉄の棒を持って真治を見下ろす。
「あ、お……鬼……」
あんまりの怖さに真治はへなちょこモードに突入。腰が抜けて歩けなくなってしまった。
「こらこら、早く立て、今から閻魔様のところに行くんだからな」
鬼が怖い顔で睨むのだが、真治はほんとうに立てない。
「まったく……腰の抜ける死人がいるとはなぁ」
仕方なく鬼は真治を背中におぶってやる。なんてやさしい鬼さんだろう……って感心するより先に、これはマジですか? ぼくどうしたらいいんですか? という焦りが先走る。真治は赤い鬼におぶさりながら、ひょっと前方を見た。
「あれは……」
前方に見えたでっかいお役所みたいな建物に真治がつぶやいた。
「あそこが閻魔様のいる裁きの宮殿だ」
鬼に教えてもらうと真治はゾッとした。はたして自分は天国に行けるのだろうか? もし地獄に落とさられたら一体どうなる? そんな考えは想像力をギンギンに光らせる。
ー真治が想像してしまう地獄。血しぶき。血みどろ。撲殺。針の山。煮え湯殺し。怪鳥による内蔵攻撃。すり潰されて肉団子にされる刑。ドロドロのジュースにされてしまう刑。その他もろもろー
「いやだ、地獄に行きたくない」
「こらこら暴れるな。ここまで来たら腹をくくらんか!」
「そんな……」
「ま、おまえはまだ子供だからな、地獄に落ちてもすぐ解放されるだろう」
「すぐってどれくらい?」
「まぁ300年くらいではないかな」
「さ、300年……」
「こら、暴れるな! というのに……」
そんな事をしながらも結局、真治は宮殿の中に突入。すると大勢の亡者が順番を待っている。周りには虐殺が好みって感じの鬼がわんさかいる。
「あ、あれ? あれが閻魔様?」
「そうだ、我らが偉大なる閻魔様だ」
「え、だ、だってあれは……」
宮殿の奥にどでかく、奈良の大仏みたいにデーン! と座っているのが閻魔様だが、なんとその顔はどう見ても姉である優子にしか見えない。
「お、お姉ちゃん!?」
列の後ろに放り投げられた真治は、イタタと腰を抑えながらも閻魔を見上げる。赤にゴールドに白い帯なんて着物姿だが、それでも胸のふくらみが豊かって事ががっちり見て取れる! しかも着物に見えるふっくらやわらかそうな谷間、それ疑うことなく巨乳!
(うわぁ……)
イスに座っている優子にしか見えない閻魔様は16mくらいはある。立ち上がった32mくらいになるのかもしれない。それで巨乳とかいうのはもうめちゃバリの圧巻!
そんなこんなで早くも真治のひとつ手前まで順がきた。誰かわからないが20代後半くらいの男が、閻魔様と対話。閻魔の声はおどろくことに優子そっくりだ。
「えっと○○……おまえはけっこういい奴として生きたのかな……」
「はい、この○○の人生に濁りはありませんでした!」
「ほぉ~それはすばらしい! と言いたいのだが、おまえは大きな罪を犯しておる」
「え、それはなんですか? 身に覚えがありません」
「とぼけるな! おまえは真心に背いて生きてきたであろう。おっぱい星人のくせにそれを隠し、巨乳なんかに興味はないとウソをぶちかまして生きた」
「い、いやそれは……巨乳好きと認めるのが恥ずかしかったからで……それに、おっぱい星人を隠しただけで人にメーワクはかけてないです」
「いーや、○○おまえは大罪を犯している。相手は巨乳ではない女性だったのに、とりあえず彼女がいれば格好がつく! という理由で選んであろう。その結果として薄っぺらい愛情でつき合い、やっぱりイヤだ! とか言って一方的に別れた。ちがうか!」
「あ、いやそれは……っていうか、それで大罪になるのかよ!」
