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この世は金・マネーこそ命・金は儲けたモン勝ち4
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この世は金・マネーこそ命・金は儲けたモン勝ち4
「このラムネの山と優子人形があれば、100万円なんて一瞬で稼げそうだね。あぁ100万円あったら何に使おうかな」
イヒヒと香苗が拝金主義にまみれたスマイルを浮かべてしまう香苗。
「いや、まだだよ、あと一つ大事なのが残っている」
そう言ったミルフィーユが表情を真剣なモノに変えた。
「え、何があるの?」
質問する香苗がキョトンとすれば、学校の先生みたいに両腕を組み、室内の狭いスペースをぐるぐる回りながら言った。
「いくらいい商品があって、優子人形のふくらみを揉ませすさまじい衝撃を与えるとしても、それだけじゃぁダメ。なんでかわかる?」
「い、いや……わかんない」
「道行く他人にサイフを開かせようと思ったら、商売しているこちらの射程圏に引き込まないとダメ」
「じゃぁどうすると?」
「単にデカい声を出すだけでは素通りされてしまう。だからして香苗の見事な演説を交えた商品アピールがモノを言う」
「えぇ……演説なんかすんの?」
「香苗、何事も楽して儲かると思うべからず」
「演説ってやったことない」
「だいじょうぶ、いくつかのコツを抑えれば楽勝」
「コツ?」
「そうそう、何を言ってもいいし叫んでもいい。でも必ず帰ってくるべき点だけは抑えておく。何を言おうと必ず話を巨乳の魅力に結びつける。こうすればどれだけ話があっちこっちに飛んでも、まとまりがあるってウソがつけるんだ」
「なるほど……」
「そして次、巨乳になりたい……と思っている女の自尊心を刺激する」
「自尊心?」
「巨乳になりたくありませんか? なれるんです……というのではただの腐れ。そうじゃなくて、巨乳になれるチャンスがあるのに、どうしてあなたは行動しないのですか? たった1回の人生を無益に過ごして死んでいく事を受け入れるのですか? それはどうして? という風に持って行くんだよ」
「なんかわかるような気がする……」
「でしょう! そうしてあらかじめ必殺のうたい文句も決めておく。あれこれ言うんじゃなく、バカみたいにしつこいほど定期的に放つの」
「たとえば……どんな?」
「シアワセと巨乳は行動力なしでは得られない、自分の力でつかみ取らねばならない! という。人の心に放火するわけだよ」
「おぉ……なんか胸に響くね」
「だけど香苗、単に言うだけではダメ。香苗が中二病にならないと」
「はぁ?」
「中二病こそ正義だよ。自分は正義のヒーローだって信じれば、やがては光線技だって出せるようになるんだよ。それくらいどっぷり入り込まなきゃダメ。もうまったくスキのない、神のようなオーラを放つまで自分を染めなきゃダメ」
「じゃぁ、わたしは何に染まればいいの?」
「そうだね、キャラをつくろう。香苗はふくよか大明神! というモノになってもらおう」
「ブッ!」
「そして自分は使命を帯びているんだと信じる」
「どんな使命?」
「非巨乳な女性を悩みから救うためにやってきた正義の味方と」
「う……む……」
「では早速変身してみよう!」
ここでパッと香苗の服装が変わった。それは赤い着物なのだがエラく重い。そして香苗は着ぶくれだるまみたいな見た目になる。
「え、なんでこの格好?」
「ふくよか大明神たるもの着物は必要。それに着ぶくれしているとふっくらっぽく見える。それで詰めモノしたエセ乳をこしらえれば、ふくよか大明神は巨乳エリートってごまかせる。そして最後、赤は女が勝負に出る時の色と相場が決まっているんだよ」
そんな説明と同時にデカめのお祓い棒を香苗に与えるミルフィーユ。後はふくよか大明神に必要な貫録を会得しなければいけないとかいう。
「香苗、信じるんだよ、自分は神の使徒であると」
「う、うん……」
「愚かなモノの心に寄り添いうのが自分の務め、しかし! 何もせずシアワセを得ようとするやつは許さない! という、やさしさと厳しさをオーラに両立させてほしい」
「えぇ……」
「注目されるほど燃えるという心を持って。100人より100万人のギャラリーをよこせ! というエンターテイナー精神を持つんだよ」
「わ、わかった」
「では練習しよう」