「当たり前だ。お前は女の敵なのだ。正直に生きる事ができない上、女の心を弄んだ。それが罪でなくてなんだ? 言ってみろ!」
「ぅ……く……」
○○という男は言い訳ができなかった。そうするとアツい怒りがググググとこみ上げてくる。それゆえ逆ギレという態度をやってしまう。
「うっせーよ、おい閻魔、自分が巨乳だからっていい加減な裁判やるんじゃねーよ! おまえ巨乳だけどモテたことないだろう。おまえ処女だろう、セックスした事ないだろう? 言ってみろ!」
その悪態は当然ながら閻魔様の怒りを買う。だからけっこうきびしい刑を言い渡された。それはなんと、ひき肉ジュースにされるって事が100万年も続くとのこと。
「ふざけんな、おれだって天国に行きたいんだよ!」
○○は大騒ぎで暴れるが鬼たちに抑えられる。すると閻魔様は鬼たちに命令した。他の者の裁きを見せるため○○を抑えておくようにと。
「さて……つぎは中野真治か」
「は、はい……」
「うん? おまえは完全に死んでおらんな? 仮死状態で偶然地獄に来てしまったか」
「え? そ、そうなんですか?」
「ま、ついでだ。おまえが天国に行ける人間かどうか見てやろう」
そう言った閻魔様が広辞苑みたいな分厚いモノをペラペラめくる。真治はドキドキしながらも、閻魔様の谷間や巨乳具合に見とれまくる。
「中野真治……なんとまぁ、すごいおっぱい星人じゃのぉ……」
「ぅ……そ、それは……」
「おまえほどのおっぱい星人は初めてじゃ……ためいきが出てしまう」
閻魔様が深いためいきを落とすと、横で見ていた○○がうれしそうな声で叫んだ。そいつも有罪だ! とか、そのガキも地獄でぶち殺せ! とか。
ドックン・ドックンと真治がはげしいキンチョーに襲われた。やばい、やばい、地獄に落とされてしまう! と大声で泣き出したい感じが下から上に湧いてくる。
「まぁ、なんだ……中野真治、おまえは天国に行く資格がある」
「え? ほ、ほんとうですか?」
「おまえはどうしようもないおっぱい星人だが人にメーワクはかけておらん。自分の心を偽ったり隠したりせず、正直に生きるその姿はうつくしい。おまえが真心のまま生き、本心で女性を選びハッピーな恋愛をまっとうすれば天国行きは変わらないだろう」
真治の心に太陽が生まれた。パーッと目の前が明るくなったように感じる。グッと手をにぎると心の中で思うのだった。
ーおっぱい星人だけど、正直に生きてよかったー
すると地獄に連れて行かれそうになる○○が思いっきり泣き叫ぶ。こんなの不公平だ! とか、おれだって天国に行きたいとか、そのクソガキも地獄に落とせよ! とか散々に吠える。でも彼は地獄行きというコースに連れて行かれてしまった。
「真治」
「はい……」
「回れ右してまっすぐ歩いていけばいい。そうすれば仮死状態から戻れる」
「あ、ありがとうございます」
「おっぱい星人でもかまわん、正直に真心を忘れずに生きるのだぞ?」
「はい!」
こうして真治は回れ右してゆっくりと歩き出す。仮死状態だったという事実が判明した事のみならず、天国に行ける人間だと分かってキブンはサイコー。
「やっぱり正直に生きるってたいせつなんだなぁ」
胸いっぱいに喜びを感じたとき、ふと妙な感じがして……そのままスーッと両目が開いていく。明るいって思うより先に、心配そうな顔の姉の声を聞かされる。
「真治……気がついた……よかった……」
それは学校から戻ってきた優子だ。倒れていた真治が返事をしないから心配していたのだ。その顔を見たとき、真治は反射的かつ正直に体が動いてしまう。
「閻魔様!」
そう言って姉の胸に抱きついた。ボワン! って大きくやわらかい弾力が、Tシャツのからたっぷり揺れ動いて伝わる。
「閻魔様!」
うれしくてたまらないって声を出しながら、真治はEカップのふくらみに甘え頬擦り。もちろんそれは姉の怒りを買うに十分な行為。
「アホか! 何が閻魔様だ!」
怒った優子は甘える真治の頭をつかむと、つめたく固い廊下に顔面を落としてやった。バッコーン! と激に痛そうな音が発生。真治は顔面を両手で抑えながらのたうち回る。
「痛いよぉ……」
甘えん坊な声を出して廊下を転がる真治。そんな真治を見る優子は怒り心頭なので、カバンを持って階段を上がるとき冷たい声を発する。
「真治は絶対天国に行けないから。おっぱい星人でサイテーゆえに地獄に落ちるから。っていうか、地獄に落ちてバラバラにされてしまえばいいんだよ」
目に涙を浮かべながら体を起こす真治。グズグズっと鼻をすすりながら小さな声でつぶやいた。ぼくは天国に行ける人間なんだぞ! と。
それは空から水がザーザー降り注ぐ午後の事だった。学校から帰ってきた真治、鍵で家の中に入ったらたまらないって顔をする。
「もうびっちょびっちょ……」
ぼく泣いちゃいます! 的な声でぼやくと、靴を脱ぎ捨て家に上がる。くつ下が水に濡れてじわじわ気色悪い。一刻も早く洗面所に到達だぁと走り出したとき、一瞬の悲劇が発生。
「あんぅ?」
ツルっとすべっておトボけな声を出す真治。体ってモノがふわっと浮かんで、やばくない? っと思ったつぎの瞬間、ガッチーン! って額を床に打ち付けた。
ープツー
意識が切れた。真治のあらゆるモノがブラックアウト。その間がどのくらいだったとか、さっぱりわからないがスーッと両目が再び開いた。
「い、生きてる……」
ガバっと起き上がりホッとしたのだが、自分の両手を見ようとしたら腕の辺りに意識が行く。着ている服がちがっている。白い着物みたいなモノをまとっているように思えた。
「え?」
立ち上がって全身へと目線を下ろしたら、きれいにして感情無縁みたいなホワイト着物をまとっていた。そして頭には三角がついている。
「なにこれ……」
ドキドキ……っと増幅する緊張。ふわーっと漂う絶望チックな光景。空はうすい紫っぽく、下はじゃり道で裸足。明らかにやばいっす! という生暖かい風もある。
「ま、まさか……死んだとかいうの?」
その可能性を思うと、グワーッと叫びたくなる。するとタイミングよく後ろからデカくて怖い声が飛んできた。
「そこの坊主、ついてこい」
そう言われて振り返ってみたら、そこには巨大にして赤いボディーの鬼がいた。凶悪すぎる鉄の棒を持って真治を見下ろす。
「あ、お……鬼……」
あんまりの怖さに真治はへなちょこモードに突入。腰が抜けて歩けなくなってしまった。
「こらこら、早く立て、今から閻魔様のところに行くんだからな」
鬼が怖い顔で睨むのだが、真治はほんとうに立てない。
「まったく……腰の抜ける死人がいるとはなぁ」
仕方なく鬼は真治を背中におぶってやる。なんてやさしい鬼さんだろう……って感心するより先に、これはマジですか? ぼくどうしたらいいんですか? という焦りが先走る。真治は赤い鬼におぶさりながら、ひょっと前方を見た。
「あれは……」
前方に見えたでっかいお役所みたいな建物に真治がつぶやいた。
「あそこが閻魔様のいる裁きの宮殿だ」
鬼に教えてもらうと真治はゾッとした。はたして自分は天国に行けるのだろうか? もし地獄に落とさられたら一体どうなる? そんな考えは想像力をギンギンに光らせる。
ー真治が想像してしまう地獄。血しぶき。血みどろ。撲殺。針の山。煮え湯殺し。怪鳥による内蔵攻撃。すり潰されて肉団子にされる刑。ドロドロのジュースにされてしまう刑。その他もろもろー