ミルフィーユはデカいスタンドミラーを部屋の中央に置いた。そして香苗に対しては、鏡を見ながらふくよか大明神になりきってアクションに演説を繰り返すんだとアドバイス。
「自然体になるまでやるよ。え、それ演技だったの? っと100万人すべてがだまされるくらいの自然体になるまでやる。もはや香苗の中二病は歴史に刻まれる価値ありというくらいまで昇華させる」
「で、でさぁ……ミルフィーユ……」
「なに急に赤くなってんの?」
「さ、さっきエセ乳がどうとか言ってたよね。も、もしかしてわたしを優子みたいな巨乳にしてくれるとか?」
「うん、詰め物で。だいたい……Dカップくらい」
「いま、やってよ……どんなキモチが知りたい」
「しょうがないなぁ香苗は、まるで男子みたいにせっかちだね」
「なんと言われても早く巨乳の気分を味わいたい!」
「では、ふくよか大明神、Dカップになれ!」
すると香苗はビクン! となって異変を肌で感じ取る。大げさで重々しい着物はそのままだが、いつのまにか上半身に憧れでしかないはずの下着が着いている。しかもそれは詰め物というふくらみをしっかりサポートし、中二病の脳みそに美味たるスープを生じさせぐるぐるとかき回す。
「うぉ!」
着物姿の香苗が立ち止まる。そして自分の胸に手を当てると、女になって迎えた朝の顔って表情を浮かべつぶやく。
「この余裕いっぱいのキモチ……今ならあらゆるすべてを大きな心で許してあげられると思う。優子はEカップだから、これでも負けているって話ではあるけど、そもそも全然ちがうだろう! って話ではあるけど……それでもいまのわたしはこの世の悲しみを許せる」
「よし、じゃぁ鏡の前に立ってしばらくふくよか大明神になりきって」
「もちろんだよ。えっとねぇ……3日後の日曜日ではなく、その次の日曜日にしよう。それまでにわたしはふくよか大明神とたましいを同化させる」
「よし! その意気だよ香苗」
こうして香苗の金儲けするための努力が始まった。その真剣な表情やら熱意を勉強に向ければ? と世間は思うだろう。しかし勉強が金に結びつくという保証はない。ならばドストレートに金と成功を目指し、的を絞ったがんばりをする方が一回しかない人生への誠実さだと、ふくよか大明神になりきろうとする香苗の表情が言っている。そしてこの少女はものすごい速さで自分をキャラの中に落とし込む。
「このラムネの山と優子人形があれば、100万円なんて一瞬で稼げそうだね。あぁ100万円あったら何に使おうかな」
イヒヒと香苗が拝金主義にまみれたスマイルを浮かべてしまう香苗。
「いや、まだだよ、あと一つ大事なのが残っている」
そう言ったミルフィーユが表情を真剣なモノに変えた。
「え、何があるの?」
質問する香苗がキョトンとすれば、学校の先生みたいに両腕を組み、室内の狭いスペースをぐるぐる回りながら言った。
「いくらいい商品があって、優子人形のふくらみを揉ませすさまじい衝撃を与えるとしても、それだけじゃぁダメ。なんでかわかる?」
「い、いや……わかんない」
「道行く他人にサイフを開かせようと思ったら、商売しているこちらの射程圏に引き込まないとダメ」
「じゃぁどうすると?」
「単にデカい声を出すだけでは素通りされてしまう。だからして香苗の見事な演説を交えた商品アピールがモノを言う」
「えぇ……演説なんかすんの?」
「香苗、何事も楽して儲かると思うべからず」
「演説ってやったことない」
「だいじょうぶ、いくつかのコツを抑えれば楽勝」
「コツ?」
「そうそう、何を言ってもいいし叫んでもいい。でも必ず帰ってくるべき点だけは抑えておく。何を言おうと必ず話を巨乳の魅力に結びつける。こうすればどれだけ話があっちこっちに飛んでも、まとまりがあるってウソがつけるんだ」
「なるほど……」
「そして次、巨乳になりたい……と思っている女の自尊心を刺激する」
「自尊心?」
「巨乳になりたくありませんか? なれるんです……というのではただの腐れ。そうじゃなくて、巨乳になれるチャンスがあるのに、どうしてあなたは行動しないのですか? たった1回の人生を無益に過ごして死んでいく事を受け入れるのですか? それはどうして? という風に持って行くんだよ」
「なんかわかるような気がする……」
「でしょう! そうしてあらかじめ必殺のうたい文句も決めておく。あれこれ言うんじゃなく、バカみたいにしつこいほど定期的に放つの」
「たとえば……どんな?」