「いやだ、地獄に行きたくない」
「こらこら暴れるな。ここまで来たら腹をくくらんか!」
「そんな……」
「ま、おまえはまだ子供だからな、地獄に落ちてもすぐ解放されるだろう」
「すぐってどれくらい?」
「まぁ300年くらいではないかな」
「さ、300年……」
「こら、暴れるな! というのに……」
そんな事をしながらも結局、真治は宮殿の中に突入。すると大勢の亡者が順番を待っている。周りには虐殺が好みって感じの鬼がわんさかいる。
「あ、あれ? あれが閻魔様?」
「そうだ、我らが偉大なる閻魔様だ」
「え、だ、だってあれは……」
宮殿の奥にどでかく、奈良の大仏みたいにデーン! と座っているのが閻魔様だが、なんとその顔はどう見ても姉である優子にしか見えない。
「お、お姉ちゃん!?」
列の後ろに放り投げられた真治は、イタタと腰を抑えながらも閻魔を見上げる。赤にゴールドに白い帯なんて着物姿だが、それでも胸のふくらみが豊かって事ががっちり見て取れる! しかも着物に見えるふっくらやわらかそうな谷間、それ疑うことなく巨乳!
(うわぁ……)
イスに座っている優子にしか見えない閻魔様は16mくらいはある。立ち上がった32mくらいになるのかもしれない。それで巨乳とかいうのはもうめちゃバリの圧巻!
そんなこんなで早くも真治のひとつ手前まで順がきた。誰かわからないが20代後半くらいの男が、閻魔様と対話。閻魔の声はおどろくことに優子そっくりだ。
「えっと○○……おまえはけっこういい奴として生きたのかな……」
「はい、この○○の人生に濁りはありませんでした!」
「ほぉ~それはすばらしい! と言いたいのだが、おまえは大きな罪を犯しておる」
「え、それはなんですか? 身に覚えがありません」
「とぼけるな! おまえは真心に背いて生きてきたであろう。おっぱい星人のくせにそれを隠し、巨乳なんかに興味はないとウソをぶちかまして生きた」
「い、いやそれは……巨乳好きと認めるのが恥ずかしかったからで……それに、おっぱい星人を隠しただけで人にメーワクはかけてないです」
「いーや、○○おまえは大罪を犯している。相手は巨乳ではない女性だったのに、とりあえず彼女がいれば格好がつく! という理由で選んであろう。その結果として薄っぺらい愛情でつき合い、やっぱりイヤだ! とか言って一方的に別れた。ちがうか!」
「あ、いやそれは……っていうか、それで大罪になるのかよ!」
「当たり前だ。お前は女の敵なのだ。正直に生きる事ができない上、女の心を弄んだ。それが罪でなくてなんだ? 言ってみろ!」
「ぅ……く……」
○○という男は言い訳ができなかった。そうするとアツい怒りがググググとこみ上げてくる。それゆえ逆ギレという態度をやってしまう。
「うっせーよ、おい閻魔、自分が巨乳だからっていい加減な裁判やるんじゃねーよ! おまえ巨乳だけどモテたことないだろう。おまえ処女だろう、セックスした事ないだろう? 言ってみろ!」
その悪態は当然ながら閻魔様の怒りを買う。だからけっこうきびしい刑を言い渡された。それはなんと、ひき肉ジュースにされるって事が100万年も続くとのこと。
「ふざけんな、おれだって天国に行きたいんだよ!」
○○は大騒ぎで暴れるが鬼たちに抑えられる。すると閻魔様は鬼たちに命令した。他の者の裁きを見せるため○○を抑えておくようにと。
「さて……つぎは中野真治か」
「は、はい……」
「うん? おまえは完全に死んでおらんな? 仮死状態で偶然地獄に来てしまったか」
「え? そ、そうなんですか?」