「シアワセと巨乳は行動力なしでは得られない、自分の力でつかみ取らねばならない! という。人の心に放火するわけだよ」
「おぉ……なんか胸に響くね」
「だけど香苗、単に言うだけではダメ。香苗が中二病にならないと」
「はぁ?」
「中二病こそ正義だよ。自分は正義のヒーローだって信じれば、やがては光線技だって出せるようになるんだよ。それくらいどっぷり入り込まなきゃダメ。もうまったくスキのない、神のようなオーラを放つまで自分を染めなきゃダメ」
「じゃぁ、わたしは何に染まればいいの?」
「そうだね、キャラをつくろう。香苗はふくよか大明神! というモノになってもらおう」
「ブッ!」
「そして自分は使命を帯びているんだと信じる」
「どんな使命?」
「非巨乳な女性を悩みから救うためにやってきた正義の味方と」
「う……む……」
「では早速変身してみよう!」
ここでパッと香苗の服装が変わった。それは赤い着物なのだがエラく重い。そして香苗は着ぶくれだるまみたいな見た目になる。
「え、なんでこの格好?」
「ふくよか大明神たるもの着物は必要。それに着ぶくれしているとふっくらっぽく見える。それで詰めモノしたエセ乳をこしらえれば、ふくよか大明神は巨乳エリートってごまかせる。そして最後、赤は女が勝負に出る時の色と相場が決まっているんだよ」
そんな説明と同時にデカめのお祓い棒を香苗に与えるミルフィーユ。後はふくよか大明神に必要な貫録を会得しなければいけないとかいう。
「香苗、信じるんだよ、自分は神の使徒であると」
「う、うん……」
「愚かなモノの心に寄り添いうのが自分の務め、しかし! 何もせずシアワセを得ようとするやつは許さない! という、やさしさと厳しさをオーラに両立させてほしい」
「えぇ……」
「注目されるほど燃えるという心を持って。100人より100万人のギャラリーをよこせ! というエンターテイナー精神を持つんだよ」
「わ、わかった」
「では練習しよう」
ミルフィーユはデカいスタンドミラーを部屋の中央に置いた。そして香苗に対しては、鏡を見ながらふくよか大明神になりきってアクションに演説を繰り返すんだとアドバイス。
「自然体になるまでやるよ。え、それ演技だったの? っと100万人すべてがだまされるくらいの自然体になるまでやる。もはや香苗の中二病は歴史に刻まれる価値ありというくらいまで昇華させる」
「で、でさぁ……ミルフィーユ……」
「なに急に赤くなってんの?」
「さ、さっきエセ乳がどうとか言ってたよね。も、もしかしてわたしを優子みたいな巨乳にしてくれるとか?」
「うん、詰め物で。だいたい……Dカップくらい」
「いま、やってよ……どんなキモチが知りたい」
「しょうがないなぁ香苗は、まるで男子みたいにせっかちだね」
「なんと言われても早く巨乳の気分を味わいたい!」
「では、ふくよか大明神、Dカップになれ!」
すると香苗はビクン! となって異変を肌で感じ取る。大げさで重々しい着物はそのままだが、いつのまにか上半身に憧れでしかないはずの下着が着いている。しかもそれは詰め物というふくらみをしっかりサポートし、中二病の脳みそに美味たるスープを生じさせぐるぐるとかき回す。
「うぉ!」
着物姿の香苗が立ち止まる。そして自分の胸に手を当てると、女になって迎えた朝の顔って表情を浮かべつぶやく。
「この余裕いっぱいのキモチ……今ならあらゆるすべてを大きな心で許してあげられると思う。優子はEカップだから、これでも負けているって話ではあるけど、そもそも全然ちがうだろう! って話ではあるけど……それでもいまのわたしはこの世の悲しみを許せる」
「よし、じゃぁ鏡の前に立ってしばらくふくよか大明神になりきって」
「もちろんだよ。えっとねぇ……3日後の日曜日ではなく、その次の日曜日にしよう。それまでにわたしはふくよか大明神とたましいを同化させる」
「よし! その意気だよ香苗」
こうして香苗の金儲けするための努力が始まった。その真剣な表情やら熱意を勉強に向ければ? と世間は思うだろう。しかし勉強が金に結びつくという保証はない。ならばドストレートに金と成功を目指し、的を絞ったがんばりをする方が一回しかない人生への誠実さだと、ふくよか大明神になりきろうとする香苗の表情が言っている。そしてこの少女はものすごい速さで自分をキャラの中に落とし込む。
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