「ま、ついでだ。おまえが天国に行ける人間かどうか見てやろう」
そう言った閻魔様が広辞苑みたいな分厚いモノをペラペラめくる。真治はドキドキしながらも、閻魔様の谷間や巨乳具合に見とれまくる。
「中野真治……なんとまぁ、すごいおっぱい星人じゃのぉ……」
「ぅ……そ、それは……」
「おまえほどのおっぱい星人は初めてじゃ……ためいきが出てしまう」
閻魔様が深いためいきを落とすと、横で見ていた○○がうれしそうな声で叫んだ。そいつも有罪だ! とか、そのガキも地獄でぶち殺せ! とか。
ドックン・ドックンと真治がはげしいキンチョーに襲われた。やばい、やばい、地獄に落とされてしまう! と大声で泣き出したい感じが下から上に湧いてくる。
「まぁ、なんだ……中野真治、おまえは天国に行く資格がある」
「え? ほ、ほんとうですか?」
「おまえはどうしようもないおっぱい星人だが人にメーワクはかけておらん。自分の心を偽ったり隠したりせず、正直に生きるその姿はうつくしい。おまえが真心のまま生き、本心で女性を選びハッピーな恋愛をまっとうすれば天国行きは変わらないだろう」
真治の心に太陽が生まれた。パーッと目の前が明るくなったように感じる。グッと手をにぎると心の中で思うのだった。
ーおっぱい星人だけど、正直に生きてよかったー
すると地獄に連れて行かれそうになる○○が思いっきり泣き叫ぶ。こんなの不公平だ! とか、おれだって天国に行きたいとか、そのクソガキも地獄に落とせよ! とか散々に吠える。でも彼は地獄行きというコースに連れて行かれてしまった。
「真治」
「はい……」
「回れ右してまっすぐ歩いていけばいい。そうすれば仮死状態から戻れる」
「あ、ありがとうございます」
「おっぱい星人でもかまわん、正直に真心を忘れずに生きるのだぞ?」
「はい!」
こうして真治は回れ右してゆっくりと歩き出す。仮死状態だったという事実が判明した事のみならず、天国に行ける人間だと分かってキブンはサイコー。
「やっぱり正直に生きるってたいせつなんだなぁ」
胸いっぱいに喜びを感じたとき、ふと妙な感じがして……そのままスーッと両目が開いていく。明るいって思うより先に、心配そうな顔の姉の声を聞かされる。
「真治……気がついた……よかった……」
それは学校から戻ってきた優子だ。倒れていた真治が返事をしないから心配していたのだ。その顔を見たとき、真治は反射的かつ正直に体が動いてしまう。
「閻魔様!」
そう言って姉の胸に抱きついた。ボワン! って大きくやわらかい弾力が、Tシャツのからたっぷり揺れ動いて伝わる。
「閻魔様!」
うれしくてたまらないって声を出しながら、真治はEカップのふくらみに甘え頬擦り。もちろんそれは姉の怒りを買うに十分な行為。
「アホか! 何が閻魔様だ!」
怒った優子は甘える真治の頭をつかむと、つめたく固い廊下に顔面を落としてやった。バッコーン! と激に痛そうな音が発生。真治は顔面を両手で抑えながらのたうち回る。
「痛いよぉ……」
甘えん坊な声を出して廊下を転がる真治。そんな真治を見る優子は怒り心頭なので、カバンを持って階段を上がるとき冷たい声を発する。
「真治は絶対天国に行けないから。おっぱい星人でサイテーゆえに地獄に落ちるから。っていうか、地獄に落ちてバラバラにされてしまえばいいんだよ」
目に涙を浮かべながら体を起こす真治。グズグズっと鼻をすすりながら小さな声でつぶやいた。ぼくは天国に行ける人間なんだぞ! と。
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